あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈あつか九州旅-4〉長崎電気軌道の夜

こんばんは。

大学図書館で借りた文庫本を開いたところ、10ページほどすっぽり脱落していたことに驚いた中の人です。劣化なのか故意なのか…後者だった場合この作者に対して相当物申したいことがあるんですかね?

 

さて本題へ。松浦鉄道を堪能し、佐世保から快速「シーサイドライナー」で長崎本線の終着・長崎までやって来ました。

前回はこちらから。

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コンコースでは西九州新幹線をアピールする垂れ幕やパネルがお出迎え。沿線自治体が大喧嘩したり、フリーゲージトレインを断念したりと文字通りの紆余曲折がありましたが、何とか来秋の部分開業に漕ぎ付けたようです。

長崎から武雄温泉まで新幹線で、そこから博多までは在来線特急「リレーかもめ」で結ぶことで、従来より約30分の短縮が期待できるとのこと。かつての新八代のような対面乗り換えがまた現れるというわけですね。

…とはいえ「速いけど乗り換えの手間が生じる」のはめんどくさいっちゃめんどいと思うのは自分だけでしょうか。この西九州新幹線全通とリニア開業、はたしてどちらが先なのやら。

 

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370形(373) 〈4系統 蛍茶屋崇福寺

さて、宿泊地には着いたものの鉄活動はまだ終わりません。ここからは長崎市内を走る路面電車長崎電気軌道を狙ってみます。

長崎市は「階段の街」と謳われるほど坂が多く、かつ狭い土地に住宅が密集しているため、路面電車を含めた公共交通機関が大活躍しているそうです。言われてみればオランダ坂だとか稲佐山(日本三大夜景)だとかが有名ですもんね。

まずは蛍茶屋停留所へ。折り返し発車を待つのは昭和37年製造だからという安直さで命名された370形。このラッピングはうんk…じゃなくて軍艦島のガンショーくんです。

 

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360形(366) 〈1系統 赤迫崇福寺

続いて、中国洋式の寺院として日本最古とされる「崇福寺」の最寄、崇福寺停留所にて。既に折り返しの行先を表示させた360形は昭和36年製造…と、なんでかこれら2種はそういう命名法だそうです。当時としては最新鋭の機能(Z型パンタ、コイルばね台車など)を盛り込んだが故の、気合いの入れようというわけです。

ちなみにこの辺り一帯(思案橋、観光通、新地中華街など)は長崎の歓楽街として江戸時代から賑わっています。この日は金曜日だったので、客待ちのタクシーの列がえげつないことになっておりました。津や四日市より全然都会だ…(三重県民の感想)

 

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1500形(1505) 〈1系統 赤迫崇福寺

せっかくなので流し撮りにもチャレンジしてみました。比較的新しめの車両が来たものの、実は西鉄北九州線の車両の機器を一部流用しているという、東海でも似たような話を聞いた事情を持ち合わせています。

というかさっきからラッピング車両ばかり当たります。それもそのはず、1964年に日本の路面電車として初めて全面広告車を導入した経緯があり、それを「カラー電車」と呼んでいるらしいです。まあ撮る分には色とりどりで楽しいですからね。

 

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1500形(1505) 〈1系統 崇福寺赤迫

最後に反対方面を…まさかの同じ車両でした。しかもタクシーに被られてしまうというね。まあ乗用車に被られるよりは何となく「夜のナガサキ」感が出たのでまあ良しとしておきましょう。

今更ですが、長崎電気軌道も「旅名人の九州満喫きっぷ」が使えます。路面電車もしっかりカバーしてくれるこのきっぷ、恐れ多いです。

 

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今宵のお宿は観光通停留場から徒歩1分の「FIRST CABIN 長崎」。飛行機のファーストクラスをイメージし、カプセルホテルとビジネスホテルの間を狙ったコンパクトホテルだそうです。

見た目はまあカプセルなんですが、男女で厳格にフロアが分かれており(IDカード利用)、まさかの大浴場もあったのには驚きでした。にしてもなんで破産したんだろ…おっと誰か来たようだ。

 

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出典:JR九州 路線図(https://www.jrkyushu.co.jp/railway/routemap/)

さて、ここで1日目の行程を振り返ってみます。JR九州の路線図を拝借しまして、実際に辿ったルートをなぞってみました。総移動距離(小倉→MR→長崎)は335.9kmと、やっぱり遠回りした分そこそこな長さですね。

総運賃は6290円。長崎市電は何回乗ったか分からないのでとりあえず5回乗車したと見なして計算しました。途中で新幹線と特急を使ったので、その区間も在来線だった場合はもうちょいお得になっていたことでしょう。

 

ともかく九州旅1日目はこれにて終了。次からは2日目に突入します。

今回はここまで。ありがとうございました。

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