あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈よかよ九州旅-3〉松浦鉄道は2つの日本一を持っている?

こんばんは。

高校時代の友達が誕生日…しかし卒業から2年経ってしまったのでわざわざ改めてお祝いメッセージを送るほどなのか…という微妙な悩みを抱えた最近です。皆さんならどうしますかね、何の話ですかねこれ。

 

さて本題へ。MRこと松浦鉄道の旅、なんやかんや寄り道しながらこの路線の目玉とも言える駅に到着しました。

前回はこちら。

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長崎県平戸市に位置するたびら平戸口は、九州最西端かつ日本最西端「かもしれない」駅として有名ですね。駅名標の隣に目立つ配色で掲げられていますし、駅愛称や駅前の石碑にもその文言が刻まれています。

…とは言いましたが、これまたご存じの通り、成り立つのはあくまでも「普通鉄道に限る」もしくは「本土を北海道・本州・四国・九州とした場合」という条件を付けたときです。厳密な「日本最西端の駅」とはゆいレール那覇空港のことを指します。

 

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平戸と言えば鎖国前の日本における対外貿易の拠点として、さらには隠れキリシタンの里として、江戸近辺の歴史を色濃く残した地域として知られています。

それ以外にも「たびら昆虫自然園」や「道の駅昆虫の里たびら」といった施設があるようにやたら昆虫にも力を入れているようで、向かって左側には巨大なカマキリ(とそれに立ち向かう探検隊)のオブジェがお出迎え。

あ、ちなみに「たびら」というのは旧田平町(現平戸市の一部)のことです。平戸島の玄関口ということで平戸口駅として開業したものの、MR発足時に現在の駅名へ変更されたようです。

 

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駅舎内には併設して鉄道博物館も。さすがにこれは正真正銘の日本最西端鉄博だろう…と思ったらゆいレール展示館なんてものがあるようです。絶妙に残念…

国鉄松浦線を中心とした備品や資料が展示されており、小さいながらもなかなかの充実度合いでした。個人的には何でDE10初期型シリーズの17号機のプレートが?と思いましたが、一ノ関→松山→鳥栖→直方という変遷からあながち関係ないことはないようです。

他にも鉄道ジオラマや駅長の返信が貰える駅ノートなど、魅力が凝縮されたような(?)空間でした。訪問証明書を貰いそびれたのが少し悔やまれますが、なかなか楽しい場所でした。

 

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佐世保中央駅 駅前がやたらレトロチック

後続の列車に乗り、一気に佐世保の市街地まで。途中の佐々からは列車本数も一気に増え、各駅で高校生がどっと乗り込んできました。やっぱり学生にとって鉄道は無くてはならない存在であることは、日本全国同じですな。

さて、MRはもう一つの日本一を持っていまして、それが佐世保中央~中佐世保の駅間距離の短さです。建物に隠れて互いの駅は見えませんが、その距離わずか200mと、筑豊電気鉄道黒崎駅前~西黒崎に並んで日本一短い駅間距離となっています。

…まあこれまた「鉄道線」に限った話で、軌道線(路面電車)を含めたら変わってくるんですが、もういいでしょう。というか許してやってください。

 

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MR-400形(MR-401) 〈155D 普通 佐世保

そんな日本最短駅間上には何があるのかと言いますと、日本一長い商店街「さるくシティ4〇3」(…実は大阪の天神橋筋商店街のほうがずっとか長いんですが気になる方は各自で…)とこの国道35号です。

国鉄が開業させたのは中佐世保駅ですが、交通量の多い国道を渡らずとも先述の商店街やイオン佐世保店、佐世保共済病院へアクセスできるようにと、MR発足後に佐世保中央駅が開業したというわけです。まさに地域に根差した駅ってわけですね。

というか何気に一点モノの400形が来ましたね。どういうわけか600形への置き換え対象から外され、唯一の旧塗装を持ち合わせた色々貴重な車両でございます。もうこの遠くからでも分かる新潟NDCらしさがたまんねえんだなこれが。

 

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で、これが中佐世保駅…いや初見殺しにも程がありました。階段手前の時刻表が辛うじて目印として役立っているかどうか。通りから奥まった場所かつ手前の建物が工事中だったので、5分ほど周囲を彷徨ってしまいました…

後はここから佐世保行きの列車に乗って、終点・佐世保に到着と同時にMR線完乗です。半島を大回りするので時間は掛かりますが、海あり山あり日本一(要検討)ありとバラエティに富んでいたので、ぜひ機会があれば乗車してみることをおススメします。

 

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さて旅自体はここで終わりではなく、佐世保からは再びJRのターンへ。普通列車減便に伴う救済処置として早岐までなら乗車券のみで特急にも乗れるものの、ちょうどいい便が無かったので大人しく快速「シーサイドライナー」に乗り込みます。

車両はディーゼル・エレクトリック車両…まあ要するにハイブリット車両のYC1系。動力こそは確かにエコですが、そんなことよりも外装がまあ目立つ目立つ。停車中なので前照灯が消されていますけど、縁まで点ける意味はあったんでしょうかね…

 

JR九州らしい車両に揺られつつ、今日の宿がある長崎へと向かいます。

次回に続きます。ありがとうございました。

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