あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈2/10 永遠なれ北陸特急-4〉今庄俯瞰に耽るサンダバ

こんばんは。

JRのダイヤ改正ばかり気にしていましたが、近鉄もちゃっかりダイヤ変更があるんでした。全体的に増便&増車傾向なようで、鈴鹿線も夕方に4本/hが帰ってきました。ついでに名古屋線普通3本/hに戻してくれや…

 

さて本題へ。加賀温泉は石川県ですが、再び福井県に戻ってきました。

前回の模様はこちらから。

naroaru.hateblo.jp

 

基本的には福井で系統が分割されているため、違うホームへとお乗り換え。コンコース上にある発車標に目立つ「特 急」も、あと1か月弱で消えることになります。金沢行きの運転間隔もギチギチなのが、いかにも特急街道の風格を醸し出していますね。

14時台の発車が並ぶ中、異彩を放つのが16:50発の九頭竜湖行き。またここにJRの飛び地路線が誕生してしまうことになりました。しかも正式な起点は隣の越前花堂なので、この手によくある18きっぷの通過特例は「敦賀越前花堂」という縛り付き。

まあつまり福井では途中下車できないというわけですね。急に乗り換え客が増えると思いますが、地元民の方々、つまりはそういうことなのです…

 

乗り換え先の敦賀行きは2両のワンマン列車…の割には、ラッシュどころではないほどのありえない混雑っぷり。にしてもやたら女性が多いな…と思ったら、鯖江で一気に降りていきました。近くのサンドーム福井でライブがあったそうです。

急に静かになった車内でウトウトしていると、列車は今庄に到着。北国街道の宿場町観光の拠点ということで、観光案内所やお土産屋が併設された小綺麗な駅舎でした。あとスキー場へのシャトルバス乗り場もあるので、意外と活気があるかも?

 

ここから湯尾方面へ線路沿いに歩くと、国鉄慰霊碑の手前に藤倉山へのハイキングコースの入口が現れます。ここら一帯は北陸トンネル建設のきっかけとなった木ノ芽峠を控えていますが、ブナが広がる登山道が整備された、そこそこ人気な場所なようです。

で、今からここを登るわけですが、雨で地盤が緩みに緩みまくっている挙句、雪というか霰(あられ)みたいなものが降ってくるという最悪なタイミングなわけで。一瞬怯みましたが、ここまで来といて何の成果も無しというのは泣けるので…

 

683系(4000) 〈4028M 特急サンダーバード28号 大阪〉

加賀温泉セブンイレブンで買った傘をストック代わりに、一歩一歩確実に。結局登ったんかーいというツッコミはともかく、途中の開けた広場から今庄の街を俯瞰してみました。木々が邪魔ですが、作例が少ないが故に察していたのでまあ良いでしょう。

今庄を通過した列車は、その先の南今庄を越えて北陸トンネルへと入っていきます。狭軌の陸上鉄道トンネルとしては日本最長の13,870mで、この開通が北陸本線だけでなく北陸地方の活性化の起爆剤になったのは言うまでもありません。

その一方で、旧線区間の地域では過疎化が進行。ここ今庄も補助機関車の増解結の拠点だったため、やたら長いホームや広い構内、さらには現存する給水塔が当時の面影を残してくれています。

 

683系(4000)+683系 〈4025M 特急サンダーバード25号 金沢〉

同じ福井県内でもここら辺を境に「嶺北」と「嶺南」に経済圏や文化が分かれるようで、そういった意味でも昔からの関所だったのかもしれませんね。申し訳程度の残雪も見れましたし、無理して登った甲斐がありました。

次のしらさぎ9号まで粘ろうとしたものの、今度は雷が鳴り出してきたのでさすがに撤退。予定よりも1本早い普通列車に乗ることにしたので、「急ぎながらゆっくり」下山する羽目になりました…

 

結果として乗れましたが、これが別の意味で功を奏したのは次回のお話です。

ありがとうございました。

 

naroaru.hateblo.jp