こんばんは。
とんでもない勢力を保った台風7号は、三重県内の近鉄どころか三重交通バスすらも運休にしてしまう史上稀にみる影響を残していきました。三重県民にとってのそれは、もはや一大事。大人しく家で引き籠っておくのが吉でしょう。
さて本題へ。平福付近での撮影を終え、大原にて一服していたところでした。前回の模様は下のリンクからどうぞ~
せっかくなので、大原から智頭までの1区間だけ、特急「スーパーはくと」に乗ってみることにしました。自由席はそこそこの乗車率だったので写真はありませんが、落ち着いた色合いのモケットでゆったり過ごせました。
智頭では、乗ってきた倉吉行きの5号と京都行きの6号がちょうど離合していきました。単線区間では当たり前の光景ですけど、意外なことに智頭急行線内の信号場は1つだけです。トンネルは腐るほどありますが…
典型的な地方駅舎を持つ智頭は、鳥取と津山(正確には東津山)を結ぶ因美線との接続駅です。上郡と同じように、JR線と智頭急行線で改札は別に存在していまして、特急などの直通列車はJR線ホームに発着します。
さてここからはレンタサイクルに乗り換えまして、沿線で撮り鉄タイムといきましょう。道を挟んで向かい側にある観光協会にて、電動自転車を2時間500円で借りました。最近カーシェアに依存してばかりなので、たまにゃ運動せないかんわな。
線路沿いに並行する国道373号を延々と漕ぎ続けまして、辿り着いたのは異色of異色の隣駅「恋山形(こいやまがた)」でございます。界隈では有名な、「恋」に肖って一面真っピンクになってしまった智頭急行の名所ですね。
元は「因幡山形」とする予定だったところ、地元の「来い、山形」という願いを受けて現駅名が与えられました。言われてみれば「恋」が付く駅名って珍しいですから、案外成功なのかもしれません。
入口には恋ポストとグッズの自動販売機、ホームに上がるとハートのモニュメントや駅名標、絵馬掛け、ゴミ箱や運転士用ミラーも全部ピンク色。いやもう胃もたれ起こしますて。男子大学生1人のアウェー感が半端ないです。
余談ですが、平福で触れた「線内に2か所しかない踏切」のもう1つが、ここ恋山形の構内踏切だったりします。だから何だという話でしょうけど、こうも雑談しとかないと息が持たんのです。
HOT3500形 〈737D 普通 智頭〉
高台から駅を見下ろす形で普通列車を撮影。土休日ダイヤでは便宜を図って長時間停車を行う列車もあるそうで、この列車も行き違いがてら12分も停車していました。
ただ普通列車の利用者がそもそも少ないですし、滞在中も何組か訪れましたが、全員が車かバイクでの訪問でした。
そんなこんなで1日あたりの乗降人員はたったの5人(2018年)。「来い」どころか、堂々と1人で降り立った強者がいらっしゃる有様。皆さん、その1人の彼か彼女に敬意を払っときましょう…
ハート型の芝桜と一緒に、岡山へ向かう「スーパーいなば」を。駅構造は一線スルー方式なので、通過列車は猛スピードで駆け抜けていきます。前後はトンネルなので、車内から見れば一瞬だけ車窓がピンクになるわけですね。新手のホラーかな?
今年でリニューアル10周年ということで、記念イベントも行われた恋山形駅。山肌の中で異彩を放つこの姿は、大勢だろうと2人だろうと1人だろうと訪れる価値アリです。「迷惑にならないように」、一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
次回に続きます。ありがとうございました。