〈4/1 春の智頭急行-2〉平福宿を背にして
こんばんは。
気付いたらキハ85系が引退しちゃってました。「最後に撮ったのはいつだっけ」「最後に乗ったのはいつだっけ」感が否めませんが、またひとつ変化が訪れたということですかね。HC85系の活躍に期待です(当分は「南紀」も4両らしいですし)。
さて、気動車は気動車でもHOTを結ぶ方に乗りに来てるんでした。Hyogo、Okayama、Tottori、そう智頭急行ですね。にしてもよくもまあ上手い語呂合わせなことで…
前回の模様はこちらから。
HOT3500形 〈733D 普通 智頭〉
智頭急行線のりばは2・3番線の切り欠きホーム上に位置しています。JR線直通の特急ではなく普通列車が折り返すだけですが、隅っこに窓口を兼ねたちっこい駅舎が建っています。くっ、そこは伊勢鉄道より豪華だ…
智頭急行は三セクではあるものの、国鉄の路線だったというわけではありません。新たな陰陽連絡路線を目論んだ国鉄の置き土産を使って、その意志を受け継いだ沿線自治体が開通させた、といった感じでしょうか。
上郡(兵庫)から大原(岡山)を経て智頭(鳥取)へ至る、全14駅で56.1kmの路線です。収益の大半が特急「スーパーはくと」に起因するもので、全国の三セクの中でもトップクラスの黒字経営とのこと。ちなみに社名は「ちず」ですが町名は「ちづ」です。
HOT3500形(3505) 〈733D 普通 智頭〉
姫新線と交わる佐用を越えて、平福にて長時間停車。ここには構内踏切がありますが、そもそも智頭急行線内には踏切は2か所しかないそうです(JR線との共用踏切はある)。ついでに一線スルー方式と、いかに高規格な路線であるかがよく分かります。
そういや普通列車用のHOT3500形、見た目こそは三セク路線でよくある角張った車体ですけど、エンジンはHOT7000形と同じものが積まれています。確かに駅間では容赦なくぶっ飛ばしていたので、地域輸送にもちゃんと恩恵があるようです。
さてまずは鳥取と岡山を繋ぐ特急「スーパーいなば」を通します。元々は津山線・因美線経由で運転されていた急行「砂丘」が、智頭急行線の開業とともに特急「いなば」に昇格したのが発端ですね。
更なるスピードアップを目論み、当時のキハ181系に替わるスーパーな車両、というのがこのキハ187系。ここまで割り切った切妻形のデザインの割に、振り子を利かせながら130km/hで走るのだから、その実力はちゃんと本物です。
HOT7000形 〈53D スーパーはくと3号 倉吉〉
続いて京阪神と鳥取を結ぶ特急「スーパーはくと」が通過。元を辿れば三朝温泉への観光輸送のために大阪~上井(現在の倉吉)を結んだ準急「みささ」が起源だそうで。名称自体は京都~松江を山陰線経由で運転されていた準急「白兎」に由来します。
JR四国の最高傑作とも言える2000系の機構を踏襲しつつ、山岳区間に負けない自然振り子式の気動車としてデビューしたのがこのHOT7000形。平福の街並みとともに撮ってみましたが、青基調の車体がなかなか映えますねえ~
ちなみに駅自体はこんな感じ。旧因幡街道の平福宿を彷彿とさせる立派な駅舎ですが、単に待合室があるだけで、実態は無人駅です。
…と、リサーチしている最中、こんな記事を発見しました。うーん、明石に勤務する彼氏と姫路に勤務する彼女が1時間以上かけてここに住むんやろうか…ちょっと気になりますね。
せっかくフリーきっぷを持っているので途中下車しまして、ここからは沿線撮りに繰り出します。
次回に続きます。ありがとうございました。