あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈4/1 春の智頭急行-1〉緑なアイツで青を目指す

こんばんは。

今期も青春18きっぷの発売が始まりましたが、購入ないし使用の予定はいかがでしょうか。当ブログではそんな皆さんにご提案を兼ねまして、暫くは2023年春の18きっぷ旅の模様をお届けします。

え、ええ間違っても既に消費期限切れとかブログ更新してなさすぎて季節が変わったとか、そんなんじゃないですからねっ…(東の方を見ながら)

 

113系(L9) 〈5323M 普通 草津

早朝の柘植からおはようございます…ってあれえ?草津線の3番のりばには前日引退したはずの抹茶色の電車が発車を待っているではありませんか。告知では「3月末引退」でしたが、運用の都合でこの4月1日が真のラストランだったそうです。

こちら113系117系は、それまでの旧型車両に代わる新たな「快速」「新快速」の顔として誕生した近郊型電車です。ラッシュ輸送に対応してみたり、競合私鉄と差をつけてみたりと、当時の国鉄の策略が垣間見える歴史深い車両たちでした。

 

今回乗車する113系に関しては、3枚扉とセミクロスシートが特徴的だと言えます。既に通勤型電車として4枚扉・ロングシートの101系が走っていたので、そのワンランク上の車両として初代111系が誕生、その改良版が113・115系というわけですな。

時代とともに活躍の場も変わり、関西圏では草津線湖西線で抹茶色になりながら走ったのは記憶に新しいかと。自分も何度もお世話になりましたけど、駅間で爆音モーターを響かせる度に「ほんまに大丈夫なんか…」と謎に心配したものです。

 

終点・草津のコンコースには113・117系を惜しむ数々のパネルが展示されていました。鉄道ファンから人気を集めたのも事実ですが、地域の利用者からも愛され続けた証拠といったところでしょうか。

2023年6月現在も、福知山地区や岡山地区で色や形を変えながら活躍中です。とは言えあんだけ「古い車両を末永く使おう」主義だったJR西日本が余命宣告するくらいなので、国鉄型車両はいよいよ終焉を迎えつつあるのかもしれません。

あ、加古川線播但線103系もいつまで蔓延ってるんだか。気動車に至ってはお察し…

 

あそうそう余談ですけど、2023年3月のダイヤ改正草津線が結構な影響を受けまして。柘植発着の始発が36分繰り下げ&終電が29分繰り上げという、個人的には関西圏の滞在時間が減ったという点で少々残念な変更がなされました。

その代わりなのか、平日に柘植発網干行き(5327M)とかいう約4時間かけて2府3県を走り抜ける超ロングラン列車が設定されました。三重から乗って気づいたら兵庫の僻地(おい)とか、もうそれ事案です。ついでに草津~明石で快速に変わるんだから余計にタチが悪い…

 

話を戻しまして、草津からお馴染み新快速に乗り続けて姫路へ。そこから山陽本線を辿って上郡に到着しました。新快速の西の限界点なわけですが、播州赤穂とともに年々乗り入れが削られつつあるようで。

駅舎はいかにも地方の駅舎って感じの素朴な駅舎…いや素直な感想がこれなんですけど、ここから新快速1本で京阪神!って広告を出せるわけですよね。そりゃ姫路折り返しとか死活問題になりますわ。

 

HOT7000系 〈54D 特急スーパーはくと4号 京都〉

JRとしては山陽本線の駅ですが、もうひとつ忘れてはいけないのが智頭急行線の存在です。京阪神や山陽地域と鳥取を結ぶバイパス路線で気動車特急が駆け抜けるという、まさに地元の伊勢鉄道と同じ立ち位置な路線です(なお本数の差は…)。

ちょうど京都行きの「スーパーはくと」が入線。意外にもここからの乗車は多く、途中駅からでも姫路乗り換えの新幹線連絡や、三ノ宮・大阪方面へのお出かけにも重宝されているようです。

 

駅舎は別にあるものの、ホームは中間改札を隔ててつながっている

ということで本日のお目当ては智頭急行線でございます。「前々から気になってた」「18きっぷで日帰り圏内」「HOT7000系の先行きが心配」という3拍子が揃った路線なので、フリーきっぷ片手に行ったり来たりしてみます。

このフリーきっぷ、当時は別料金で特急にも乗れて1200円(智頭急行線を乗り通すと1320円)というとんでもない代物でしたが、2023年5月から普通列車限定で2000円での販売に変更されました。それでも1往復で元取れますから十分でしょう。

 

次回に続きます。ありがとうございました。

 

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