〈8/8 夏の18きっぷ旅-2〉國鐵岡山オールスターズ
こんばんは。
久しぶりにOfficeのPowerPointを触りましたけど、使い勝手が良い反面「あれなにこの機能?」と首を傾げる瞬間がちょくちょくありました。こればかりは慣れなので仕方ないですが、かと言ってそこまで使う機会がないのが正直なところです。
夏の青春18きっぷ旅、和田岬線に寄り道した後、さらに西へと進みます。
こちら電車線を走行する西明石行きの車内からです。奥に見えるのは世界最長級の吊橋として有名な明石海峡大橋、ということは舞子を過ぎた辺りということでしょうか。
「舞子」とは神戸市垂水区の南西部を指す地名で、明石海峡の潮が舞い込む(=廻い込浜)様から名付けられたそうです。明治天皇も愛するほどの保養地として長年親しまれ、その景勝っぷりに肖って各地に似た駅名が登場しました(近江舞子、小舞子、新舞子…)。
終点で新快速に乗り換えて姫路までやって来ましたが、そういや朝から何も食べていないことに気づきました。ふと横を見ると「えきそば」の文字が、こりゃあ駆け込むしかない。
まねきの「えきそば」は、和風だしのスープにかんすい入りの黄色い中華麺が入った、公式ですらミスマッチと認める姫路名物の立ち食い蕎麦です。好みの問題でしょうけど、これはある意味無性に食べたくなる味、東海地方民で言うスガキヤですね(多分違う)。
113系(B-11) 〈5732M 普通 岡山〉
姫路からは播州赤穂行きに乗り込んで、ドシャ降りの相生で岡山行きにお乗り換え。この区間は山陽本線の中でも辛い区間だとよく言われますが、幸いながら睡魔に襲われてしまったので気づいたら岡山でした。
こうして人生初の「18きっぷで岡山にやってくる」体験はあっけなく終わったわけですが、ここ岡山こそが今回の目的地でございます。過去に数回来ているものの、全て乗り換えのために降り立っただけ。撮り鉄目的でちゃんと訪問するのは初めてです。
時間もないのでそそくさと進んで中庄で下車。この「瀬戸内地方の豊かな海に反射する陽光」をイメージした濃黄色…という口実を付けた、この国鉄型車両を狙いに来たわけです。
381系 〈1011M 特急やくも11号 出雲市〉
庭瀬~中庄の撮影ポイントへ向かいましたが、酷暑とボーボーの草で撮影意欲はダダ下がり。岡山~倉敷は山陽本線ですが伯備線の列車も乗り入れており、駅番号も重複しているくらいなので本数そのものは多いんですけどね。
多客期になると増結されるのがJR特急の醍醐味ですが、この特急「やくも」に使われる381系の場合、4両の基本編成に3両の付属編成をくっつけることで対応しています。後者はモハ+モハ+クハ、すなわち制御車が片側にしかないということで、気動車のような変態連結が拝めるわけです。
113系と同じような顔をして全然違うのが115系。色々とあるわけですが、目につきやすいのは前照灯の真横のタイフォンの形で、113系はお椀型と呼ばれているのに対して115系はシャッター型と呼ばれているそうです。
そして113系になくて115系にあるのが、その豊かなバラエティさ。かつての長大編成を持て余し、短縮化や中間車化改造を経た結果、切妻顔だの食パン顔だのフレンチトーストだの、沼という沼を生み出すことになりました。似たような現象は岡山だけでなく山口でも起こっています。
117系(E-09) 〈1731M 普通 糸崎〉
個性派揃いな國鐵岡山ですが、その中でも比較的(←ここ重要)原型を保つ正統派なのが117系です。激化する京阪神輸送に対応すべく、国鉄が1979年から導入した直流近郊型電車ですね。
かつては花形種別「新快速」に就いていたものの、その座から年々離れていき、岡山地区ではつい最近(2022年3月)まで受け持っていた快速「サンライナー」が種別ごと消滅。廃車も発生しているそうで、着実にその時が近づいているのも事実です。
213系(C-08) 〈852M 普通 西大寺〉
末期色…いや真黄色な電車がわちゃわちゃする中、爽やかな青帯を巻いているのが213系です。115系の置き換え用として、さらに開業ホヤホヤの本四備讃線(瀬戸大橋線)用として、先代211系ベースで製造された車両です。
まあこれも昔の話で、今はお手頃な1M方式であることとワンマン運転機能を有することが買われて、岡山を中心とした結構広い範囲で運用されています。専属から外れたのを踏まえると、これが出世なのか降格なのかが分かりませんね…
一通り撮影してきたものの、やっぱり曲者ばかりなのが嬉しいところです。上には上がいるんですが、真昼間で光線があまりよろしくないのでこの辺にしておくことにします。
次回に続きます。ありがとうございました。