あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈よかね九州旅-5〉イチョウと夜景と、路面電車

こんばんは。

今日は12月3日、あら順番になってる…いやそうじゃなくていつの間にか12月ですよ。結局どこぞのウイルスに振り回されて2年が経とうとしているのが怖いところです。年末年始はどうなるんでしょうね…

 

さて本題へ。人生初の九州旅シリーズ、初日は松浦鉄道をメインに大移動しました。2日目は異国情緒溢れる長崎市内から始まります。

前回はこちら。

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5000形(5003) 〈3系統 蛍茶屋赤迫〉 

3000形(3001) 〈1系統 赤迫崇福寺

せっかく長崎に来たので、午前は少しばか観光することにします。平和公園停留所で降りると、ちょうど車齢20年に満たない未成年同士の離合を見ることができました。

注目したいのが左側の5000形。今や路面電車では定番となった3車体2台車の超低床車ですが、長崎電気軌道にとってこの5003号車は初のLED行先表示器搭載車となりました。2019年3月に登場したばかりの、まさに最も新しい車両というわけです。

ついでに注目しておきたい3001号車、こちらは長崎県全土をホームタウンとするプロサッカークラブ「V・ファーレン長崎」のラッピングを纏っています。

 

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1800形(1803) 〈5系統 蛍茶屋→石橋〉

一通り観光を済ませ、再び撮影タイム。市民会館停留所近くにイチョウ並木があるようなので来てみたものの…傘を差す通行人からお察しの通り雨が降ってきてしまいました。というか本命のイチョウもちと青い気が…

写真左手には長崎市公会堂があったものの2015年3月で閉館し、現在は長崎市民会館となり、いずれ長崎市役所がこの場所に移転してくるそうです。周りが変わろうと、このイチョウの木々は存在し続けると思うと、何だか感慨深いですねえ。

 

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202形(202) 〈3系統 蛍茶屋赤迫

グループ的には200形らしいですが、日本車輌が製造した車両で「に=2」なので202形と命名されているとのこと。では201形はというと、日立製作所が製造したということで「ひ=1」に由来しています。ある意味縁起が良さそう。

ちなみに202形204号車は、花電車用の貨物電車87形として大規模改造が施されました。お客さんを乗せるスペースをごっそり抜き取って、両端の運転台だけを残した奇抜な車体は、現在だと長崎以外に函館と広島で見られるようです。

 

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5000形(5003) 〈3系統 赤迫蛍茶屋

先ほど見た最新車両にまた遭遇。アルナ車両が誇る超低床型路面電車シリーズ「リトルダンサー」でして、用途や仕様が異なる8つのタイプが展開されています。この5000形はタイプUaで、阪堺電気軌道豊橋鉄道にもその仲間がいます。

どうでもいいですけど、手前でもろ被りした2台の車はどちらもマツダデミオ、しかもボディカラーも紅葉らしい2色でした。イチョウだけでなく通りすがりの車でさえも秋らしくなるとは、変なところで運を使ってしまったもんだ…

 

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1700形(1702) 〈3系統 赤迫蛍茶屋

最後に長崎駅前停留所から。車両は「転スラ」ラッピングが施されているものの、別に作者が長崎出身だとかそういうわけではなく、全国の路面電車を対象としたキャンペーンの一環だそうです。

奥に見える白い建物がJR長崎駅(西九州新幹線のホーム)なんですが、こんな感じで路面電車のりばとはそこそこの距離があります。2020年3月の高架化でより遠くなってしまったものの、だからといってどうしようもないのが悩ましいところでしょうか。

ちなみに長崎駅のさらに奥に見えるのが稲佐山ですね。函館、神戸(摩耶)と並ぶ「日本三大夜景」の1つとして有名ですが、やっぱり夜の港町ってのは誰もがうっとりするんでしょう。

 

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というわけで浦上駅前停留所でJR線へ乗り換えることにします。しかしここでも何かの工事をやっていたので、結局は長崎駅ほどではないものの屋根のない通路を歩くことになりました。まあ仕方ない仕方ない…

元はここが「長崎」駅を名乗っていたそうで、今でも新・旧長崎本線の分岐点でもあるわけですが、西九州新幹線が開業してしまうとその賑わいもどうなることやら。やっぱり並行在来線の問題は終わるに終われないですね。

 

長崎電気軌道はとにかく広告ラッピングのバリエーションが豊富なので、撮っていて飽きませんでした。真っ暗な夜とどんより雨の下という宜しくないコンディションだったので、今度は晴れた日にでも再訪できたらなと思います。

浦上から区間快速シーサイドライナー」に乗り込み、長崎市を後にします。

次回に続きます。ありがとうございました。

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