あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈8/31 変わる九州旅-1〉努力家で優等生・甘木鉄道

こんばんは。

9月最後、長い長い夏休みが終わると嘆く大学生も多いのではないでしょうか。かく言う自分は授業こそはありませんが、結局は用事で行かなければならないので実質明けました。やめてほしいですね切実に。

 

さて本題へ。変わる(というか更新遅すぎて最近変わってしまった)九州旅、前回は福岡空港に降り立ったところでした。

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えらい漠然としたツイートをしてしまいましたが、博多に到着しました。改札を出たのはこれが初めてで、よく「福岡市はコンパクトシティ」とか聞きますけどやっぱり都会です。もんげえ人多いさここ。

鹿児島本線の荒木行き快速に乗り込んで大体30分、佐賀県に入って基山で下車しました。町職人たちによる展示スペース「KIYAMA駅GARAGE」よりも際立っちゃってるのが『キングダム』のパネル。作者さんが基山町出身なんですね~

ちなみにみどりの窓口の営業時間が7:00~11:30というのにちょっとびっくり。利用者は多いほう(佐賀県内の鹿児島本線の駅では乗降客数2位)なのに午後は開けんのですか…

 

AR300形(307) 〈103 普通 甘木〉

ここから分岐するのは、13.7km先の甘木までを結ぶ甘木鉄道でございます。全11駅、乗り通しても30分掛からないくらいの短い路線で、毎度お馴染み国鉄出身の第三セクター路線です。沿線自治体だけでなく、キリンビールも出資していたりします。

一応福岡都市圏内だったり、後述する西鉄電車との接続改善を頑張ってみたりで、三セクの中でも赤字額が比較的少ないようです。智頭急行や過去の北越急行みたく特急街道でもないのにここまで健闘しているというのも、なかなか珍しいですね。

 

真昼真の割にはそこそこの乗客を乗せて発車。概ね30分間隔、かつ駅間も短いということで、利便性が良いという点では確かに「三セクの優等生」と例えられるのも納得です。

写真では大分自動車道を潜ろうとするところですが、何やら使われていなさそうなホームが。こちらは国鉄時代に使われていた旧筑後小郡駅で、三セク転換と同時に西鉄天神大牟田線と交差する現在地へと移設、小郡駅として再出発を果たしました。

西鉄電車の急行に乗り換えれば、西鉄福岡(天神)までダイレクトで30分。基山での博多接続よりもこっちのほうが恩恵が大きそうですな。

 

AR300形(303) 〈111 普通 甘木〉

途中の大板井で降りて、後続の甘木行きを撮影。使用車両はAR300形とAR400形(一点モノの宝くじ号)で、もう見た目まんまのレールバス車両です。車内放送でも「この、レールバスは…」と流れるくらいです。

どうやら全ての車両の塗装が異なるようで、この303号車は国鉄キハ20形のツートンカラーを模した配色となっています。いや、まあ、全然カッコいいんですけど、デカデカと広告が貼られているのが気になりますねえ…

 

AR300形(307) 〈110 普通 基山〉

基山行きは地元の高校生によるデザインがあしらわれた車両でした。宝満川を渡り、大分道と並走し、奥には宝満山…か何かしらが構える風景、非常に良きです。

ところで左側の橋梁だけやたら新しそうに見えますが、2006年7月の大雨の影響で架け直した経歴があるそうな。今年も各地で数多くの自然災害が発生し、各ローカル鉄道を中心に大きな被害を受けました。時間は掛かるとは思いますが、何とか復旧してもらいたいものです。

通りすがりのおじいちゃんと話し込みつつ、散歩がてら隣の松崎まで歩いて移動。再び甘木行きに乗り込みます。

 

終点・甘木は本社や車庫も位置する拠点駅です。そして西鉄甘木線も乗り入れるターミナル駅でもある…ものの、普段は物静かな佇まいのようです。

現在は福岡県朝倉市ですが、ここら一辺は旧甘木市。誰しもが聞いたことがあるであろう「邪馬台国」の地、すなわち日本発祥の地が朝倉・甘木地方ではないかという説が有力視されているそうな。

まあ、倭国(≒日本)の女王「卑弥呼」は天照大神で、そもそもが架空上の人物みたいな話もあるくらいなので、真相は定かではないというのがまた面白いところです。

 

折り返し基山行きに乗り込み、歩いてワープした松崎~大板井を通ったことで全線完乗を達成。短い路線ながら、様々な企業努力や奥深い歴史が詰まった甘木鉄道でした。個人的には西鉄甘木線も気になるところです。

基山からは鹿児島本線に復帰して、鳥栖方面へ向かいます。

 

次回に続きます。ありがとうございました。

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