あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈8/31 変わる九州旅-2〉ありがとう肥前山口駅

こんばんは。

いつの間にか10月になり、今年もあと2か月という恐ろしさを感じている今日この頃です。てかこれ毎年のテンプレですよね、でも本当にそう感じるんですよねえ…

 

さて本題へ。甘木鉄道を往復しつつ、基山からは再び鹿児島本線を南下します。

前回はこちらから。

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鳥栖長崎本線にお乗り換え、行程の都合で特急「かもめ」21号で佐賀までワープします。今更ですが、博多~基山~鳥栖青春18きっぷを使っているので実質課金です。

「特急至上主義」なんて揶揄されることの多いJR九州は、比較的安価なB特急料金が設定されています。ただ、2022年3月のダイヤ改正で少々値上げされたようで、25kmまでの自由席特急券が310円から500円になりました。

しかも一部区間では事前料金と車内料金の区分も設けられたようで、飛び乗り客やその場限りの観光客より定期利用客を重視する傾向に変わりつつあるんですかね。

 

某ミュージシャンでお馴染み、佐賀では多くの下車がありました。県都であると同時に、福岡都市圏内の範疇でもあるため、確かに在来線特急は無くてはならない存在なように感じました。

三重県民が言うのもアレですが、駅前が栄えているかと言われればまあこんなもんか…といった塩梅。日常使いする分には程よい便利さといったところでした。いやそう思えたなら我らが津駅はなかなか悲惨だ。

 

ふとコンコースへ続く階段を見ると、姿形を変えた「かもめ」をアピールするポスターが貼られていました。この車両が佐賀を通る日が来るのかは全く分からないのにちゃんと祝われているあたり、何とも複雑な気持ちになりますねえ。

佐賀県からしてみれば「在来線でも新幹線でも博多までの時間は変わらない」ということで、あくまでも「フル規格の新幹線」建設を合意していないという点が重要です。

そもそもスーパー特急だのフリーゲージトレインだの、今の在来線を活用する方式でGOサインを出したのに、急に無理ですって言われちゃあそりゃ困りますわな。未着工というよりは未開通な佐賀県区間、新しい「かもめ」はいつ来るんでしょうか。

 

接続する普通列車に乗り換えて、辿り着いたのは「旧」肥前山口駅でございます。長崎本線佐世保線が分岐する主要駅ですが、2022年9月のダイヤ改正自治体名(江北町)に合わせる形で江北駅へと改称されました。

特段思い入れがあるわけではないんですが、実は同じ読みの港北駅が名古屋市あおなみ線に存在します。なんなら名古屋競馬場前駅から改称されたという経歴すら共通項を感じます。ギリ東海地方に馴染み深い、っちゃわけです。

 

肥前山口で忘れてはいけないのが、この「JR最長片道切符の旅 ゴール」と書かれた記念碑です。全国のJR路線を一筆書きで巡ろうとしたとき、稚内をスタート地点とするとゴール地点はここ肥前山口になったわけですね。

総距離1万682.2km(全区間JR利用)、途方もないからこそロマンもあった挑戦でしたが、西九州新幹線の開業でさらに18.5km延び、かつゴールも新大村に譲る格好になりました。実に33年ぶりに終着駅が変わったそうです。

最長片道切符の偉業によって、肥前山口という駅名はもはや全国区になっているような気がします。名は変われど歴史は不変、色んな思いが詰まった場所でした。

 

廃線や廃駅になるというわけでもないのにここまでの盛り上がりよう、やはり地域の方々にも親しまれてきたんでしょうね。より町の玄関口という意味合いが強くなりそうですが、末永く大切に使い続けられることを願います。

 

30分ほど滞在し、折り返し佐賀方面へ向かう普通列車に乗り込みます。

次回に続きます。ありがとうございました。

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