4/7 都会の空を走るローカル線・城北線へ
こんばんは。
いよいよ大学3年生としてスタートし、就活なのか大学院対策なのかの見極めが迫りつつある今日この頃です。研究はのめり込んでなんぼですから、付き合っていけるようなテーマと出会えるかが重要なカギな気がします。
さて本題へ。絶賛春季休業中だったので、2泊3日でふらっと出かけることにしました。宿も行先も何も決めず、ノープランで放浪旅をしてきた様子をお届けします。
311系(G2) 〈339F 普通 岐阜〉
運転停車が多すぎて悪名高いことに加え、関西線内の遅れによってさらに遅くなった快速「みえ」12号で名古屋入り。そこから1駅隣の枇杷島にやって来ました。てっきり名古屋市内かと思っていたらここは清須市だそうです。
後続の普通電車は311系4連でした。先日のダイヤ改正で311系関連にも変化があり、特快の運用こそは残っているものの豊橋以東への乗り入れが無くなったようです。土休日の米原発浜松行き(5100F)が懐かしい…
キハ11形(301) 〈125H 普通 勝川〉
そんな余談はともかく、ここからは東海交通事業(TKJ)の城北線に初乗車します。枇杷島から中央線の勝川までを結ぶ全6駅・11.2kmの路線で、ご覧の通りキハ11形300番台が単行でコトコト走っています。
一応名古屋の郊外を走る通勤・通学路線なんですが、日中毎時1本という本数の少なさ、乗り通すと450円(JR幹線だと240円)という運賃の高さ、非電化で気動車という見た目から「都会のローカル線」の一角を担っています。
このキハ11形はJR東海から購入したので、内外共に名松線で走っている車両と変わりありません。強いて言えば、地上設備の関係からトイレが使えないという点で差があるくらいですかね。
キハ11形全般に言える話ですが、一部はひたちなか海浜鉄道で、また一部は日本を飛び出しミャンマー国鉄で第二の人生(?)を送っているそうです。今となっては特段珍しくはありませんが、海外でバリバリ現役というのも面白い光景です。
せっかくなので小田井で途中下車。名鉄犬山線・地下鉄鶴舞線の上小田井と徒歩乗換が可能で、TKJの本社もすぐそばに位置しています。さらに県下最大級のイオンモール「mozoワンダーシティ」へも徒歩圏内です。
ただネックなのが、名鉄線を越えるためにホームの標高が異様に高くなっていること。これ見よがしにエレベーターが設置されていますが、入口から4階相当まで登る必要があるというのは少々しんどい気が…
キハ11形(301) 〈226H 普通 勝川〉
その分眺望が期待できるのはメリットだと思います。駅からは基より、車窓でも北側は名二環、南側には名古屋市街を望むことができます。非電化なので架線柱などの視界を遮るものもなく「空を走るローカル線」と銘打っても一応通用しそうなレベル。
どう考えても複線は持て余してそうな雰囲気ですけど、それを逆手に取ったイベント列車や臨時列車を多数運転しているので、ちゃんと意義はあるようです。これだけ高々架だったらテンション上がりそうですもんね。
元々は稲沢と瀬戸を結ぶ貨物線(予定では複線電化)として建設されたものの、例の如く鉄道公団絡みの案件だったため、このままでは国鉄民営化後のJR東海に賃借料が発生するという懸念が発生しました。
そこで完全子会社に運営を任せ、ちゃっかり種々のコストも圧縮することで何とか維持している状況となっています。
詳細はご自身で調べて頂くとして、2032年度には賃借期限を迎えるそうなのでその時にはもしかしたら何らかのアクションがあるかもしれません。
さて写真では終点…というか正式な起点の勝川に到着。ホームのちょっと先には仮設の車両検査施設も設けられています。
これも有名な話ですが、中央線とは500mほどの距離があり、同駅名ながら屋根無しの徒歩連絡が生じます。ちょうど211系と313系の混結編成が入線しているのがはっきり確認できるほどの近さなのになぜ乗り入れないのか、本当に疑問ですよねえ。
まあ先述の鉄道公団云々が絡んでくるんですけど、仮に乗り入れが実現したとしても利用者が増えるかどうかは未知数な気がします。
全線複線非電化、かつ高架の上を行く高々架を走る城北線。今でこそ寂しい雰囲気を醸し出しているものの、様々なポテンシャルを有する路線ということが何となく分かりました。
交通系ICカードとか導入すれば…とか思ってしまいますが、それもこれも2032年度以降にどうなるか、色々と楽しみな部分ではありますな。
勝川から中央線に乗り換えて、次の放浪先へ向かいます。ありがとうございました。