あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈2/25 試せ北の大地-6〉ルベシベとの出会い

こんばんは。

今日はJR(と一部の私鉄)のダイヤ改正後の初めての平日となったわけですが、普段使いの方はいかがでしたでしょうか。西の大阪(うめきたエリア)乗り入れと東の新横浜乗り入れ、双方ともに通勤・通学にも便利になったのでは?自分もいつかお世話になるでしょうか…

 

さて本題へ。相内ストレートで大失敗をしれかし、遠軽行きに乗り遅れたために留辺蘂市街に取り残されたところでした。

前回の様子はこちらから。

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ひとまず留辺蘂(るべしべ)はよくある平屋駅舎でした。由来はアイヌ語で「ルペシパ(越え下っていく道)」、旧留辺蘂町の中心駅ということで温根湯温泉や世界一大きい鳩時計などで知られています。ルベシベって、なんかジ〇リの登場人物の名前みたいだ。

さて、現在の時刻は12時16分です。上下線ともに次の普通列車は約2時間後ですが、その約20分前に「大雪」4号が到着してしまいます。また、駅前には相内から乗車した北海道北見バスが乗り入れてくるものの、時間が絶妙に噛み合わず。まあ北見方面に戻ったところで、同じ過ちを繰り返すかもしれない恐怖でろくに撮れるはずもなく。

 

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残された選択肢は「留辺蘂周辺で4号を出迎える」、これしかありませんでした。

実を言えば駅西側に歩行者専用の跨線橋がありまして、冷え込む早朝or深夜にエンジン排気を豪快に噴き出す様を狙うことができるポイントです。あろうことか、かわつるさんも訪問済みという、もはやストーカーと疑われないかというシンクロ率。

ただ、この構図は北見駅跨線橋と似たようなものですし、列車や時間の制約で削らざるを得なかったので泣く泣くパスしていました。不運ながらもここに来ることになるとは、何が起こるか分からんもんですねえ~

 

キハ183系 〈6084D 特急大雪4号 旭川

ということで予期せぬ形で撮ることになった「大雪」4号は、オーソドックスな4両編成でした。誰もいないホームに滑り込む国鉄気動車、うん感無量だこれ。

本州仕様ではなく北海道ならではの雪と寒さに強い特急型車両として、1980年に登場したキハ183系。走行機器や構造に徹底的な耐雪耐寒仕様が施されたのは言うまでもなく、そして何よりも特徴的だったのが着雪予防で出っ張りを持たせた「スラントノーズ」の先頭車(キハ183形)でした。

非電化路線の多さも相まって着実に数を増やしながらも、性能向上やコスト削減を目指した仕様変更・改造を実施。その度に改番されたので、ある筋からは「N183系」「NN183系」と区別して呼ばれてきました。ちなみにこの遍歴もなかなかの沼ですので、突っ込むのは自己責任で。

 

爆音とともに発つキハ183系を面縦で。日中はそこまで気温が下がらないので白煙は確認できませんでしたが、いつの間にか雪も止んでくれたおかげで「車体そのものを綺麗に捉えた」瞬間を撮ることができました。

国鉄時代は10両がデフォ、つい最近でも2018年まで充当されていた「北斗」で7両など、まさに長大気動車特急の風格を誇示し続けてきました。度重なるトラブルで諸々縮小傾向にあったものの、やっぱり多くの鉄道ファンを魅了してきたことでしょう。

 

振り返って後追いをもう1枚。こっちは走行風で巻き上げられた雪によってえらいことになっていますが、どうせ遠軽で方向転換するので旭川に着く頃には両面とも真っ白になっていることでしょう。

広大な北海道を駆け抜けるハイパワーさと安定した走りが評価されたのか、夜行特急へ充当されたりお座敷列車に組み込まれたり、さらにはリゾート列車として新造されたりと数々の歴史を生み出してきました。

それらはもはや昔の話。今はオホーツクの地で行ったり来たりつつ、ちょろっと札幌に顔を出す程度にまで落ち着きました。これもまた、この車両の運命なのかもしれませんな。

 

最終回みたいな雰囲気を醸し出していますが、そんなわけありませんので悪しからず。見送りが無事完了したので、先述した普通列車に乗車するべく駅構内へ入場しました。

待合室や跨線橋は地元の学生さんが描かれたであろう絵によって彩られていました。そういや留辺蘂駅は2022年で開業110年を迎えたそうで、地元の漫画家によるPRポスターも掲載されていました。

しかし跨線橋の突き当たりには、現代チックとは思えない古めかしい番線案内が。これってスラントノーズのキハ183系ですかね?微妙なタッチすぎて気になる所です。

 

キハ40形+キハ40形+キハ40形 〈4663D 普通 網走〉

2面3線の構造ですが、大半の普通列車は駅舎とスロープで繋がっている1番線に入ります。2・3番線にはログハウス風の待合室があり、地味なのりば案内とともに風情を感じさせてくれます。

1960年に温根湯森林鉄道が、1984年に貨物取扱が廃止されたことで、だだっ広い構内を持て余しているようです。かつては社員配置駅だったことも含めて、所々にかつての栄華を忍ばせる留辺蘂駅でした。

 

対向の遠軽行き(4660D)を待ちながら、写真の網走行きに乗り込みます。お忘れかもしれませんが、未だ行程は崩壊中ですよ。

次回に続きます。ありがとうございました。

 

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