あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈2/25 試せ北の大地-7〉空港アクセス秘境駅のすゝめ

こんばんは。

早速ですが、本題へ。前回は留辺蘂近辺で旭川行きの「大雪」4号を狙いまして、次は網走行きの1号を待ち構えます。本来の行程であれば遠軽の隣の瀬戸瀬で離合を撮ろうと思っていたのですが、乗り遅れたというのは前々回のお話です。

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時刻は14時頃で、本日のお宿(今回はちゃんとホテルです(;^ω^))への移動を考えると18時頃に北見駅に戻りたいところ。諸々を考慮した結果、留辺蘂~網走のどこかで沿線撮りするのが吉と踏みました。

留辺蘂から乗車する網走行き(4663D)は後続の「大雪」1号よりも先に網走へ到着しますし、その折り返しの留辺蘂行き(4670D)に乗れば程良い時間に北見に帰ってこれるようです。不幸中の幸い、なんとか今日の行程に目途が立ちました。

 

ということで、本日最後の目的地として選んだのは西女満別(にしめまんべつ)でございます。両隣は特急停車駅なのに2022年度の秘境駅ランキングで第56位に食い込んでいる、色々と魅惑な場所です。

周囲は雑木林に覆われていて、まさに秘境といった雰囲気。ただ、少し離れたところに民家と国道39号が存在するらしく、同業者と思わしき方の他に高校生も下車、しかも駅前には送迎と思わしき車(お母さんかな?)が停まっていたので少なからずの日常利用はあるようです。

 

そして何よりもこの駅が有名な理由は、この向こう側に女満別空港が広がっているからでしょう。直線距離で約800mとほぼ最寄も同然ながら、直接はアプローチできないので迂回路を20分ほど歩かされるという絶妙な不便さも、この駅の魅力です。

その至近距離を活かしてなのか、過去にはDMV(デュアル・モード・ビークル)の実用化を目指して、北見駅~西女満別駅~女満別空港で試験走行が行われたこともあります。

今でこそ四国の阿佐海岸鉄道でデビューしていますけど、こんなところでも夢みたいな話が持ち上がっていたとは。あったらあったで便利そうなんですけどね。

 

駅舎みたいな小屋のうち、半分は保線用だと思われるスペースでしたので、旅客が立ち入れる領域は大分限られます。それでも雨風雪を凌ぐには十分ですし、有志よる駅ノートや文庫本が設置されているので飽きることはありませんでした。

モニター機器みたいな装置が唸る音が聴こえてきましたが、それ以外はまあ静か。というか駅ノートを読むと「女満別空港から歩いてきたor今から向かう」という方が結構いたのが少々驚き。なんやかんやでアクセス方法として認識されているようです。

 

キハ183系 〈6081D 特急大雪1号 網走〉

駅前のオーバーパスから網走へと駆け抜ける「大雪」を。良い感じにカーブしてくれてますし、雪煙も申し分無しですし、個人的には数あるキハ183系カットの中で一番お気に入りだったりします。

にしても国鉄型なのによくもまあ雪の中をぶっ飛ばせるもんですねえ。加えて高速運転を行うためにエンジンの出力を上げに上げるという、もはや無茶とも言える強化をしれかすというね。さすがにトラブルが相次いだのは言うまでもないものの、キハ183系のポテンシャルが垣間見えた瞬間でもありました。

遠く離れた九州には1000番台「あそぼーい!」がいますけど、そっちはそっちでまた別の良さがあります。「北のキハ183系」と表現されるほどには、やはり唯一無二である所以があるということでしょう。

 

ついでに後追いも。停車目標とミラーのおかげで辛うじて駅があることが認識できるレベルですが、ここまで雪に埋もれてしまうとやっぱり秘境駅なのかもしれません。

乗り遅れによる悲劇が生み出した来訪でしたが、結果的には大満足な1時間ちょいの滞在でした。本数が少ない北海道でも何とかなるもんですね、皆さんもあえて乗車列車をずらしてみては?(ただし自己責任で…)

 

網走で折り返てきた留辺蘂行きに乗車。そういや一緒に降り立った同業者の方は乗車されませんでしたが、もしかして空港へと向かったんですかね。ロマンあるなあ。

隣の美幌では旧国鉄色の1759号車とすれ違い。元々は釧路にいたところを、2022年3月のダイヤ改正でH100形と置き換わる形で旭川へと転属してきたそうな。国鉄型が徐々に活躍の幅を狭めつつあるのも、紛れもない事実です。

 

そのまま北見まで乗車しまして、いよいよこの日のメインディッシュへと参ります。

次回に続きます。ありがとうございました。

 

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