3/16 中央西線の新しい風
こんばんは。
今年も花粉のシーズンが到来しまして、絶賛萎え気味な今日この頃です。個人的にはくしゃみが酷くてですね、別の意味でマスクの替えを常備せざるを得ない状況です。あと無音空間だとなおさらキツイ…
さて本題へ。何のためらいもなく時系列をぶっ壊しつつ、今回は最新のネタをお届けしようと思います。私用で名古屋へ向かうため、鈴鹿から快速「みえ」10号に乗車するところから始まります。
関西線快速は桑名~名古屋をノンストップで運転するんですが、この10号は永和、蟹江、春田、八田と4駅連続で運転停車します。さらには名古屋手前も抑止を食らうため、所要時間は普通列車と同等もしくはそれより遅い32分という恐ろしい列車となっています。
関西線は単線区間が多く、それぞれ快み・貨物・普通・特急との行き違いと快速の出発待ちが行われます。ここまで停まってしまうと笑えてきてしまいますが、ダイヤ職人の苦労が垣間見える瞬間でもありますね。
383系(A7) 〈1010M 特急しなの10号 名古屋〉
やって来たのは中央西線の鶴舞。そこそこ有名な場所の割には、昼間に来ると側面に日は当たらないわ前面に架線の影が架かるわで悲惨な構図になるようです。まあ暇つぶし程度には丁度良いでしょうに。
HC85系への置き換えが話題に挙がる一方、実は383系にも更新の話が出たことがあります。振り子式車両であるためにやはり老朽化が進んでいるようで、近い将来は特急「しなの」にも転機が訪れることになります。
211系(K17)+211系(K16) 〈148M 普通 名古屋〉
さて、わざわざ中央線に来たのは一般車両に大きな変化があったからです。2022年3月のダイヤ改正で特急「しなの」やホームライナーを除く名古屋~中津川の全列車が8両編成に統一され、これまでに存在した4・6・10両編成の列車が消滅しました。
その関係で、3両編成の313系1500番台シリーズや8000番台(セントラルライナー色)が大垣や静岡に転属されるといった動きが発生。これまでのバラエティ豊かだった組成パターンが後述の3種類にまで整理される結果となりました。
211系(K1)+211系(K2) 〈149M 普通 高蔵寺〉
ちなみに関西線の運用も中央線と一体化されているため、これまでの3・5両編成の列車や211系の運用が消滅しました。とくにJR東海唯一の現役国鉄型車両だった211系0番台は運用どころか廃車されたため、その意味では大規模な改正だったと言えますな。
話を戻しまして、現在の中央線の一般車両は「211系の4+4」「211系3連+211系の3連+313系1300番台の2連」、そして「アレ」の3種類に集約されました。乗車目標の明確化や運用のやりくりの簡素化に大きく貢献したようです。
315系(C5) 〈2730M 快速 名古屋〉
最大の目玉は「アレ」…新型車両・315系の運転開始ですかね。実際は3月5日から走り始めたようで、先進性と親近感を融合させた期待の新人(新車?)といった感じです。
どこかが凄いとか優れているとかの説明は公式HPに丸投げ…もといご自身でご覧頂くとして、名古屋→鶴舞で乗車したときは出来立てほやほやの匂いが残っていました。いやあ、鉄道に興味のない方でもワクワクしてしまうのがよく分かります。
在来線通勤型電車315系 特設ページ(JR東海)
https://railway.jr-central.co.jp/315s/
にしても撮り鉄目線から言えば、前面のLED行先表示器が日英交互表示なのが難しいところ。関東の車両はそういう系が多いようですが、慣れていないだけに初撮影は表示負けしてしまいました…
313系(B402)+211系(K103)+211系(K117) 〈2732M 快速 名古屋〉
あれだけいた313系も一夜でここまで減ってしまったのには驚きです。8両統一化に伴い列車の増発が行われたくらいなので、中央線のラッシュ時にロングシート車両は必須なんでしょう。じゃあ313系8000番台の静岡行きは果たして正解だったのか…
2023年度には383系を除く全ての列車が315系に統一されるため、いつしかはこの光景も懐かしのものになるんですね。いずれは他の線区にも進出…なのかな。
315系(C5) 〈2727M 快速 中津川〉
全国的に流行してしまった終電繰り上げの他、中央線→東海道線直通の岐阜行きの消滅や関西線区間快速の停車駅追加、特急「ひだ」の組成パターンの変更など、今年のJR東海はなかなか思い切った改正を実施したなあという印象でした。
「ご利用状況を鑑み」といった理由だとは思いますが、今後も必ずお世話になる鉄道会社なので興味深く追いかけていきたいところです。
以上、中央西線の大改革関するお話+αでした。ありがとうございました。