あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈2/21 高山遠征-6〉パウダースノーエクスプレス「ひだ」

こんばんは。

今更ですが3/12はJR各社のダイヤ改正日でした。今年のJR東海は大規模な変化があちこちで起こり、とくに313系8000番台が静岡地区に転属したというのは各所で衝撃を与えました。あの18きっぱー泣かせな区間過去帳入りするのか…?

 

さて本題へ。弾丸の高山遠征もいよいよ最終回、渚駅前から国道41号と集落を通ってぐるっと周ってきました。

前回はこちらから。

naroaru.hateblo.jp

 

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キハ85系 〈36D 特急ひだ16号 名古屋/36号 大阪〉

シメはもちろん大阪「ひだ」です。16号は9号の折り返し、36号は7号の折り返しということで、こちらも増結のかかりやすい編成となっていましたが、所定通り3+4両での運転でした。

ダイヤ改正により36号の送り込みが9号に変更されるようで、大阪「ひだ」の運用変更の兼ね合いからか「東海道線で10両の気動車が走る」という日がちょくちょく現れるようになります。

というかそもそもダイヤ改正後も大阪発着が消滅しなかったことにまず安堵すべきでしょうか。第3回でお話したように大阪~高山の観光需要が一定数存在する所以ですな。

 

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振り返ってY字ポイントをくねくね進む様子も。地味に雪を巻き上げているのが良きです。豪雪地帯ではあるものの、晴天率の高さと乾燥による「パウダースノー」と呼ばれるサラサラな雪が特徴的なため、こうした瞬間に立ち会えるのでしょう。

となると沿線でぶっ飛ばす姿を撮ってみたくもありましたが、よく見ると往路の5・25号のときも雪煙っぽい何かが舞っていた(第3回参照)ので、とりあえずOKとしましょう。高望みすると雪中行軍待ったなしなんでね…

 

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すぐに来る高山行き(1719C)に乗って、高山に戻ってきました。国内どころか海外からの人気も高い小京都・飛騨高山の玄関口として、以前は観光客でごった返していたようです。あの賑わいはいつ戻ってくるのやら。

開業時から使われていた2階建て木造駅舎に代わり、2016年3月に現在の駅舎へと生まれ変わりました。外観は近代チックでも、コンコースはなかなか和テイストが強い造りでして、暖かみのある雰囲気でした。待合室もあって有難い有難い。

ちなみに高山駅では列車別改札を行っているので、昔ながらの有人改札を体験することができます。

 

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さて後は帰るですが、グダグダしていたら次の下呂・名古屋方面行きは2時間後になってしまいました。まあわざとなんですけど、東口(乗鞍口)から歩いて3分の高山濃飛バスセンターにやって来まして、ここから高速バスで名古屋を目指します。

JR東海の特急「ひだ」と真っ向勝負するのは、JR東海バス名鉄バス濃飛バス三者共同運行の名古屋~高山線。本数や所要時間は五分五分といったところ(1~2時間に1本、差は20~30分程度)ですが、運賃はJRの約半額という破格さです。

 

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高山濃飛バスセンターを17時30分に出発し、市内2か所の停留所で停車した後、東海北陸道へ。途中、ひるがの高原サービスエリアで小休憩です。

この便はJR東海バスの担当で、2020年式のエアロエース。この年に導入されたバスはオリパラ記念ナンバープレートの交付を受けていることが多いので、緑じゃなくて白基調というのは少々違和感がありますねえ。

 

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JR名古屋駅(新幹線口)で8人ほど降車し、終点・名鉄バスセンターで下車したのは自分含めて2人でした。位置的にはさほど変わりませんが、わざわざ名駅側で2か所停車してくれるのは有難い配慮かと。

ホームに上がるとちょうど211系が縦列停車していました。関西線から去り、いずれ中央線からも去り、さらには静岡地区の一部も廃車が発生したということで、今後の動向が気になりますね。

あとは快速「みえ」25号に鈴鹿まで乗車しまして、日帰り高山遠征は完遂です。

 

全6回でお届けした高山線キハ85×雪を求める旅、いかがでしたでしょうか。平日だったのでどの場所でも同業者は見当たらず、まったりと撮影することができたのは良かったです。

ご存じの通り、キハ85系に代わる新型ハイブリット気動車・HC85系は2022年7月から特急「ひだ」の運用に入ることが決定しています。どのくらいの置き換えペースかは分かりませんが、地元を走る「南紀」も含め、いよいよ終焉が近づいています。気になる方はお早めに…

以上、〈高山遠征〉シリーズでした。ありがとうございました。