あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈2/21 高山遠征-5〉渚の思いに馳せて

f:id:narotaro94:20220307183001j:plain

こんばんは。

あの日から11年、未だに爪痕が残るというのが被害の悲惨さを物語っています。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、1日も早い復興を願います。いつか行けたらいいな…

 

さて本題へ。旧小坂町付近をうろちょろしつつ、飛騨小坂から普通列車に乗り込みました。

前回はこちらから。

naroaru.hateblo.jp

 

f:id:narotaro94:20220307171528j:plain

降り立ったのは1駅隣の渚です。旧久々野町に位置しますが、1日の乗降客数は10人を下回るほどの利用具合。早朝上りと深夜下りの普通列車は通過してしまいます。

駅の南側には飛騨川が流れており、川の波しぶきに遠い海への思いを馳せて「渚」と名付けられたそうです。まあ駅前は閑散としていますが、北側は国道41号が通っていますし、すぐ近くに道の駅もあるので「秘境駅」とは言い難そうですね。

 

f:id:narotaro94:20220307171240j:plain

キハ85系 〈1031D 特急ひだ11号 富山〉

その国道上、駅の真裏から。飛騨の山々と飛騨川の間をカーブで駆け抜ける姿を狙いました。ロケーションは抜群ながら歩道がなく、緩やかなカーブの途中での撮影でドライバーの死角になりやすいので、ある意味最も神経を使いましたね…

富山発着の「ひだ」は基本3両編成というのはお話しましたが、その組成は以下の通り。

←岐阜(キハ85-1100)(キハ84-300)(キロ85)富山→

3分の1が3列グリーン席という豪華仕様で、キハ85-1100番台に至っては他の編成と車両の向きが反転しているため、知らずして座席指定すると左右異なる車窓を眺めることになるという、やや癖のある組成となっています。

 

f:id:narotaro94:20220307175751j:plain

キハ85系 〈1034D 特急ひだ14号 名古屋〉

危なっかしい国道を慎重に進むと、渚バス停に辿り着きます。歩道も復活し、安心して構えていると14号が通過。これも件の富山発だったりします。

先程の11号と14号は久々野で離合するわけですが、そこでは小坂から乗った高山行き普通も退避中(しかも唯一の3番線発着)なので、3線全てに列車が入るという珍しい瞬間が見られます。

改めて観察すると、流線形のフロントガラスとサンルーフがワイドビューな旅を保証してくれている感じがよく分かりますね。デザインテーマが「自然界と調和する『あたたかさ』と、未来を想像させる『宇宙感覚』」となかなか壮大なだけに、その本気度が窺えます。

 

f:id:narotaro94:20220307181724j:plain

キハ25形(2次車/P102) 〈1718C 普通 美濃太田

渚駅~渚バス停は、国道経由の他に小さな集落内を貫く細道が通じているので、復路はそちらを歩くことに。道中の踏切から、こちらも久々野で高山行きと離合した美濃太田行きを撮影。実におよそ4時間ぶりの上り普通列車て…

紀勢線でも同じようなことを言いましたが、超シンプルな外観なのに目立つオレンジラインは非常に魅力的です。もうとにかく本数が少なすぎて被写体にするのが難しいというのが惜しいポイントですけど、できれば撮っときたい車両のひとつです。

 

すれ違ったおばあちゃんと軽く談笑しつつ、本遠征のシメを駅撮りします。

次で最終回、ありがとうございました。

naroaru.hateblo.jp