あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

1/16・2/13 お魚図鑑が名古屋地区へ初入線

こんばんは。

お日柄も良く過ごしやすい日が続いたかと思いきや、雨で急に寒くなるというのが春特有の天気です。服装をどうすべきかが悩むんですよね、なんならこの前はカイロまで使ってしまいました。皆さんも体調管理は万全に…

 

さて本題へ。最近はJR東海の記事ばかりでしたが、ここでやっとこさホームグラウンドである近鉄の話題を。

 

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夕ラッシュの鶴橋に滑り込む鮮魚列車 19/8/8

かつて近鉄では世にも珍しい「鮮魚列車」が走っていました。三重県の漁港で水揚げされた魚介類を大阪へ届けるために、日祝日を除く毎日、往路は宇治山田発、復路は松阪行きの団体貸切列車として大阪上本町を発着していました。

3代目として使用されていた2680系X82編成は、鮮魚列車のためだけに存在した一点モノで、広告やつり革が一切なく、側面方向幕が埋められているといった特徴がありました。もちろんカラーリングも一世代前を思わせる奇抜さ。

 

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折り返しは回送扱い 20/3/16

しかし利用者となる行商人の減少やトラック輸送への変換、さらには車両そのものの老朽化が進行したことで、2020年3月のダイヤ変更で惜しまれつつ引退。1963年から続いたその歴史に幕を下ろした…かと思われました。

代わりに、2連の2410系のうち中川寄り1両をラッピングした「伊勢志摩お魚図鑑」車両が登場。定期一般列車と併結した上で平日片道(松阪→上本町)のみ鮮魚運搬の取り扱いを行う形式に変更されました。

 

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2410系(W23) 〈7091 貸切 名古屋→湯の山温泉

とまあそんな経歴を持つ鮮魚列車…もとい伊勢志摩お魚図鑑ですが、運用がない土休日を使って名古屋線湯の山線鈴鹿線を周るツアーが開催されました。普段は大阪線と山田線を往復するだけなので、今回が名古屋地区初入線となりました。

まずは湯の山線から…と言いましても、これじゃあただの側面写真ですね。東名阪道四日市ICの案内看板がちらっと映り込んでいるのでそれでご勘弁。まあ伊勢志摩の魚介類が散りばめられていることがよく分かるっちゃ分かります。

 

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2410系(W23) 〈8279 貸切 湯の山温泉→平田町〉

続いて鈴鹿線へ。こちらはちゃんと来たことが分かるように駅看板とヤナギの木とのセットで。マダイの主張が激しい気がしなくもないですけど、特別なエサを与えながら熊野灘で育てた「伊勢まだい」はそこそこ有名な気が…

ちなみに鈴鹿線を通る全ての列車は、客扱いの有無に関係なく必ず全駅に停車しなければなりません。そもそも定期列車で通過する列車が存在しないので、安全上の理由から回送であれ臨時であれ、ほんの数秒停まります。

 

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2410系(W23) 〈8378 貸切 平田町→名古屋〉

折り返しは国道23号の歩道から。鈴鹿市役所と鈴鹿山脈の山々、これもまた鈴鹿に来たことがよく分かる(と勝手に思い込んでいる)構図です。にしても直前まで晴れていたのに急に雲配給とはこれ如何に。

ラッピングは2423側なので、2523側で撮るとごくありふれた2410系…とか言ってたらまだまだ甘いですよ。普段は他編成との連結面になるので滅多に顔を出す機会がなく、ましてや先頭車としてかっ飛ばす姿は貴重なんですよねこれ。

 

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2410系 〈8279 貸切 湯の山温泉→平田町〉

ここまでは第1回(1/16)の様子をお届けしました。ここからは第2回(2/13)の模様を。あまりにも好評だったのか第3回(3/5)も開催されたという大盤振る舞い。主催したクラブツーリズム鉄道部、さすがですなあ。

このツアー名は『行商列車専用「伊勢志摩お魚図鑑」に乗る 近鉄名古屋湯の山温泉⇒平田町⇒近鉄名古屋 日帰りの旅』とのこと。停車ごとにちょっとしたイベントがあったらしく、乗る側も撮る側も盛り上がった3日間(なお月一)でした。

 

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2410系(W23) 〈8378 貸切 平田町→名古屋〉

この日はあいにくの雨模様だったので軽く鈴鹿線で済ませときました。お魚なのでそのほうが好都合(?)なのかもしれませんね。第3回は関西線の撮影に行ったので追っかけはここまで。

 

先述の通り、全く同じ内容・行程のツアーが3回も行われるほど盛況だったということで、実は近鉄電車の隠れ人気だったりするのかも。ぜひ本職の鮮魚運搬として活躍している姿も見に行ってみてください。

以上、伊勢志摩お魚図鑑が名古屋線湯の山線鈴鹿線に初めてやって来たお話でした。ありがとうございました。