あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

9/11 はじめての養老鉄道・前編

こんばんは。

あと1週間で大学2回生としての夏休みが終わってしまいます。正直どこにも行けなかったので悔いしかありませんが、その分資金は溜まっているのでいつしかパーッと使いたいものです。まあ実はそう遠くないうちに来るのかも…?

 

さて本題へ。これまでの記事で三重県在住であるということは何となく察して頂けると思いますが、実は未だ乗ったことのない県内路線が2か所もあるんですよね。

完全に「いつでも乗れるからいっか」精神で後回しにしていたわけで、やっとこさ「いつでも」な瞬間…県外移動の制限がかかったタイミングでの初乗車となりました。

今回はそんな経緯ながら、北勢と西濃を結ぶ「養老鉄道」の乗車レポをお届けします。

 

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600系(D01) 〈1053 普通 大垣〉

起点の桑名から乗車するわけですが、改札口に到着したのが発車3分前。窓口にて大急ぎで1日フリーきっぷ(1500円)を購入し、滑り込むかのように乗り込みました。日中は40分間隔なので、乗り過ごすと地味に痛いダイヤです。

車両は近鉄名古屋線南大阪線から転属した車両を改造なり組換えなりで狭軌路線に対応させた600系。親元に劣らず、同じ顔なのに3代も存在する(正確には「存在した」ですかね)のだからさすがです。

というか車内は完全に近鉄電車なんですよねえ。角型の室内灯カバーや妻面のクソでかい窓、そして発泡スチロールのようにぶかぶかな座席…見慣れないものと言えば未だ現役の扇風機くらいでしょうか。それくらいには親近感が湧いてきます。

 

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600系(D02) 〈1150 普通 桑名〉

600系(D04) 〈回送〉

40分少々で養老に到着。2面3線の国鉄型配線で、列車別改札を採用している主要駅ですが、3番線にはどう見てもハマの赤いあんちくちょうな車両が…

これは養老鉄道が2019年4月で全通100周年、京急電鉄が2019年1月で開業120周年、さらには両者の設立者が立川勇次郎と共通していることから、同年1月から「京急と養老をつなぐキャンペーン」を開催。その第2弾として同年9月から「京急塗装のようてつ電車」が走り始めました。

現在の大垣市出身の彼は「日本の電気鉄道の先駆け」となる大師電気鉄道(現在の大師線の一部)を開通させました。地元…と言うにはちと語弊があるものの、東海と関東にこんな繋がりがあるとは思いもしませんでしたね。何かの巡り合わせかもしれませんな。

 

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f:id:narotaro94:20210923013345j:plainちなみに養老駅舎はこんな感じ。幕末から明治初期にかけて盛んだった文明開化の影響で「擬洋風建築」となっており、出札窓口や観光案内所も設けられています。

さらにホーム上には数多ものひょうたんがぶら下がっています。奈良時代、この地に住む源丞内(げんじょうない)が親のためにひょうたんで滝の水を汲んだところ、不思議なことに水が酒に変わり親を喜ばせた「養老孝子物語」に起因するものですね。

老いを養う地と書いて「養老」、そして「親孝行」の伝説はここから始まったとされています。ちなみに居酒屋チェーン「養老乃瀧」も、やっぱりこの養老に由来するんだとか。

 

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600系(D06) 〈1352 普通 桑名〉

話を鉄道に戻して、養老駅窓口でレンタサイクルを借りてその勢いで養老公園を観光。全線において自転車を車内に持ち込める「サイクルトレイン」を実施しているので、勢いで載せてしまいました。

どうやらこの取り組みは地域住民の方々にも浸透しているようで、部活帰りの中学生や買い物帰りの外国人など、そこそこの利用状況でした。都心や幹線路線じゃないからこそ、そういうサービスで利便性を上げるというのは、会社にとっても利用者にとってもメリットがあるんですね。

 

中途半端ですが、ここで一度区切ります。

次回に続きます。ありがとうございました。

 

【おまけ】

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養老駅から養老の滝まではほとんど一直線ですが、とんでもない坂が待ち受けているので1時間弱はかかります。

駅員さんや観光所の方に「どえらい坂やけど大丈夫?」と再三心配されるほどなので、お越しの際はそれ相応の覚悟と体力をお忘れなく。