あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈8/16 お盆のハチゴー-3〉やっぱり圧巻、6両編成

こんばんは。

来る9月23日、いよいよ西九州新幹線が開業しました。色々といわく付きではありますが、ぜひとも頑張ってほしいところです。それ以外にも注目するべきポイントが多々あるので、九州にはいずれ…いやなんでもないです。

 

さて本題へ。夏のキハ85系南紀」を追っかける旅もいよいよ終盤。前回の模様は下のリンクからどうぞ。

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キハ25系(M114) 〈331C 普通 新宮〉

なんだか晴れてきたので船津~相賀のストレート区間で編成撮りすることに。下り普通列車としては実に3時間半ぶりとなるようで、「18きっぷ紀勢線を撮り歩き」はなかなかハードルが高いことが窺えます。並行して三重交通バスが走っているので適宜活用しておきましょう(まあそっちも1~2時間に1本程度ですが)。

JR東海の一般形気動車=キハ25系」となったわけですが、その中でもM114編成は2016年製造と最も新しい車両のひとつでございます。高山線の1000番台からスノープラウを取っ払った1500番台、ということで確かにスカートが若干違う気がします。

 

キハ85系 〈3005D 特急南紀5号 紀伊勝浦

曇ったのはもうどうしようもないとして、新宮で見送った4号が折り返してきました。キハ85-4とキハ85-208が増結された6両編成、これが「南紀」の最長両数です。過去には両端にキロ85を連結した7両編成とかいう夢みたいな運用もあったんですが、まあ盛者必衰の理というわけですな。

ところでワイドビューを堪能するには、非貫通のキハ85形0番台を先頭とする上りに乗る他、こうした増結日を狙うことで下りでも楽しむことができます。ただ前者は自由席、後者は指定席なので、確実に座るための作戦がちょっと違う点に注意です。

 

キハ85系 〈8004D 特急南紀84号 名古屋〉

最後は相賀~尾鷲の銚子川に架かる橋梁から。最後の最後で海じゃなくて川を選んでしまいましたが、カヤックやキャンプを楽しむ方々も画角に入れつつ、良い雰囲気の写真を撮ることができました。

ノルマはほぼ達成できたので、あとは紀勢道を進んで帰路に着きました。一応メインだった紀伊半島1周も達成(ついでに現在開通している紀勢道区間も走破)したことになり、紀伊半島のデカさを身をもって実感した2日間となりましたとさ。

 

新宮駅の留置線に佇む特急3兄弟

さて、この〈お盆のハチゴー〉シリーズ含めて、キハ85系と四季それぞれを追いかけてきました。時系列はバラバラですが、春夏秋冬の順にリンクを貼っ付けてみます。

 

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キハ85系は走る場所が風光明媚な区間ばかりですから、それ相応の画になるんでしょう。車両の人気さも手伝って、その魅力に惹かれるのも納得です。

HC85系に置き換わった後もその風景は変わらないと思う(…と信じたい)ので、今昔を比べてみる…なんて撮り方も面白いかもしれませんね。

 

以上、紀伊半島を1周しながらきのくに線紀勢線の列車を撮る旅でした。最後までご覧頂きありがとうございました。

〈8/16 お盆のハチゴー-2〉背後に広がる熊野灘

こんばんは。

最近やっとこさインターンシップに行ってきたわけですが、ちょっと涼しかったのでスーツでも何とか過ごせました。これ真夏だったらどうなってたんでしょうか、さすがに考慮されますよね…?

 

さて本題へ。キハ85系南紀」を追っかけながら紀伊半島1周旅、まずは和歌山県側で撮影していました。前回の模様はこちらからどうぞ。

 

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相変わらず国道42号を北上しているわけですが、紀宝町御浜町付近では紀勢本線よりも海側を通るため、運転中でも時折オーシャンビューを臨むことができます。写真は道の駅「パーク七里御浜」にて休憩中の様子。まさに大海原が広がっていますね。

ちなみに歩道橋と防風林で隠れちゃってる七里御浜には、毎年5月から8月にかけてアカウミガメが産卵のために上陸するスポットが存在します。ここから4km手前の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」が保護拠点となっており、飼育風景を見学することもできます。

 

さらに進んで熊野市街に突入し、こちらも南紀観光スポットで有名な鬼ヶ城に寄り道。過去に一度訪れたことはあるんですが、土砂崩れで駐車場までの道路が通行止になっていたので、そのリベンジを果たすことができました。

隆起と風化と浸食、まさに自然が生み出した芸術作品といった場所です。その刺々しい見た目と荒々しい様子からその名が付いた…のも一説ですが、実は鬼の隠れ家だったりここら一帯をたむろっていた海賊の多娥丸の異名に由来したりもします。

 

熊野大泊ICから熊野尾鷲道路に入らずに国道311号をくねくね進んでいくと、途中に「徐福茶屋」と掲げられた小さな休憩所が現れます。秦の始皇帝の命を受け、不死不老の薬を求めてこの地に降り立った徐福という人物から採られているようで。

さっきから観光の話しかしていないので鉄道の話に戻しますと、紀勢本線の新鹿~波田須にあたるこの区間は有名な撮影ポイントとなっていまして、検索すると数多くの俯瞰写真がヒットします。車・鉄道・バスのどのアクセスも良く、一度はぜひ訪れてほしい場所でございます。

※車:数台分の駐車場あり 鉄道:波田須駅から坂を上ること約10分 バス:1日3往復ながらコミュニティバスあり

 

キハ85系 〈3006D 特急南紀6号 名古屋〉

肝心のキハ85系はと言いますと、こんな感じで熊野灘を背に駆け抜ける様子を臨むことができます。車内からはギリ見える感じなんですかね、紀勢線って山がちな区間が多いのである意味貴重な瞬間だと思います。

この日の編成はこちら。「〈」が非貫通型、「/」が連結部、「[」が貫通型のつもりです。

←名古屋〈キハ85-1/キハ84-4/キハ84-5/キハ85-1104]キハ85-1〉

この構図からはさっぱりですが、1両増結というのがミソ。普通車という括りで区別の必要もなくなったことから、「ひだ」用のキハ84形0番台も組み込まれていますね。

 

キハ85系 〈3003D 特急南紀3号 紀伊勝浦

キハ85-10/キハ84-202/キハ84-203/キハ85-1109]キハ85-3〉紀伊勝浦

新鹿で行き違いをするようで、6号の数分後に3号が通過します。やはりこちらも1両増結だったので、その様子が分かるような構図にしてみました。今気づいたんですが、先頭部に草がかかっちゃってました。くうう気になるうぅぅ…

最近の増結はキハ85形0番台を持ってくるのがデフォなようで、やはり「ひだ」運用から溢れ出た分をこちらに回している感じなんでしょうか。貫通型と比べるとやっぱろ使いにくそう…というのは想像に難くありません。

 

こんな感じにしときまして、次のポイントへ移動します。

短いながらも、次回(最終回)に続きます。ありがとうございました。

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〈8/16 お盆のハチゴー-1〉最南端から王子ヶ浜へ 

こんばんは。

世の中は既に学校なり仕事なりで日常だとは思いますが、大学生は未だ夏休みです。確かに各観光地は人はまばらなんですが、同じようなことを考える大学生で結局混み合っています。空いている日っていつなんだか。

 

さて本題へ。真夜中の紀伊半島(の和歌山県区間)をひたすら走り続け、とある駐車場で仮眠しているところです。前回の記事は下からどうぞ。

 

naroaru.hateblo.jp

 

一夜明け、目の前の芝生を少し歩くと「本州最南端」と刻まれた石碑が鎮座していました。こちらは和歌山県串本町の潮岬で、ご覧の通り太平洋を一望できる本州で最も南に位置する岬です。

台風中継でよく映されるのでご存じの方も多いかもしれません。観光タワーや灯台もあるんですが、現在時刻は5時過ぎなのでもちろん空いておらず(駐車場は24時間開放)。訪問証明書とやらも気になるので、またここに来ることになりそうです。

 

kankou-kushimoto.jp

 

289系(J04) 〈62M 特急くろしお12号 京都〉

再び国道42号を走り続け、下里から紀伊浦神にかけてきのくに線をアンダーパス。その手前で玉ノ浦の岩場に出れそうな階段を発見しました。後で気づきましたが、「浦神(下里)俯瞰」と呼ばれる超有名撮影ポイントの眼下となる場所ですねここ。

年々減少していく新宮乗り入れの「くろしお」、それもそのはず新大阪までは4時間半ほど掛かります。時間帯によっては「南紀」で三重県方面へ抜けて近鉄特急で向かう方が早く着くという、なかなか苦戦せざるを得ない状況となっています。

海と山に挟まれた、紀伊半島ならではの地形的問題があるようですが、それに立ち向かおうとして283系や287系が投入されたわけです。

 

283系(HB601) 〈66M 特急くろしお16号 新大阪〉

さらに走り、那智勝浦も越え、新宮市街まで到着。先程のどんより曇り空から回復してきたので、新宮~三輪崎に広がる王子ヶ浜に寄り道。ここは海よりは砂州として形成された砂礫を楽しむ場所なようです。ごっつ高校地理な話です。

くねくねした線形に対して考え出した作戦が、カーブでも速度を落とさず通過できる制御式振り子車両の採用。満を持して登場した283系でしたが、やはり最近は故障が多いらしく、先行きも心配されています。

パノラマグリーン車の1号車(クロ282)は新宮向きなので、大阪向きを撮ると貫通型(クハ283)が拝めます。どっちが好みですかね?

 

キハ85系 〈3004D 特急南紀4号 名古屋〉

この区間の特徴として、JR西日本管轄ながらJR東海の車両が乗り入れてくることが挙げられます。そもそも「紀勢本線」という同じ線路ですし、東海道線のように長大編成がバンバン走る大幹線でもないので、珍しいっちゃ珍しい光景なのかもしれません。

ひょこっと顔を出すキハ85系は、ご存じの通り新型ハイブリット気動車のHC85系に置き換えられつつあります。飛騨路を走る「ひだ」では着々と投入が進み、つい先日には富山乗り入れも発表されました。

 

trafficnews.jp

 

振り返って確認すると、4号は「南紀」として最長の6両での運転。タイトルからお察しの通りお盆期間中ということで、基本編成4両に1両単位で増結が実施されていました。気動車ならではの編成美を気にしないスタイル、これが見たかったんですよ。あと何気に両端とも非貫通型、これもアツい。

HC85系の「南紀」への投入は来年度以降となるそうで、紀州路を走るキハ85系にとってはこれが最後の夏になるかもしれません。どえら遠回りになりましたが、キハ85系南紀」追っかけこそがこの旅のメインでございます。

 

次回に続きます。ありがとうございました。

 

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