あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

8/15 想いを乗せて、たま電車

こんばんは。

先週末は台風11号の間接的影響で東海地方でも結構な雨が降り、あの近鉄名古屋線ですらも運転見合わせを余儀なくされるほどの酷さでした。朝は雷が信号機に直撃して止まり、昼に運転再開したかと思えば終電間際にまた止まってしまう事態に。うーん相当な被害だこれ。

 

さて本題へ。夕方から和歌山電鐵の旅を楽しんでいました。前回の模様(とこうなった経緯)は以下のリンクからどうぞ。

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2270系(2275F) 〈普通 貴志〉

大池遊園から再び貴志方面へ向かうわけですが、やって来たのは「たま電車」でした。多分これが全国的に有名なんじゃないでしょうか。いやリニューアル列車としては第3弾と新しめ(それでも2009年ですが)なので、「たま駅長」が強いんですかね。

説明しておきますと、和歌山電鐵が登場した際にたまたま飼われていた三毛猫を貴志駅長に抜擢したのが始まりで、以降は「たま駅長」として爆発的な人気を博しました。

初代「たま駅長(ウルトラ駅長 たま)」は、残念ながら2015年にこの世を去ってしまいまた。現在はかつての伊太祈曽駅長の2代目「ニタマ」が貴志駅長を務め、現伊太祁曽駅長の3代目「よんたま」とともに貴志川線を盛り上げています。

 

車内には所狭しとたま駅長をあしらったオブジェが配置され、座席の背もたれや照明なんかもたま駅長シルエットです。下手すりゃつり革も1つくらいは猫仕様なんじゃないですかね(嘘です)。

テーマは「ネコロジカル」、すなわちたま駅長の目配り、気配り、心配りを至る所で体感し、駅長と心のコミュニケーションができる空間となっているようです。まあもはや圧が凄い感すらありましたけど、暖色系の配色も相まって心地良い雰囲気でした。

ちなみに車外には101匹のデザイン、運転席上部の猫耳、クーラーキセの駅長帽(風の塗装)などなど、これまた情報量の多いデザインとなっております。

 

終点の貴志に到着…ってここもネコロジカルだかネコロジーだかネコノミクスだかの波が押し寄せたようで。そもそも駅長勤務地ですからね、そりゃ駅舎くらい駅長の絶対権力によってカスタマイズされますわな。

駅設備として売店とカフェが併設されているものの、きっぷの販売などは行っておらず無人駅扱いです。和歌山電鐵では和歌山に次いで2番目に利用者が多い駅ということですが、これは沿線民利用だけでなく観光客の力もあるんでしょうか。

…ところでここは無人駅ですけど有猫駅ってことなんですかね???

 

勤務時間外だったので駅長には会えなかったものの、狙ったわけでもないのに「たま電車」に乗れたのは大きかったです。日本どころか世界的にも一躍有名になっただけあって、その効果は計り知れないものだったことがよく分かります。

コロナ禍で苦境を強いられているとは思いますが、初代に思いを馳せつつ2匹の現役駅長にもご挨拶にお伺いしたいところです。いや他のリニューアル列車にも乗らなきゃならんですしね。

 

JR和歌山駅に戻って、和歌山バス和歌山大学前駅へ。その目の前にあるイオンモール和歌山に到着しました。南海和歌山市経由で電車移動するより10円安く、そして直行してくれるので便利な気がしますが、実際のところどうなんでしょう?

ここにやって来た目的は夕食と日用品調達です。前回お話した通り突然紀伊半島を一周することが決定したので、歯ブラシやら着替えやら一式を買い込もうという魂胆です。こういうときすぐに駆け込めて、全国同じものが売ってるイオンって便利よね。

 

「きらくゆ 和歌山店」で汗を流してゆっくりしていると、いつの間にか23時を過ぎていました。和歌山ICから阪和道を通り、湯浅御坊道路を走行中に日付を跨いだので無事に深夜割引が適用されました。これ無きゃ高速使いませんからね。

紀勢自動車道の和歌山側の暫定終点であるすさみ南ICで降り、そこからは国道42号を延々と進みます。マジで真っ暗すぎて海は見えませんでした、無念…

 

1時半過ぎ、目標の某所駐車場に到着。ここで車中泊としました。

次回は夜明けの様子からお届けします。ありがとうございました。

 

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8/15 突然の思いつきと和歌山電鐵

こんばんは。

気づいたら長月です。すなわち思い描くような夏が過ぎ去り、秋がやって来たわけです。その割には何だかスッキリしないのは暑さのせいか台風のせいか、はたまたまだ夏休みだからでしょうか。不思議な気分です。

 

さて本題へ。ある日の午後、暇つぶしがてら名阪国道を大阪方面に進んでいました。この時点でもうお察しなんですが、針テラスで休憩中にふとこんな事を思いついてしまいました。

 

「そうだ、紀伊半島を一周しよう。」

 

そこからはもう一直線でした。京奈和自動車道(無料)を延々と走り続けて、阪和道(有料)と合流する手前の岩出根来ICで降りて、下道をじわりじわりと進んでいきました。高速料金払わなくても何とか行けるもんですね。

時刻は17時前、南海和歌山市駅にやって来ました。さすがに和歌山を素通りしていくの勿体ない気がしたので、寄り道だけはしっかりしていきます。

さてやたら綺麗な駅舎ですが、2017年に完成したばかりの確かに新築ホヤホヤだそです。テナント「キーノ和歌山」は2020年6月開業とさらに新しく、和歌山の新たな玄関口として賑わいを見せていました。

 

227系(1000番台) 〈248M 普通 和歌山〉

ここまで言っといてアレですが、乗るのは南海ではなくJRです。384.2km続いた紀勢本線の真の終点へは、まさかの間借りする形で乗り入れるという大分面白いスタイルを採っています。まあ色々な経緯があるんでしょうな。

余談ですが、和歌山市駅和歌山駅に挟まれた紀和駅こそが初代和歌山駅でして、その開業は1898(明治31)年の紀和鉄道にまで遡ります。ただ、早々にその地位を失ったという事実にはもはや同情せざるを得ません。

 

2270系(2272F) 〈普通 貴志〉

JRかつ和歌山県としての代表駅・和歌山からは和歌山電鐵貴志川線に乗車します。元々は南海の路線だったところを、地方自治体が経営する三セク化ではなく両備グループの傘下として継承された路線です。

路線としては14.3㎞・全14駅の程良いローカル支線といった感じで、日中は1時間に2本程度は確保されている親切ダイヤ。この日は何かの謎解きイベントが開催されていたようで、夕方にも関わらず親子連れがそこそこ乗車していました。

 

途中の大池遊園で下車。「遊園」なのだからさぞかしレジャー客で賑わっているのかと思いきや、まあこんな有様でした。桜の時期だと貸しボートなんかもあるらしいんですが、普段は静かすぎる池が佇むだけです。間違っても遊園地は存在しません。

ところで「遊園」と付く駅名として、犬山遊園(名鉄犬山線)や向ヶ丘遊園(小田急小田原線)も挙げられます。「遊園地」との違いは遊具が実在するかどうかだそうで、さらに「公園」ともニュアンスが若干違うんだとか。使い分けがなされているんですね。

 

2270系(2272F) 〈普通 和歌山〉

和歌山電鐵と言えば、やっぱり車両の内外装をユニークなものに仕上げた「リニューアル列車」です。水戸岡鋭治氏の手によって、和歌山県ゆかりのテーマをふんだんに取り入れた電車が走るようになりました。

ここまで言っといてアレですが(2回目)、大池を渡る写真の車両は単なる「おかでんチャギントン」PR用のラッピング列車です。親会社の岡山電気軌道でも走ってますからね、そのついで的な感じでしょうか。

ちなみに全6編成が何かしらの塗装を纏っているので、いわゆる南海通常色は存在しません。これ沿線利用者はどう思ってるんでしょうか…

 

参考までに、撮影ポイントは駅から数分歩いたところの歩道橋でした。桜シーズンは多分綺麗なんでしょうね。あとバスも釣れるようです。禁止されてますけど。

 

長くなったので次回に続きます。ありがとうございました。

〈8/8 岡山18きっぷ旅-4〉湘南色に魅せられて

こんばんは。

予定が合わずほったらかしにしていた映画「ゆるキャン△」をやっと観てきました。ご存じな方はご存じだとは思いますが、登場人物の苗字か名前に必ず東海地方の地名が入っているんですよね。三重県からは…おっと自身で思い出してみてください。

 

さて本題へ。吉備線をちょこちょこ撮って総社に辿り着きました。唐突でなんですが、このシリーズも今回が最終回です。

前回はこちらから。

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113系(B-13) 〈1837M 普通 備中高梁

隣の豪渓で下車し、踏切そばから1枚。何だか想像とは違う感じになってしまったので、やっぱり伯備線を狙うならもっと北の方へ向かうべきでした。ちなみに「豪渓」とは駅から北に8km離れた先にある日本五大名峡の1つで、紅葉が綺麗なようです。

113系B編成はモハ112に1基のパンタグラフを備えるのが通常体ですが、このB-13編成とB-09編成に限っては2基換装されています。これは元々嵯峨野線湖西線草津線などの京都近郊の運用を担っていたための、霜取り用パンタとしての名残だそうです。今は関係なくダブルパンタ状態のようですね。

 

115系(D-26) 〈544M 普通 岡山〉

さて倉敷観光でもしようかと岡山方面行きに乗り込んだら、見事に寝過ごしてしまいました。岡山で途方に暮れていると、瀬戸大橋線普通列車が発着する7番線にカボチャ色の電車が入線。これはもしや…

オレンジとグリーンのツートンカラー、いわゆる「湘南色」ってやつですね。このD-26編成とD-27編成のみが2017年の単色化を逃れ、今もなお走り続けているというのだから驚きです。

車内も新製当時そのままで、岡山地区のキーワードとなりつつある「ノスタルジック」の原点といった感じ。岡山と湘南の関係性は皆無ですけど、元気に走っているんだから良しとしましょうや。

 

8600系(E12+E2) 〈24M 特急しおかぜ24号 岡山〉

これは追いかけるっきゃない、ということで3分前に先発するマリンライナー51号に乗って茶屋町で下車。本四備讃線との分岐駅で、厳密には宇野線の途中駅ですが、運行形態的に茶屋町~宇野は支線扱いを受けているのが現状です。

そこを颯爽と駆け抜けていくのが、松山から遥々やって来た「しおかぜ」号の8600系。「ノスタルジックな鉄道車両のイメージを未来特急としてデザイン」されたらしく、まさに過去と未来の融合体といった感じでしょうか。なるほどわからん

 

115系(D-26) 〈547M 普通 児島〉

しばらくすると、久々原方面から湘南色115系が追い付いてきました。ビルの影にもギリ掛からず、まあまあの光線で撮ることができました。高架線も相まって、なんだか湖西線と同じ雰囲気を感じますね。

最近のJR西日本は新型車両の導入を積極的に進めているようなので、岡山のこの光景もいずれ見納めになるんでしょう。この状況を逆手に取ってイベントを開催しているくらいなので、気になる方はぜひこの機会に訪れてみてはいかがでしょうか。

 

【参考】おか鉄フェス2022

jr-furusato.jp

6分先発の播州赤穂行き。これに乗っても2回の乗り継ぎで帰れる

日も暮れたので、岡山に戻って駅ナカで夜ご飯。きびだんごやら白桃チューハイやらしまなみ八朔チューハイやらのお土産を買い込んで、三重県への在来線での終電乗り継ぎに取り掛かります。

岡山発ですと、19:17発の姫路行き(1332M)→新快速野洲行き(3534M)→草津線柘植行き(5390M)のたった2回の乗り継ぎで2府4県を横断することができます。赤穂線経由でも1本後の電車になるだけなので、山陽地方は結構相性が良い行き先なのかもしれません。

 

さようなら、末期色、また逢う日まで

姫路からは(速度が)速い・(編成が)長い・(やっぱり)速い新快速にお乗り換え。ここで一眼レフどころかスマホの充電も切れたので、これ以降の写真は一切ありません。

まあイベントと言えば草津のコンビニで夜食を調達したくらいで、とくに面白いこともなく柘植に到着して今回の旅は終了です。言い忘れていましたが、自宅(鈴鹿)から柘植まで車で来て、駅前のタイムズに停めといてから旅を始めています。酒が呑めんのが惜しい…

 

そういや岡山を巡るとか言っておきながら「おかでん」こと岡山電気軌道や各種三セクには全く手を付けませんでした。というか滞在時間が半日もなかった点に尽きますね。課題が山積みなので、どうにかしてまた来ます、絶対。

 

以上、夏の岡山18きっぷ旅でした。ありがとうございました。