あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

8/15 突然の思いつきと和歌山電鐵

こんばんは。

気づいたら長月です。すなわち思い描くような夏が過ぎ去り、秋がやって来たわけです。その割には何だかスッキリしないのは暑さのせいか台風のせいか、はたまたまだ夏休みだからでしょうか。不思議な気分です。

 

さて本題へ。ある日の午後、暇つぶしがてら名阪国道を大阪方面に進んでいました。この時点でもうお察しなんですが、針テラスで休憩中にふとこんな事を思いついてしまいました。

 

「そうだ、紀伊半島を一周しよう。」

 

そこからはもう一直線でした。京奈和自動車道(無料)を延々と走り続けて、阪和道(有料)と合流する手前の岩出根来ICで降りて、下道をじわりじわりと進んでいきました。高速料金払わなくても何とか行けるもんですね。

時刻は17時前、南海和歌山市駅にやって来ました。さすがに和歌山を素通りしていくの勿体ない気がしたので、寄り道だけはしっかりしていきます。

さてやたら綺麗な駅舎ですが、2017年に完成したばかりの確かに新築ホヤホヤだそです。テナント「キーノ和歌山」は2020年6月開業とさらに新しく、和歌山の新たな玄関口として賑わいを見せていました。

 

227系(1000番台) 〈248M 普通 和歌山〉

ここまで言っといてアレですが、乗るのは南海ではなくJRです。384.2km続いた紀勢本線の真の終点へは、まさかの間借りする形で乗り入れるという大分面白いスタイルを採っています。まあ色々な経緯があるんでしょうな。

余談ですが、和歌山市駅和歌山駅に挟まれた紀和駅こそが初代和歌山駅でして、その開業は1898(明治31)年の紀和鉄道にまで遡ります。ただ、早々にその地位を失ったという事実にはもはや同情せざるを得ません。

 

2270系(2272F) 〈普通 貴志〉

JRかつ和歌山県としての代表駅・和歌山からは和歌山電鐵貴志川線に乗車します。元々は南海の路線だったところを、地方自治体が経営する三セク化ではなく両備グループの傘下として継承された路線です。

路線としては14.3㎞・全14駅の程良いローカル支線といった感じで、日中は1時間に2本程度は確保されている親切ダイヤ。この日は何かの謎解きイベントが開催されていたようで、夕方にも関わらず親子連れがそこそこ乗車していました。

 

途中の大池遊園で下車。「遊園」なのだからさぞかしレジャー客で賑わっているのかと思いきや、まあこんな有様でした。桜の時期だと貸しボートなんかもあるらしいんですが、普段は静かすぎる池が佇むだけです。間違っても遊園地は存在しません。

ところで「遊園」と付く駅名として、犬山遊園(名鉄犬山線)や向ヶ丘遊園(小田急小田原線)も挙げられます。「遊園地」との違いは遊具が実在するかどうかだそうで、さらに「公園」ともニュアンスが若干違うんだとか。使い分けがなされているんですね。

 

2270系(2272F) 〈普通 和歌山〉

和歌山電鐵と言えば、やっぱり車両の内外装をユニークなものに仕上げた「リニューアル列車」です。水戸岡鋭治氏の手によって、和歌山県ゆかりのテーマをふんだんに取り入れた電車が走るようになりました。

ここまで言っといてアレですが(2回目)、大池を渡る写真の車両は単なる「おかでんチャギントン」PR用のラッピング列車です。親会社の岡山電気軌道でも走ってますからね、そのついで的な感じでしょうか。

ちなみに全6編成が何かしらの塗装を纏っているので、いわゆる南海通常色は存在しません。これ沿線利用者はどう思ってるんでしょうか…

 

参考までに、撮影ポイントは駅から数分歩いたところの歩道橋でした。桜シーズンは多分綺麗なんでしょうね。あとバスも釣れるようです。禁止されてますけど。

 

長くなったので次回に続きます。ありがとうございました。