こんばんは.
京王線には1駅だけの支線が2つ存在します.本当に興味本位な話ではありますが,フリーきっぷでも持っていない限り乗らなさそうなのでこの機会に乗ってみることにしました.
前回はこちらから.
西調布から数駅進んで東府中へ.そこを起点として0.9km先にある府中競馬正門前までを結ぶのが「競馬場線」です.路線の由来は安直そのもの,東京競馬場へのアクセスを目的としているからですね.
競馬開催日は夢見る挑戦者でごった返すため,ホームや改札口は広々設計.逆に普段は閑散としているので,そのギャップをひしひしと感じます.土休日は8両編成が中心とのことで,余計に持て余してる感が凄い…
ちなみに「府中競馬場」は愛称で,「東京競馬場前」駅は国鉄時代に存在したそうで.かつての中央線支線の下河原線…というこれまた情報量が多い話なので,これは武蔵野線に乗った時にでも.
9000系(9708F) 〈6420A 各停 東府中〉
駅周辺をぐるっと回ってみると,ちょうど折り返しの東府中行きがポイントを渡ってきました.これでも8両ツーマン10分間隔の3拍子なのだから驚きです.さすがに土休日だけの話らしいですけど.(平日は2両ワンマン20分間隔)
ちなみにすぐ後ろには武蔵国府八幡宮という神社がありまして,その参道を競馬場線が横切っているため,踏切が設置されています.ここもまた鳥居との2ショットが撮れるポイントというわけです.
東府中に戻りまして,続いては高幡不動へ.ここから2.0km先の多摩動物公園までを結ぶのは「動物園線」でございます.由来はもちろん都立多摩動物公園ですが,同時に明星大・中央大への通学路線としても機能しています.
この区間は多摩モノレールと並走しているため,支線ながら熾烈な争いを続けています.利用者獲得も兼ねてか「京王れーるランド」が併設されているのも,その賜物ですかね.あとは府中競馬正門前と同様に,ロケの撮影地にやたら使われるそうです.
7000系(7801F) 〈6305A 各停 多摩動物公園〉
順番が前後しますが,高幡不動からは多摩モノレールに乗車しまして,途中の程久保で途中下車しました.京王動物園線には駅がありませんが,こんな感じでホーム上から見下ろせるくらいには近くを走っているということです.
使用車両は専属の「Tama Zoo Train」こと7000系のワンマン車.この時は関連施設の5周年を祝うヘッドマークを掲げていました.車内は4両とも異なる動物の装飾がなされており,小さなお子様はさぞかし大喜びすることでしょう.
ホームもびっくり,誰もいないのに賑やかという怪奇現象が.よくよく考えたら,動物園線と競馬場線って,それぞれ子どもの遊び場と大人の遊び場という相反する行先なのが面白いですよね.まあ馬なんで結局お目当ては動物なんですけどね.
いずれにせよ,行楽地へのアクセス輸送のためにたった1駅でも分岐させるというのが,なんとも勢いのある私鉄らしい取り組みな気がします.車社会とは言われていますが,やっぱり使い勝手の良い路線というのは長年重宝されるものですな.
横浜市内で最安値の宿を調べたところ、鶴見が当たりました
— なろたろ (@narotaro_94) 2023年9月23日
思わぬ形で聖地巡礼するとは…
というかてっきり川崎市内だと思ってました、ええ pic.twitter.com/pNt7QKWyYG
再び高幡不動に戻って,分倍河原でJR南武線にお乗り換え.川崎で京浜東北線に乗り換えて,降り立ったのは鶴見です.大阪市にも鶴見区(駅だと放出あたり)がありますが,こちらは横浜市鶴見区です.そう「横浜市」なのです.
鶴見線のイメージから何となく川崎市にありそうな感じがしますが,そんなことはなかったようです.地名としても,源頼朝が鶴を放ったことに由来する説もあるというくらいの歴史を誇るだけあって,またひとつ勉強になりました.
で,ここに来たのは本日のお宿の最寄駅だからです.京急鶴見のコンコースを通り抜けて約3分,「ビジネスホテルときわ」にお世話になりました.口コミを見て頂くと分かるので,コスパがとんでもなく良かったということだけを書き残しておきます.
ちなみにこの後は京浜東北線で石川町まで出まして,横浜中華街をぶらぶらしながらみなとみらい線方面へ.赤レンガ倉庫では野外フェスやってんなあと遠巻きに眺めながら,一通り堪能しておきました.
次回(翌日)に続きます.ありがとうございました.