6/17 夕暮れを行き交う近鉄京都線 Part1
こんばんは。
昨日(6/27)に「東海地方でも梅雨が明けた」というニュースが流れ込んできました。昨年は7月17日頃、かつ今年は梅雨入りが遅かったこともあってか、異例の「短期集中型の梅雨」だったそうです。ああ7月でもないのに夏が来てしもうた…
さて本題へ。高速バスに乗って京都駅前に降り立ったわけですが、案の定「行程表?なにそれおいしいの?」状態なので、ひとまず馴染み深い近鉄沿線に繰り出すことにしました。
近鉄京都線は小倉~伊勢田、勾配付きのストレートにてしばしば撮影タイムといきます。
8600系(X54)+1233系(VE35) 〈1667 急行 天理〉
今更な話題ですが、近鉄から2024年秋に新型一般車両を導入する計画が発表されました。散々特急車両に力を入れてきただけあって、実に24年ぶりの投入ということで、「お客さまと地球環境に優しい車両」をコンセプトに製造されるようです。
で、新しいものが入れば古いものが消える…ということで、置き換え対象は「昭和40年代に製造した車両約450両」と明記されています。となると1964年の新生駒トンネル開通に伴う車両大型化で大増殖された8000系シリーズに矛先が向けられるわけです。
8600系(X56) 〈1685 普通 橿原神宮前〉
元祖の8000系、昇圧直前に登場した8400系、さらに冷房化した8600系、制御方式を変えた8800系と、そのバリエーションもなかなか豊富。現在も奈良線・京都線系統を、文字通り縦横無尽に駆け抜けます。
晩年に製造された車両は車内更新を受けているのでしぶとく生き残りそうですが、先行きの怪しいと思われる車両も既にいくつか存在するのが事実です。
腐るほど見ることができる(というかそんなニッチな方はどれほどいらっしゃるのかは疑問ですが)今のうちに狙っておくのが無難でしょうね。
10系(1115F) 〈1673 普通 新田辺〉
順番が前後しまして、先程の橿原行きの5分前に来た新田辺行き。近鉄京都線は京都市営地下鉄烏丸線と相互直通運転していまして、各停は新田辺、急行は奈良まで乗り入れます。
その京市交の地下鉄車両10系もまた、2022年から新型車両20系に置き換える計画があったりします。とは言え対象は前期車の9編成で、残りの後期車はご覧の通りリニューアル化されているので、車両そのものが抹消するわけではありません。
22000系(AL02) 〈1707 特急 奈良〉
近鉄の汎用特急の代名詞、ACEこと22000系です。地元にいても関西にいても出会える安心感、まさにスタンダートな存在ですねえ。華の名阪運用を失ったにも関わらず、こうして30分少々の京奈運用をこなしているのも、その使いやすさがあるからでしょう。
かつての紺とオレンジのツートンカラーから、現在のホワイト基調の新塗装に変更、内装もガラリとリニューアルされてから早7年。さすがに慣れましたが、当時は「過渡期」だの「旧塗装」だの色んなワードが行き交って違和感の塊だらけでした。
それから数々もの観光特急や都市間特急が登場し、さらには集電装置の切り替えができる特急までも生み出そうとしている…時代の進化ってえらいことですなあ。
↓過渡期を象徴するイベント
8810系(FL17) 〈1687 普通 橿原神宮前〉
近鉄史における唯一のオールステンレスカーとしてニッチな層に人気が高い3000系。その車両の意志を受け継いだのが、この8810系と後の9000系・9200系でございます。
といっても受け継がれたのは特徴的な材質ではなく、制御方式や形状が参考程度に流用されたくらいで、乗ったからといって当時の姿が思い出されるわけではありません。
まあでも見た目では進化系と思わせといて、登場当時は行灯式種別表示なんかが装備されていたのだから、ちょうど現代型への転換期という気もしますね。
次回に続きます。ありがとうございました。