あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈2/26 試せ北の大地-12〉猛吹雪でも札幌市交通局(市電編)

こんばんは。

パソコンが修理から返ってきたとかお話ししましたが、あの後に今度はシステム上の不具合(管理者権限が修理業者側に設定されている)が発生していまして。どう考えても人為的ミスなのですが、またもや没収されておりました。マジ勘弁してくれ…

 

さて本題へ。ホワイトアウト寸前、中の人も凍えに凍える札幌市内でございます。前回の模様はこちらからどうぞ。

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3300形(3302) 〈外回り 循環〉

地下鉄南北線幌平橋駅から歩いて数分、今度は札幌市電の静修学園前停留場にやってきました。「(札幌)市電」として親しまれているわけですが、札幌市交通局は設備や車両を保有し、運行は一般財団法人が行う上下分離方式が採用されています。

雪降る中で帰路に就くお客さんを照らすのは、2010年から運行を開始した「雪ミク電車」の2023年バージョン。毎年異なるデザイン、かつ車内放送も実際の声優さんというのだから驚きです。今期は既に終了したので、来年以降に乞うご期待あれ。

 

3300形(3303) 〈外回り 循環〉

札幌市電は4つの路線を1つのループ状に見立てた運行形態で、行先の通り循環運転を行っています。とはいえ環状化されたのは2015年とまあまあ最近の出来事。最後まで残った始終点がすすきの近辺だったということで、直通のメリットは絶大なようです。

吹雪に耐えながら内回り方面に歩いているわけですが、「ラッピング車両が多すぎて原色が来ない」のは路面電車あるあるです。今年で運行1周年を迎える白いブラックサンダー号、豊橋の元祖のことを思うとが親近感が湧いてきました。

街中の道路のど真ん中を走るわけですから、やっぱりその広告効果は魅力的なんでしょうね。仮に会えなくとも、1サイクル経てば再会できるというのも巧妙です。

 

雪20形(21)

後ろから見慣れない車両が迫ってくるかと思えば、なんとササラ電車ではありませんか!!!ちょいと興奮したせいでパンタグラフを切ってしまいましたが、ある意味冬の北海道の風物詩を間近に見られたので満足です。

正式名称は「ロータリーブルーム式電気除雪車」、要するに竹ホウキで除雪しながら走行する事業用車両とのこと。こちらは2019年に納車された雪20形で、湿った重い雪でもしっかり跳ね飛ばす強力な駆動方式を採用したそうな。

運行されるタイミングは始発前の4時頃か雪が降り始めた直後、まさに後者に当たったわけですね。機会があればじっくり狙いたいところです。

 

8520形(8521) 〈外回り 循環〉

資生館小学校前停留場付近にて。煌めくすすきのを背景に、エメラルドグリーンとライトアイボリーの通常塗装が来てくれました。JR北海道の萌黄色もそうですが、緑系統って白い雪と相性が良いんですかね?

路面電車は過去に京都・広島・豊橋・長崎・熊本・鹿児島(時系列順)で撮ってきましたが、ここ札幌の魅力はやっぱり雪があること。1時間にも満たない滞在時間ながら結構楽しめました。てか函館にもあるやん、うう…

 

そのまま地下鉄南北線のすすきのまで歩きまして、さっぽろ(=札幌)まで戻ってきました。そう、この旅何度目かのお宿までの大移動が始まります。

旭川行きのライラック37号は、前回触れたホワイトアウトの影響で20分ほど遅れて発車しました。そして次の乗り換え時間は7分…しかも最終列車…なるほど伏線回収ですか。ふむふむ面白い(面白くない)。

この後車掌さんが「乗り継ぎ予定の方はご申告願います」と巡回してきたので、なんとか厳冬での野宿は免れました。北海道での遅延と乗り逃しって、本州とは比べ物にならんくらいに影響が大きいですからねえ。

 

これまた北海道でお馴染みの「ブラックニッカ ハイボール香る夜」を片手に、札幌駅で仕入れておいた「北の家族弁当」で乾杯。

本拠地は函館だそうで、当時の同名のNHK連続テレビ小説に由来するとのこと。豪華な幕の内弁当(北海道ver)、といった感じでした。筋子がなんとも不思議な食感。

ウトウトしながら過ごすこと1時間、深川にて下車しました。既に発車時刻を過ぎているものの、乗り継ぎ列車はちゃんと待ってくれていました。もう言うまでもないですね。

 

深川から延びるもう1つの路線・留萌本線にて、「かつての」終点である留萌に到着しました。到着する頃には空席もちらほら見られるほどの空き具合。廃止1か月前なのにこの有様なのは、日曜の夜だからなのか、それとも…

2016年12月に留萌~増毛が、そして2023年3月に石狩沼田~留萌が廃止されたことで、現在はJR線の中で日本一短い「本線」となってしまいました。いずれは深川~石狩沼田も廃止されるため、留萌本線の名が消えるのも秒読み段階といった状況です。

 

留萌駅から徒歩5分ほどの「ホテル ニューホワイトハウス」が今宵のお宿です。留萌振興局の中心都市とはいえ、この時間帯はまあびっくりするくらいに静か。でもコンビニはやってたので真っ暗闇ではなかったのが救いもんです。

明日は最終日、留萌本線を行ったり来たりしながら、今は無き各駅を巡ります。何日遅れになるかはご容赦頂くとして、懐かしむ気持ちでご覧下さい。

 

次回に続きます。ありがとうございました。

 

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〈2/26 試せ北の大地-11〉猛吹雪でも札幌市交通局(地下鉄編)

こんばんは。というかお久しぶりです。

普段使いのパソコンを修理に出していたせいで、ここ2週間ほど何もできない状況が続いておりました。ようやく返ってきましたので、ぼちぼち再開させて頂きます。購読させて頂いているブログのほうも訪問しなければ…

 

さて本題へ。旭山動物園を大満喫しまして、駅に戻ってきました。

前回の模様はこちらから。

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ホームに上がると、既に乗車列車が待機中でした。旭川からは特急「ライラック」26号にお世話になりまして、約130km離れた札幌を目指します。

最高時速120km/h、表定速度は驚異の96.6km/hを誇る、JR北海道ご自慢の都市間特急ですね。使用車両は789系0番台、かつては津軽海峡線を通って青森(八戸)と函館を結ぶ「スーパー白鳥」を担っていたというのも有名です。

それはともかく、前面どうしたんだとツッコミを待っているかのような着雪具合。この先が思いやられますね…

 

そういやお昼ご飯がまだでしたので、改札外で駅弁を仕入れておきました。森の「いかめし」や室蘭の「母恋めし」が有名過ぎなのは周知の事実ですが、こちら旭川の「蝦夷わっぱ(ミックス)」も負けず劣らずの人気を誇っているようです。

「わっぱ」とはアイヌ語で「輪」を意味するそうで、要するに曲げ物のお弁当箱ということですね。北海道の海の幸を贅沢に盛り込んだ、見ても食べても美味しい一品でした。こういうのが物産展に並ぶんだよなあ…

 

味わいながら食べ進める中、どれどれ車窓はどんなもんじゃと左を向くと、まさかのホワイトアウト状態でした。場所は深川の1駅手前の納内(おさむない)付近。今日の天候がよろしくないのか、それともあまりにも789系がぶっ飛ばしすぎているのか…

結論から申し上げますと、この日の札幌近郊には「シアーライン」と呼ばれる天候が急変しやすいポイントが流れ込んだ影響で、活発な雪雲が発生。加えて最大瞬間風速は21.8m/s(時速換算で70km/h相当)という、ドカ雪&強風状態に陥りました。

後から知りましたが、同じ時間の新千歳空港では欠航が相次いだらしく、いつもの降雪とは訳が違う天候だったようです。

news.yahoo.co.jp

 

そんなどえらい環境に突撃してしまうわけなので、当然足止めを食らうわけでして。岩見沢の2駅先の幌向で抑止を受けてしまいました。やっぱり冬の北海道って何が起こるか分からんなあ…

幸いなことに(?)札幌からの予定は白紙状態ですので、別にどれだけ遅れてくれても構いません。札幌から仙台への最終接続となる「北斗」18号には乗り継げないとの放送が入りましたけど、ちょっと可哀想だなあと同情してみたり(フラグ)。

結局20分ほど遅れて札幌に到着しました。自然事象は仕方のないことですので、むしろ目的地まで安全に運んでくれたことに感謝ですな。

 

本来の行程では「『道の駅 あびらD51ステーション』のキハ183系に会いに行く」「日高本線浜田浦駅を訪れる」はずでしたが、前回と前々回の件で断念。その分札幌では2時間ちょいの自由時間が生まれてしまいました。

ひとまず地下に引っ込むことにしまして、札幌市営地下鉄南北線の終点・真駒内へ。そうなんです、地下なら風雪の影響を受けないと思ったんですけど、よりによって地上駅に来てしまいました何やってんだ自分。目の前でスリップしてんぞ、いよいよ札幌市内やべえよやべえよ。

 

そそくさと折り返しまして、自衛隊前で下車。南北線は世にも珍しいゴムタイヤ式の案内軌条式鉄道でして、自動車のような力強い加減速を実現しています。加えて積雪対策のために地上区間はシェルターで覆われているという特徴もあります。

個人的な話ですが、高校生の時に修学旅行でさっぽろ→中島公園で乗車したことがあります。電車とは思えない、体を持っていかれるほどの超急加速に、当時は感動を通り越して恐怖すら感じましたねえ。

 

5000形 〈真駒内

そんな南北線を撮ってみようと来てみましたが、自衛隊前は高確率で被り、澄川はあまりにも望遠が必要と、撮影環境はなかなかシビアなようで。こればっかは仕方ない。

熊でも金さえ払えば乗れる南北線でもさすがに混雑が激しくなった頃、車両の大型化のドアの増設を目指して導入されたのが現在の主力・5000形です。「北海道唯一の4ドア車」というのも、いかに開業当時から乗客が増えたかが垣間見えます。

ついでに札幌市交通局の特徴として、他社では優先席にあたる座席を「専用席」と呼ぶ点も挙げられます。確かに座りづらいですけど、そもそも地下鉄で長時間乗車することが少ないので、立つこともそんな苦じゃないですからね。

 

5000形 〈麻生〉

進んで幌平橋。カーブ上にある駅なのでよくある地下鉄構図で撮れました。前面のフルカラーLED化された行先表示器、ちゃっかり星のマークがデザインされているのもポイントです。北斗七星でもイメージしてるんかな?

短いですが地下鉄のターンはここまで。クソ寒いであろう地上に出まして、徒歩連絡にて札幌市交通局が「有する」もうひとつの乗り物を狙ってみます。

 

次回に続きます。ありがとうございました。

 

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〈2/26 試せ北の大地-10〉動物に囲まれるスラントノーズ

こんばんは。

先日ですが、青春18きっぷ3回分を入手しました。日帰りで3回(既に1回使用済)使おうかなと考えているんですけど、どこか良い場所は無いですかねえ。そういや最近関東方面行ってないや。

 

さて本題へ。富良野線をふらふらしまして、旭川に戻ってきました。

前回の様子はこちらから。

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キハ183系 〈72D 特急オホーツク2号 札幌〉

あれ?予定では札幌方面に向かうはずやったのに、気付いたら南永山すぐ横の踏切でカメラを構えとるやんけ…

何を隠そう昨日の相内での屈辱を晴らすため、急遽キハ183系の沿線撮りを組み込みました。通過直前に晴れたので逆光ですし、そもそもこれ5両編成なので…まあアレなわけですが、雪煙のおかげで上手いこと隠れてくれたので良しとしましょう。

いよいよ道内各地へのラストランが始まりました。「ノースレインボーエクスプレス」含めその終焉が迫りつつあります。ぜひ最後まで無事に走り抜けてほしいものですし、「北の大地の気動車」の歴史に名を刻むような名車であってほしいと思います。

 

さて、次なる目的地へ向けて歩きます。腐っても道内有数の都市の市街地ど真ん中ですので、車通りや店舗はそれまでの比じゃありません。ただ、歩道の除雪状況はお世辞にも良好とは言えないのが正直なところ。やっぱ地元の方は慣れてるんですかね?

愛別まで続く道道140号に出ると、旭川電気軌道の「豊岡14の7」バス停に着きました。その瞬間に「直行」と書かれた超満員のバスが通過したのにはビビりましたけど、数分後の各停便は座れる程度の乗車率。地味に30分間隔なので乗れたことに安堵…

まあ強調しておくと、背後にはセコマ豊岡15条店が構えておりますので、万が一満員で乗車拒否されても食糧難に陥ることはありません(ニッコリ)。

 

ということで、やって来たのは旭山動物園でございます。最寄駅は無機質なコンクリ待合室でお馴染みの北日ノ出(徒歩30分)でしたが、2021年に廃止された現在は隣の東旭川となっています。南永山はそのさらに隣駅というわけですな。

「伝えるのは、命」をテーマに、動物そのものの行動や生活様式を見せる行動展示で国内外で人気の高い動物園です。ちなみに地味に旭川駅から離れている(約10km)のは動物園が「旭山」の麓にあるからで、間違っても「旭川」動物園ではないのでご注意を。

 

ではしばしの観光タイムへ。動物たちとの触れ合いを望む大勢の観光客を横目に、少し脇道に逸れたところにひっそりと佇むのが、2019年11月にオープンしたばかりの「旭山動物園号ひろば」です。

旭山動物園号」は、その名の通り動物園アクセスを目的として札幌~旭川で2018年まで運転されていた臨時特急で、内外で動物のイラストで溢れ返ったキハ183系(スラントノーズ型どころか、驚異の全車0番台)の姿はなかなかインパクトが大きかったのではないでしょうか。

 

「走る絵本」とも称されたこの列車を、老朽化という理由で過去の遺産としてしまってもいいのか。議論の末、クラウドファンディングによって当時の世界観を再現するという結論に至ったそうです。

中央のNゲージを中心に、キッズスペースや絵本の設置などファミリー層向けの雰囲気を醸し出しています。そして何より「動物園号の世界観」を大切にしたのか、壁にはあべ弘士さん(動物園号のデザイン担当)による無数の動物が描かれていました。

 

で、驚きなのが実際に使われていたシートやドアが丸々設置されているということ。「ハグハグチェア」だったり「どうぶつシート」だったり、まあ個性的ったらありゃしない設備ばかりだったようなので、それが再現されているというのが凄い。

動物園号の歴史や生い立ちを紹介するパネル、引退前の様々な写真の展示もあったので、鉄道ファンが来ても普通に楽しめます。さすがにちびっ子たちは興味なさげでしょうけど、親世代くらいなら食いつくのかもしれませんな。

 

引退後は特急「ライラック」5・38号の1往復を用いた「ライラック旭山動物園号」がその後継を担い、着ぐるみを来たスタッフとの写真撮影などが行われていたそうな。しかし新型コロナウイルスの影響で運休したかと思えばそのまま運行を終了、追い打ちをかけるかのように38号が臨時列車化してしまいました。

自分みたいな生涯独り身野郎が動物園号にお世話になることがあるのか…はさておいて、また復活した暁には賑わいを見せてくれることでしょう。というか復活するんですかね、今後の動向に注目ですな。

 

後は普通に旭山動物園を楽しんだ人ですので、その模様を軽く載せておきます。控えめに言って最高でして、初心に帰ってパシャパシャ撮りまくってました。本州でもお馴染みの生物から、北海道ならではの動物まで、なかなかバラエティ豊かでした。

あまりにも長く滞在し過ぎたのと、旭川駅行きのバスが30分に1本しかないせいで、ここから先の行程はまたもや白紙状態に。あかんですねえ、今回の旅は「予定は未定」状態でお送りしております()

 

次回に続きます。ありがとうございました。

 

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