あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

12/10 名古屋市営地下鉄の駅名変更めぐり旅〈中村区役所・市役所〉

こんばんは。

先日ですが、とある私用で名古屋に行くことになりました。それ自体は午前中で終わるため、ついでに鉄活動か何かをしようかと考えたわけですが…

 

www.kotsu.city.nagoya.jp

 

来る2023年1月4日、名古屋市営地下鉄の4駅の駅名が変更されることを思い出しました。振り返れば1966年の栄(旧・栄町)と伏見(旧・伏見町)、2004年の藤が丘(旧・藤ヶ丘)と瑞穂運動場西(旧・瑞穂運動場)に続く歴史的イベントだそうで。

まあ名古屋に来た時には散々お世話になっている地下鉄ですし、せっかくなので今回駅名変更が行われる全4駅を軽く巡ることにしました。こういう機会でもなけれご紹介しなさそうな駅もありますし、当分はこの旅レポをお届けしていきます。

 

近鉄名古屋の地下改札口を出まして、多くの方は東山線の改札口へと続く通路を直進する中、逆らうかのように左手へ。やたら狭い通路を5分ほど歩くと、桜通線の西中改札口へと辿り着きます。

名古屋市交通局では地下鉄の24時間券や市バスの1日券を発売していますが、土休日なら620円で両方乗り放題になる「ドニチエコきっぷ」が断然おススメです。初乗り料金が210円とやたら高いせいか、3回乗るだけで元が取れてしまいます。

自動券売機でも磁気タイプが買えますが、窓口で買うとプリペイドカードのようなタイプを貰うことができます。路線図が記載されているのでこちらのほうが地味に便利。

 

名古屋から1駅、桜通線の起点「中村区役所」に到着しました。その名の通り中村区役所の最寄でしたが、2023年1月4日から東山線・本陣近くの新庁舎に移転するため、周辺の地名として名高い「太閤通」へと変更されます。

そんなに関係ないかもしれませんが、かつてここら周辺には名古屋市中村線が走っていまして、今の場所には太閤通三丁目電停がありました。1972年に廃止されてから51年、微妙に違うとはいえ実質復活したような結果となりました。

 

外に出てみました。写真を左右に走るのが太閤通で、名駅から大治町あま市を経由して津島市へと至る県道の一部を担います。由来は豊臣秀吉にゆかりがあるからという、いかにも武将の街・尾張を感じるようなネーミングですな。

そして奥に見える白い建物が現在の中村区役所。やたらお豆腐型な気がしましたが、それもそのはず上層部はURの賃貸住宅だそうです。移転は建物の老朽化とあったので、やはり住民の方々も立ち退きを要求されているのでしょうか。

 

にしてもフォントというかフォルムというか、いかにも「お役所」だと思わせるような雰囲気が良い味を出している気がします。腐っても三大都市圏の一角を担うはずなのに、なんだか時が止まっているような感覚でした。あ、これ褒め言葉ですから。

よくよく考えれば駅名変更は周辺のバス停や「中村区役所前店」と冠する店舗にも影響が及ぶので、そう簡単に行えるものではないということですよね。世の中からその表記が消えるのは大分先な気がしますけど。

 

6000形(6112H) 〈T757K 中村区役所〉

中村区役所に至っては桜通線の起点、すなわち列車の行先になるわけなので、車両の方向幕や接近放送の更新も重なってきます。4駅の中で一番大変なんじゃないかこれ。

桜通線は後発の路線とはいえ、ここから今池までの6.3kmは1989年に開通した最も古い区間です。(土地的に)深くて(時間的に)浅いのに(歴史的に)深いというややこしい状態ですが、その歴史がまたひとつ変わるということです。

にしても鶴舞線と検査施設を共用する関係で、地上を走るわけでもないのに架線電車線方式なのが面白いところです。いつか名鉄電車との共演は見られるのでしょうか。

 

続きまして桜通線久屋大通まで、そこから1駅の「市役所」で下車しました。その名の通り名古屋市役所の最寄…というか、数多ある「○○市役所前」駅の中でも市名どころか「前」までも省いてしまった唯一のシンプル駅名でした。

副駅名の通り、名古屋城と愛知県庁の最寄でもあります。変更理由に「観光施設である名古屋城を路線図で確認する方法が無くて分かりにくいから」とあるくらいには由々しき問題だったんでしょう。隣駅が名城公園というのも余計にタチが悪いですし。

 

2000形(2109H) 〈RD809D 名城線右回り〉

いつの間にか全駅に可動式ホーム柵が整備され、西半分でしか行っていなかったワンマン運転が全線に拡大されていました。LCD発車標の整備といい、合成音声の接近放送といい、全てここ4~5年での出来事で、まさに進化が半端ないのが名城・名港線です。

ちなみにかつては名城工場が併設されていた関係で、名城公園寄りに引上線(留置線)が残されています。朧気な記憶を頼ると「市役所」行きが設定されていたような気がしますが、おそらく臨時列車か人身事故での特別措置でしょう。

 

北改札口へ向かう階段には名古屋城を全面的にラッピング。側面のシャチホコの存在感も抜かりない仕様です。降りてすぐに気分を盛り上げてくれるのは良いんですが、そもそもここが最寄駅だと認知されていないのだから本末転倒ですわな。

そして券売機そばにはレゴブロックで作られた路線図が。極力現実と同じ路線色を使い、沿線の観光地も加えられたなかなか凝った作品なことで。ここの他に4駅(地下鉄名古屋、あおなみ線名古屋、栄、東山公園)にもあるらしいので、ぜひ探してみては。

 

news.yahoo.co.jp

 

7番出口は名古屋城のあらゆる高麗門に似せた造りで、「市役所駅」と書かれた立札も相まってなお立派に見えます。ここから後手に歩くとすぐに飲食店が軒を連ねる「金シャチ横丁宗春ゾーン」、そこを通り抜けると名古屋城東門にアクセスできます。

ちなみに交差点の対角線上にあるのが名古屋市役所です。1933年に竣工ということで、京都市役所に次いで全国2番目に古い市役所本庁となっています。え、それ別に駅名変えなくとも立派な観光名所として成り立つんじゃ…

 

偶然にもここ市役所が私用のための最寄駅だったので、ここで一旦中断。残る2駅も同じく名城線なので楽かと思いきや…?

次回に続きます。ありがとうございました。

naroaru.hateblo.jp

〈9/2 変わる九州旅-11〉さらば機能的な福岡空港

こんばんは。

「クリームを思いっきり振るとバターになる」という地味なライフハックを実践した中の人です。確かに成功しましたが、コスト的には最初からバターを買ったほうが割安です。多分そんなこと言っちゃいけない、うん。

 

さて本題へ。記憶も薄々な九州旅、やっと最終回です。

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福岡空港に戻ってきました。セントレアから到着したときはあまり意識していなかったんですが、実は地下鉄の改札口と各ゲートはエスカレーターやエレベーターで直接結ばれています。LCC勢としてはそのまま2階の保安検査場へ直通できるのは便利。

この「アクセスホール」は、福岡空港が民営化される直前の2019年3月29日に供用が開始されたそうで、結構最近の話なんですね。従来の改札口を経由するのに比べて、国内線を使うときの所要時間が半分ほどに短縮されたんだとか(7分→3分)。

ちなみに国際線ターミナルへの連絡バスのりばへは、このアクセスホールではなく従来の改札口を経由したほうが早く着きます。動線の分離もなされているとは驚きました。

 

ちょっと時間があったので「ラウンジTIME/ノース」でひと休み。主要空港には大体設置されているラウンジですが、現地での滞在時間を極力長く取りたい派なので個人的にはスルーしがちです。せっかく要件満たしてるのにねえ…

というのも、フリードリンクだったりWi-Fiだったり電源コンセントだったり、別にラウンジに入らなくとも何ともなるくらいには最近の空港は進化し続けています。静かにゆっくりしたい、という場合くらいしか使う機会がないのかもしれません。

 

往路と同じく復路もJetstarにお世話になります。GK584便の名古屋(中部)行きは、到着が夕方という程良い時間だから乗客は多めでした。いやLCCの機体が狭めなのでそう感じただけなのかもしれませんが。

そういや今回利用したのは「ちゃっかりPlus」(機内持ち込みができないキャリーケースだったので預けた)という運賃プランなのですが、機内販売に使える500円分のクーポンも付いてきました。

ただ、それを知ったのは着席して離陸を待っている時に急にアテンダントの方から「クーポンはどうなさいますか?」と聞かれたとき。得なのか損なのか分かりませんが、無難にワッフルとマフィンを頂いておきました。

 

1時間半ほどでセントレアこと中部国際空港に帰還。もちろんですがクソ遠いことで定評の第2ターミナルに降り立ちました。1階の到着フロアから2階に上がりまして、画面奥のほうにひたすら歩くと第1ターミナルです。

どうにかならんのか…と思ったそこのあなた、実は第2発着の公共交通機関もあることにはあります。これまではタクシー一択でしたが、2022年12月24日からは三重交通の高速バス・四日市中部国際空港線も加わります。

…まあこれだけなんですね。しかも三重県民(それか三重県に行きたい人)しか得をしませんので、それ以外の地域に向かいたい方は潔く第1まで歩きましょう。

 

名鉄電車で名駅に着いたら、東海道線で人身事故があったようで振替輸送のお客さんでごった返していました。ただでさえカオスな名鉄名古屋、そして夕方の帰宅ラッシュ時間帯…もうお分かりですよね?

この後は関西線の区間快速でJR四日市まで、バスで近鉄四日市まで向かってから近鉄電車で帰路に着きました。「え、なんで名古屋から近鉄使わんだ?」とブログ作成中の当の本人ですら思いましたが、そういやこの日18きっぷ使ってたんでしたわ。

 

フライト・オブ・ドリームズ 2021年12月にリニューアルオープン

さて西九州新幹線開業に合わせた2022年9月のダイヤ改正を軸に、変わるもの変わったものを追いかけた今回の九州旅。天気こそはリベンジならずでしたが、撮ることも乗ることも感じることもできたので目的はほぼ達成できたようなものでした。

2023年3月のダイヤ改正の概要が発表される中、何を今更やという話ではありましたが、これにて〈変わる九州旅〉シリーズを完結させて頂きます。九州、次はどこを攻めようかしら…

 

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

〈9/2 変わる九州旅-10〉最後は竹下で駅撮り

こんばんは。

前々回くらいの記事で「東京に行く」とか言ってましたが、学務からの悲痛な連絡により予定が消し飛びました。あえて冬季休業をずらしたんですけどね、というか早よ連絡よこせって話ですよね、普通に腹が立ってしまいました。

 

ここで愚痴ってもしゃーないので本題へ。天神からバスで香椎線の起点・西戸崎までやって来たところでした。

 

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1駅隣の海ノ中道で下車しました。無人駅ながら立派な駅舎(のように見える待合室)と大量のカラーコーンが目を引きます。それもそのはず、目の前には国営海の中道海浜公園のゲートが構えていまして、まさにそのアクセス駅というわけですね。

裏を返せば周囲に住宅街のような居住エリアは皆無といったところ。休日は賑わうんでしょうけど、ド平日に来てみると本当に静かな場所でした。

 

こちらは海獣ことペンギンの方々

まあなんでこんな所に来たのか、それはこの九州旅において雀の涙ほどの観光要素を取り入れるため。線路を渡って徒歩5分ほど歩くと、水族館「マリンワールド海の中道」に辿り着きました。

ここの魅力はもはや希少となってしまったラッコの飼育を行っている点。全国に3頭しかいないうちの1頭がこの福岡の地で生活しています。リロくん、なかなか健康管理が難しいそうですが頑張ってもらいたいものです。

…ちなみに残りの2頭は三重県鳥羽水族館にいます。決してわざわざ三重から来た意味…とかは思ってませんからね。決して。

 

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787系(BM-6) 〈2023M 特急かもめ23号 長崎〉

大方堪能した後、香椎線鹿児島本線で竹下へ。博多の1駅隣で、ららぽーと福岡の最寄ですね。ご覧の通り島式ホーム1面2線の外側に通過線を有する構造なので、博多近郊でお手軽に撮影できるポイントでございます。

最後の最後で鉄活動というわけで、最初に走り去っていったのは787系の黒い「かもめ」。今更ですが、本シリーズのタイトル〈変わる九州旅〉とは、まさにこの「かもめ」に焦点を当てたものだったというわけです。

 

817系(V3002)+817系(V3003) 〈1227M 区間快速 羽犬塚

JR九州の車両は前面に種別を表示させないので分かりにくいですが、こちらは区間快速です。かつては列車によって通過運転を行う区間と各駅停車になる区間がバラバラでしたが、2022年3月のダイヤ改正後で整理されたようです。

その代償なのか、同時にデータイムの快速が廃止されたことでしれっと減便を食らうことに。これも特急至上主義の余波か…と決めつけるのはさすがに尚早ですけど、このご時世ですしいつしか全廃になるかもしれませんね。

 

813系(R3101)+811系 〈8237M 快速 久留米〉

こちらが件の快速。こちらも列車によって停車駅が違いまして、朝夕の特別停車やイベント時の臨時停車がそこそこあるようです。御多分に漏れず年々増加傾向にあり、本数削減も相まってなんとも微妙な立ち位置へと変化していきました。

ちなみに現在の特急以下の種別は快速と区間快速のみですが、かつては特別快速(1980年まで)と準快速(2018年まで)が存在していました。後者はJR九州独自のもので、小倉寄りを各停する停車駅パターンでした。そりゃあ実質区間快速ですわな。

 

783系(CM24)+783系(CM5) 〈6015H/4015H 特急ハウステンボス15号・みどり15号〉

地味に狙っていたのが、ハウステンボス行きの「ハウステンボス」と佐世保行き「みどり」の併結運転です。両数的には4+4の8両編成と程良い長さですが、783系特有の車両中央のドア配置の関係で、見応えのある1枚となりました。

西九州新幹線の開業でこちらもどうなるかと思いましたが、同じ長崎県でも新幹線とは全く異なる方面へ向かうのでさほど影響はなかったようで。何ならリレー特急を兼ねたり、885系の投入で「白いみどり」が誕生したりと進化(?)してました。

 

これにて九州での全行程が終了しました。あとは帰るだけです…

次回(最終回)に続きます。ありがとうございました。

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