あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈2/10 永遠なれ北陸特急-2〉ある意味冬らしい牛ノ谷ストレート

こんばんは。

タイトルを更新しまして〈永遠なれ北陸特急〉と冠しておきました。まあ全滅するわけではないにしても、西日本を代表する在来線特急の転換期ですからね。

 

さて本題へ。北陸本線(敦賀以北)を走る特急列車を狙うべく、県境付近の牛ノ谷までやって来ました。細呂木寄りの開けた区間で何本か撮ってみます。

前回はこちらから。

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683系(4000/B41)+683系(2000/R15) 〈4005M 特急サンダーバード5号 金沢〉

手始めにヨンダーバードと福知山からの出戻り組の混結編成から。683系として登場し、交直流機器を取っ払って289系として送り込まれたと思ったら、再度683系として金沢に帰ってくるという数奇な変遷を持つ車両ですね。

一応天気予報を確認して「曇り時々雨か雪」となっていたので来てみたものの、普通に雨だったというオチ。雪しぶきを上げながら爆走する姿目当てだったんですけどね、単に天気が悪い日に狙って来た人みたいになってしまいました。

 

681系(0/V12)+683系(4000/B31)  〈4016M 特急サンダーバード16号 大阪〉

本命の構図はこちら。手前の田園といい、後ろのゴルフ場を覆う木々といい、一周周って冬らしい装いなことで。これが一面銀世界だったら映えたんだろうなあ…と軽く落ち込みながらも、これはこれで記念ということにしときましょう(ご都合主義)。

地味に嬉しい681系、しかも旧塗装が来てくれました。各所でその処遇が心配されていましたが、「能登かがり火」に回すだの289系化までのつなぎだの、暫くは居残るそうな。ただリニューアルされずにサンダバ増結要員と化している以上、そう長くはなさそうなのは明らかです。

 

683系(0/W32)+681系(0/V11) 〈4007M 特急サンダーバード7号 金沢〉

ある意味有名な7号、こちら全25往復の中でも停車駅最多を誇る列車です。北陸側に加えて高槻・堅田近江今津にも丁寧に停まった結果、日本最速の表定速度を誇る37号と比べて20分の差があるそうです。それでも全然飛ばすんですけどね。

よく見たら0番台同士の連結でした。681系と683系は非貫通型で見比べると乗務員扉横の三角窓の形状が違うらしいんですけど、貫通型ともなると…

とは言え後継車ならではの進化点も数多く存在しているため、やっぱり先輩・後輩の立ち位置なんじゃねえかなと思うわけです。だからこそ威厳を見せてほしい!

 

EF510-5 〈貨物〉

北陸本線を走る長大編成と言えば、この貨物列車も忘れてはなりません。大阪から日本海側の各幹線を通って青森へ至る「日本海縦貫線」の一部を担っており、特急列車による旅客輸送だけでなく物流をも支える、屈指の本線というわけです。

やっぱり貨物や機関車には疎いので変なことは言えないのですが、寝台列車北斗星」「カシオペア」で使われていた車両(実際はJR東日本の500番台)の仲間という認識で正しいんですかね?交直両用ですが、その勢力は全国に拡大しているようです。

 

521系(J17)+521系(J22) 〈336M 普通 福井〉

特急ばかり気にしていたので危うく撮り逃すところでした。新幹線延伸開業後、この区間はハピラインふくい線に変わるわけですが、同時に521系もJRから譲渡されます。その下準備として、車両各所のJRマークを剥がす作業が行われています。

元々は湖西線直流化をきっかけとして導入されましたが、相次ぐ三セク化でJRを離れることになろうとは。かと思えば七尾線の新車として100番台が登場したので、直流の227系同様に使いやすい電車として、これからも頑張ってくれることでしょう。

 

もうちょい居座るつもりでしたが、雨脚が強くなる前に撤収することにします。1面2線だけど上下線でホームの高さが違えや…という記録でしたが、よくよく考えたらこの駅名標も3月で見納めでしたね。思わぬ副産物を得てしまいました。

 

すぐにトンネルに入って石川県へ、次の撮影ポイントに向かいます。

次回に続きます。ありがとうございました。

 

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〈2/10 永遠なれ北陸特急-1〉新幹線乗り継ぎで、いざ北陸へ

こんばんは。

まずは今更ではございますが、元日の能登半島地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。鉄道ファンとしては、やはり「のと鉄道」が気になるところ。復旧したらぜひとも乗りに行きたいところです。某アニメの聖地ですからね。

 

さて、迫る2024年3月のダイヤ改正ですが、JR西日本エリアでの話題と言えば「北陸新幹線敦賀延伸」でしょう。福井県に新幹線がやって来る一方、それまで当たり前だったあの特急が来なくなるということで、その姿を見届けることにしました。

 

近鉄電車で名古屋に到着したところから、この旅は始まります。今回は全行程で普通乗車券を使うわけですが、学生の特権「学割乗車券」を行使させて頂くために、まずは左端のサポートつき指定席券売機にお世話になります。

他社で言うところの「みどりの券売機プラス」「話せる(指定席)券売機」「ど~ぞ」に当たるもので、何度も使っていますが不便に思ったことは一度もありません。なんなら発券後に「お気をつけていってらっしゃいませ」と仰ってくれるので、下手すれば窓口よりも使い心地は良いかもしれません。

 

諸々発券を済まして新幹線ホームへ。ひとまず福井を目指すわけですが、名古屋始発のしらさぎ1号を待つよりも米原始発の51号のほうが先着するため、まずは米原まで向かいます。

ひかり535号が推奨された列車ですが、その1本前のこだま763号で先回り。好きな列車に乗れるのが自由席特急券の強みですけど、最近は全車指定席になりつつあるのが微妙なところですね…

 

N700A系(G45) 〈9294A のぞみ294号 東京〉

やっぱり727の看板を探していると、あっという間に到着。せっかくなので数枚くらいは東海道新幹線も撮っておきます。登場当初と比べるとN700S系も大分数を増やしたと思うのですが、それでも主戦力はこいつな気がします。カワセミ?知らんな。

しれっと米原乗り換えを実行していますが、新幹線を使うことで在来線特急料金が半額になる「乗継割引」も廃止されます。敦賀乗り換えの手間を掛けるくせに値上げかよ…と言いたくなりますが、e5489に慣れるためのちょうどいい機会と思いましょう。

 

在来線ホームに来まして、主に「しらさぎ」の名残を探そう…と思いましたが、別に敦賀発着に短縮されるだけなので、見れなくなるであろう駅名を記録しておきます。行先としての金沢は消えますが、方面としては残るのでしょうか?

似たような境遇として西九州新幹線が存在しますが、あちらは武雄温泉行きでも博多・長崎行きとして案内されます。ただ、北陸新幹線は金沢を越えて東京行きとなる列車もあるため、安易に金沢行きとは言えないような気がします。果たして真相は。

 

在来線特急のほうは指定席を取っておきました。相席になるほどには満席で発車しまして、ウトウトしていたら敦賀を通り越していつの間にか鯖江でした。このシンボル看板はあまりにも有名ですが、新幹線はトンネルで突っ切るので見ることはできません。

ちなみに正式名称と言いますか、鯖江市的には「鯖江メガネモニュメント」と呼ぶとのこと。2015年にはクラウドファンディングによって改修され、夜間はLEDで煌々と光るようになったそうです。

「かもめ」乗車時にも思いましたが、路線自体は残るわけなのでこの車窓は今後も楽しめます。快適な特急車両というひとときにふと現れる瞬間というのが、やっぱり心躍るものがあるんですよね。

↓博多から長崎までの「かもめ」乗車記

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予定通り福井で降りまして、接続する普通列車に乗り換えつつ、牛ノ谷(うしのや)で下車しました。福井県最北の駅ですが、幹線の特急通過駅らしいこじんまりした駅舎が特徴的です。

2024年3月からの北陸本線について、隣の大聖寺を境界駅として、石川県内はIRいしかわ鉄道に、福井県内は新会社「ハピラインふくい」に移管されます。キラキラネームには目を瞑るとしても、利便性を損ねまいとなかなか頑張ったダイヤに仕上がっているのには好感を持てますね。

 

三重県から乗り継ぐこと約3時間強、ここから鉄活動を始めることとします。

次回に続きます。ありがとうございました。

 

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9/23 競馬に行くか,動物園に行くか

こんばんは.

京王線には1駅だけの支線が2つ存在します.本当に興味本位な話ではありますが,フリーきっぷでも持っていない限り乗らなさそうなのでこの機会に乗ってみることにしました.

前回はこちらから.

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西調布から数駅進んで東府中へ.そこを起点として0.9km先にある府中競馬正門前までを結ぶのが「競馬場線」です.路線の由来は安直そのもの,東京競馬場へのアクセスを目的としているからですね.

競馬開催日は夢見る挑戦者でごった返すため,ホームや改札口は広々設計.逆に普段は閑散としているので,そのギャップをひしひしと感じます.土休日は8両編成が中心とのことで,余計に持て余してる感が凄い…

ちなみに「府中競馬場」は愛称で,「東京競馬場前」駅は国鉄時代に存在したそうで.かつての中央線支線の下河原線…というこれまた情報量が多い話なので,これは武蔵野線に乗った時にでも.

 

9000系(9708F) 〈6420A 各停 東府中〉

駅周辺をぐるっと回ってみると,ちょうど折り返しの東府中行きがポイントを渡ってきました.これでも8両ツーマン10分間隔の3拍子なのだから驚きです.さすがに土休日だけの話らしいですけど.(平日は2両ワンマン20分間隔)

ちなみにすぐ後ろには武蔵国八幡宮という神社がありまして,その参道を競馬場線が横切っているため,踏切が設置されています.ここもまた鳥居との2ショットが撮れるポイントというわけです.

 

東府中に戻りまして,続いては高幡不動へ.ここから2.0km先の多摩動物公園までを結ぶのは「動物園線」でございます.由来はもちろん都立多摩動物公園ですが,同時に明星大・中央大への通学路線としても機能しています.

この区間多摩モノレールと並走しているため,支線ながら熾烈な争いを続けています.利用者獲得も兼ねてか「京王れーるランド」が併設されているのも,その賜物ですかね.あとは府中競馬正門前と同様に,ロケの撮影地にやたら使われるそうです.

 

7000系(7801F) 〈6305A 各停 多摩動物公園

順番が前後しますが,高幡不動からは多摩モノレールに乗車しまして,途中の程久保で途中下車しました.京王動物園線には駅がありませんが,こんな感じでホーム上から見下ろせるくらいには近くを走っているということです.

使用車両は専属の「Tama Zoo Train」こと7000系のワンマン車.この時は関連施設の5周年を祝うヘッドマークを掲げていました.車内は4両とも異なる動物の装飾がなされており,小さなお子様はさぞかし大喜びすることでしょう.

 

ホームもびっくり,誰もいないのに賑やかという怪奇現象が.よくよく考えたら,動物園線競馬場線って,それぞれ子どもの遊び場と大人の遊び場という相反する行先なのが面白いですよね.まあ馬なんで結局お目当ては動物なんですけどね.

いずれにせよ,行楽地へのアクセス輸送のためにたった1駅でも分岐させるというのが,なんとも勢いのある私鉄らしい取り組みな気がします.車社会とは言われていますが,やっぱり使い勝手の良い路線というのは長年重宝されるものですな.

 

再び高幡不動に戻って,分倍河原でJR南武線にお乗り換え.川崎で京浜東北線に乗り換えて,降り立ったのは鶴見です.大阪市にも鶴見区(駅だと放出あたり)がありますが,こちらは横浜市鶴見区です.そう「横浜市」なのです.

鶴見線のイメージから何となく川崎市にありそうな感じがしますが,そんなことはなかったようです.地名としても,源頼朝が鶴を放ったことに由来する説もあるというくらいの歴史を誇るだけあって,またひとつ勉強になりました.

 

で,ここに来たのは本日のお宿の最寄駅だからです.京急鶴見のコンコースを通り抜けて約3分,「ビジネスホテルときわ」にお世話になりました.口コミを見て頂くと分かるので,コスパがとんでもなく良かったということだけを書き残しておきます.

ちなみにこの後は京浜東北線で石川町まで出まして,横浜中華街をぶらぶらしながらみなとみらい線方面へ.赤レンガ倉庫では野外フェスやってんなあと遠巻きに眺めながら,一通り堪能しておきました.

 

次回(翌日)に続きます.ありがとうございました.