あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

6/10 ちょっとレアな行先、ちょっと悲しい行先

 

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こんばんは。

最近になって仮免許まで取ることができました、管理人です。いやあ修了検定ではS字クランクで脱輪をやってのけたので覚悟を決めましたが、良かった良かった。こんな奴が路上行くなんて…あれ仮免って自主返納できるんかな?

さて本題へ。ネタが尽きたので夜の近鉄撮影記でもご紹介しようかなと。

 

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5200系(VX08)+9000系(FW04) 〈2039 急行 津新町〉

この日は電車を使って帰らなければならない用事があったため、それならばと白子で途中下車。夜ならではのちょっぴり珍しい行先を狙うことにしました。

津新町行き自体は日中に普通電車としてよく見かけますが、急行は夜に平日3本、土休日5本と結構少なめ。白塚車庫への送り込みも兼ねているかと思われ、逆に朝は津新町始発の急行が多くなります。こんな運用なんて終電間際あるあるですね。

 

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21000系(UL05) 〈2015 特急アーバンライナー 鳥羽〉

平日限定の話になりますが、この時間帯の津方面行き特急はアーバンライナーだらけ。白子の21時台においては難波行き(乙)、鳥羽行き、難波行き(甲)、宇治山田行きの4連続で運用されます。名伊特急にシフトしてきたからこその結果といった感じですね。

とは言えそのうち甲特急は全て「ひのとり」に置き換えられるでしょうし、アーバンライナーとひのとりを津で乗り継ぐ、なんて乗車も頻繁になるかもしれませんね。(名阪と名伊でアーバンライナーを乗り継ぐパターンもあるくらいだし)

 

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5200系(VX07)+1233系(VC47) 〈2031 急行 鳥羽〉

こちらは朝夜に毎日4本運転される鳥羽行き急行。朝早くの便は大阪方面へ向かう観光客とサンアリーナや伊勢の総合競技場へ向かう部活生が乗り合わせて結構混みます。2020年3月のダイヤ変更で始発の急行が4両から6両に増結されたのも納得です。

じゃあ夜はなんなんだって話ですが、名古屋と鳥羽の所要時間はだいたい2時間です。ネットで調べるとこの「2時間」の壁がちょうど通勤通学圏内を決めるボーダーラインのようで、これがなんとか通えるレベルだそうです。にしても遠い…

 

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12200系(NS46) 〈回送〉

とここで回送スナックカーが4番線に到着。この時は単なる返却なんだろうな~と思っていましたが、そのわずか2日後に米野車庫に留置されたそうで。現在は座席の枕カバーも外されているらしく、このまま廃車になる説が濃厚なようです。

ちょっと前まで幅を利かせていたくせに、あっという間に消え去っていくなんて何だかあっけない気もします。今更焦って撮りまくるつもりはないですけど、何事もなくその時を終えることができればいいですね…

あとは4連松阪急行を撮りましたが、ちと短いねってだけなので割愛。そのまま若松乗り換えで帰りましたとさ。

ということで夜の白子撮影記でした。ありがとうございました。

6/12 近鉄八王子線の末端を想う小旅

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こんばんは。

ちょっと前にTwitterで「JR京都線」がトレンド入りしました。東海道本線の愛称としてJR西日本が勝手につけたものなので、それを他社のJR東海が案内すべきかどうか…そんなところでしょうか。利便性か適切性か、現代に通用しそうな話題ですねえ。

戯言はこの辺にして本題へ。この日は四日市へ検定を受けに行ったんですが、せっかくの機会なので帰り道にとある遺構を見に行くことにしました。

 

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260系(U61) 〈1753 普通 西日野〉

近鉄四日市駅下の駐輪場でレンタサイクルを借りて、20分ほどで四日市あすなろう鉄道八王子線・西日野駅周辺までやってきました。線路沿いを走ってきたものの本数は15~30分に1本なので道中出会ったのはこれくらい…

最近ではJR四国2700系気動車の話題で知られる鉄道友の会ローレル賞」ですが、この新260系も2016年の第56回にて受賞しています。改造車と新造車の組み合わせではあるものの、確かに地方ローカル私鉄にしては高クオリティですな。

 

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現在は日永駅と西日野駅を結ぶたった1区間八王子線。「じゃあ八王子って何ぞや」って話ですが、それはかつてこの先の伊勢八王子駅まで線路が伸びていたことに由来します。

1912年に三重軌道が日永駅~八王子村駅(後の伊勢八王子駅)を開業させたのが始まりで、度重なる移管や合併で1965年には近鉄の路線となりました。しかし1974年の集中豪雨において、並行する天白川の水害をもろに受け一時不通に。1976年、西日野駅までは復旧したものの、その先の区間は採算性の問題もあって廃止となってしまいました。

 

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その復旧の際には西日野駅自体も移設されたようで、跡地はご覧のようなガードレールにへばりついた看板が教えてくれます。こんな感じで今回は近鉄八王子線廃線跡を巡ろうという魂胆でございます。タイトルでバレとるわとか言わないで。

現西日野(にしひの)駅周辺には中学校や高校があるため、朝夕は学生らでごった返します。つい最近に駅前広場の整備が完了したそうで、ロータリーやトイレ、駐輪場が設けられました。かつては無人駅らしい無造作な作りで、結構趣きがあったんですけどね。

 

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道なりに進むと三重交通の室山バス停…のそばにこれまた素っ気ない看板が。末期まで残った室山(むろやま)駅はこの辺にあったらしく、気持ち道幅が広いのはホームがあった名残でしょうか。ほんとに気持ち程度なのですが。

ちなみにここまでの間に四郷役場前駅(1912-1917)と清水橋駅(1931-1952?)が存在していたそうです。前者は近くに旧四郷村役場が郷土資料館として、後者も同じ名前の橋が現存しているので、興味がある方は訪れてみてはどうでしょうか。

気になる方はどうぞ。

四郷(よごう)郷土資料館 四郷ホームページ作成委員会 

http://yogou-mie.com/shiryo_kan/

 

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先ほどの通りから結構外れた場所に、160年以上続く「神楽酒造」がありまして、その一角にはかつて実際に使われていた駅名標が保存されています。後ろの木造酒蔵も相まって良い味出してます。

この辺り一帯は古くから酒造が盛んで、こういった建物がちょくちょくありました。どこかでお酢も作っているのか、あのツーンとした匂いも… 少しだけタイムスリップしたような気分に浸れました。

気になる方はどうぞ。(2回目)

伊勢の銘酒 神楽酒造 三重県四日市市 http://kagura1858.com/html/

 

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通りに戻りさらに進むと、この路線の由来でありかつての終点だった伊勢八王子(いせはちおうじ)駅を表す看板がお出迎え。本来はもうちょい先のようですが、現在はプレハブ小屋や月極駐車場などの私有地と化していました。

伊勢八王子駅の廃止後しばらくは三重交通バスの転回場として使用されていたそうで、小屋の裏側に書かれた「止まれ」の路面標示がその役目を物語っています。ちなみにバス転回場当時のベンチの上屋にはレールが使われていたそうです。

 

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そばには四日市市の境界線を示すプレートとともに、怪しげに出っ張った物体が。これは近鉄の境界杭でして、室山駅名標と並ぶ貴重な鉄道遺構の一つです。社章の刻印も入っているのですが、ちょうど塀に埋められて確認することは不可能です。なんか惜しい…

こんな感じで巡ってきましたが、現在は路線跡を三重交通バス(水沢(室山)線)が走っていますし、そもそも自転車で十分リカバリーできるような駅間だったので廃線待ったなしだったのかもしれませんね。

 

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返却時間が迫る中、途中駅の赤堀にて1枚。市内交通に徹する四日市あすなろう鉄道、まさに新型コロナウイルスの大打撃を受けた典型例の一つかもしれませんが、なんとか踏ん張ってもらいたいものです。また来ますから…

 

ということで近鉄八王子線末端跡を巡るチャリ旅でした。ありがとうございました。

6/7 高岡俯瞰で南紀

こんばんは。

京成線青砥駅でとんでもない事故が起こったそうな。パンタグラフがぱっくり取れたことが衝撃を物語っていますね… けが人がいなかったのが不幸中の幸いですが、一日でも早い復興を願うばかりです。

さて本題へ。前回は伊勢鉄道に1区間だけ乗って、四日市市は河原田にやってきました。今回は「鈴鹿市内での散策」に限った外出なので、さっさと鈴鹿市方面へと歩きます。

前回はこちらからどうぞ。

naroaru.hateblo.jp

 

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313系(1300番台/B512) 〈5310M 快速 名古屋〉

目的地に向かう道中にて、大きな鳥居をくぐる(風に見えそうな)313系を撮影。こちらは高岡神社のもので、踏切の先には参道へと続く階段が待ち構えます。

東海地方に限った話、こんな感じで境内の中を列車が走る場所として下原八幡神社(岐阜県下呂市)が有名ですね。あちらは高山本線が通っていて、かつ警報機や遮断器がない第四種踏切なので見応えがあるように思います。

ところで「境内」の境界線はどこなんでしょうか。一説だと鳥居や門をくぐった先のことを言うそうですが、ここの場合だと境内に民家がちらほらと建っています。地域の小さな神社なほどこういった事例は多そうです。

 

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313系(1300番台/B517) 〈5311G 快速 亀山〉

同じ踏切から亀山行きを。県道がオーバーパスしているものの辛うじて光が当たってくれました。構図のせいでパンタグラフが高架橋と同化しているので、顔がそっくりなキハ25系に見えないこともない?

こちらは武豊線の電化による増備で誕生した5次車にあたる車両とのこと。客室照明が蛍光灯からLEDに変更された他、転落防止幌まで伸びていたオレンジ帯が省略されるなど、コストカットを狙った仕様になっています。

 

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高岡神社を過ぎてしばらくの道なり、山の中へ入り、自動車のすれ違いができないような道を黙々と歩くと「高岡城跡公園」へとたどり着きました。

城跡なので天守閣があるはずもなく、石碑がその存在を証明しています。現在は休憩所として綺麗に整備されていまして、市民の間では「夜景が素敵やらなんやら」として知られた穴場スポットです。まあここの夜景なんて見たことないですけど。

 

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キハ85系 〈3006D 特急南紀6号 名古屋〉

かくいう自分はまさか夜景を見に来たわけではなく、特急「南紀」を俯瞰しに来た次第です。伊勢平野と伊勢湾と知多半島、車両も相まって紀勢本線を撮っているような気になりますが、ここは鈴鹿市です。なんならJR線ではなく伊勢鉄道線です。

本音を言えば海岸線スレスレで海を感じながら狙いたいもんですが、お金と時間とこのご時世を鑑みて近場で疑似体験するのもなかなか悪くないものです。ちょっとした運動にもなりましたし、個人的には大満足な撮影ポイントでした。

 

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行きとは異なるルートで下山し、JR東海伊勢鉄道の境界駅である河原田駅に戻ってきました。手前がJR線のりば、跨線橋の先に見える簡素なホームが伊勢鉄道線のりばです。

統計によるとこの駅の2018年の乗車人員はJRが2183人、伊勢鉄道が1862人と多いように見えますが、これは直通列車の乗客を一度下車して再度乗車した扱いにするからです。快速「みえ」も特急「南紀」も通過するので、実際は大幅に少ないんでしょう。そんな詐欺まがい…じゃなくて境界駅特有の事情を抱えた駅から、帰路に着きました。

ということでプチ撮影記でした。ありがとうございました。