あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈6/20 久々青空フリパ‐1〉緑・青・黄の311系

こんばんは。

どうでもいい報告なんですけど、7月中はとある法則に従って定期的に記事を掲載していきます。今日は2日、次は3日、その次は5日…何となくお分かり頂けたかもしれませんが、この調子だと月11本ですか…うーんネタ切れの予感。でも頑張ります。

 

さて本題へ。この日は名古屋で用事があったんですが、夕方まで暇なんですよね…そうだ、撮り鉄しようということで、実に2年ぶりに青空フリーパスを購入して各地を巡ることにしました。もちろん感染症対策も万全を期しております。

 

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伊勢鉄道の上り始発で四日市へ、そこから関西線で名古屋を目指します。もう慣れ切ったことなんですが、伊勢鉄道のりばの3番線が奥に追いやられているので、乗り換えが少々めんどいんですよね。JRと伊勢鉄の普通列車同士の利用なら、同一ホーム乗り換えが可能な南四日市をおすすめします。

この列車はワンマン運転なので無人駅では前寄り車両しかドアが開かない…かと思いきや、弥富以北では全ての駅で全てのドアが開きました。そういや2021年2月から「集中旅客サービスシステム」が導入され、自動改札機が設置されたんでしたね。ほったらかしにされているかと思いきや、地味に近代化しつつある関西線でした。

 

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311系(G6)+311系 〈5701F 区間快速 米原

名古屋に降り立ち、キオスクで朝ごはんを調達していると、ちょうど311系重連区間快速が滑り込んできました。寝ぼけていたので少々左寄りですけど…

311系は、金山総合駅の開業と新快速・快速の大増発に伴い1989年に製造された車両で、JR東海では3番目となる電車ですね。曲面を強調した設計で、車内はオールクロスシート。1999年に313系が登場するまでは、まさに東海道線の顔とも言える存在でした。

しかし2021年度から新型車両315系に置き換えるとの発表があり、そのうち消えていくことが確定しております。地元なのでちょくちょく撮ってはいますが、引退間際に焦る前に今のうちからカットを溜めておこうという次第です。

 

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311系(G10)+311系(G12) 〈5502F 快速 名古屋〉

普通列車木曽川へ。そこから歩いて、もはや説明不要の超有名撮影ポイントで土休日の朝名物(?)の重連3連続通過を見届けます。

先程の米原区快もその一つですが、早朝時間帯は上下線ともに311系8連が集中的に投入されています。とくに土休日ダイヤの7時台における岐阜→名古屋は快速、普通、特別快速と3連続で運用されるため、311系を狙うには絶好のチャンスというわけです。

さらに名古屋止まりの快速自体が毎日3本(平日は稲沢に特別停車)と珍しいので、この列車は失敗するわけにはいかない…いやいかなかったのですが…見事に失敗してしまいました(;^ω^) こりゃ再履修確定ですな。

 

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 311系(G13)+311系(G7) 〈5100F 特別快速 浜松〉

その後の後の特別快速は上手くいきました。先程の快速に次いで、8連普通と特急しらさぎ3号の送り込み回送が通過したんですが、フレームアウトという救いようのない失敗だったので消え去ってもらいました。

何が凄いって、米原から浜松までの188.8kmを2時間40分で走破することですよね。さすがに天下の東海道新幹線だと約1時間なので話になりませんが、東京からだと静岡の2駅先の用宗(186.6㎞)に相当する距離ですからね。え、西に2府3県を駆け抜けるバケモノがいる?知らない子ですねえ。

 

ちなみにこの撮影ポイント、シーズンは秋から冬頃なので今来たとしても前面に光は当たりにくいですし、何より雑草が思いの外鬱陶しい… この日も先客が1人いらした程度なので、日常鉄する分にはお手軽な場所と言えそうです。

 

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駅に戻ると、先程撮り損ねた送り込み回送の683系…ではなく681系が待避線に停まっていました。 2列毎の独立窓ではなく連続窓なので681系と判断したんですが、まあよく分かっていないのでこれ以上の言及は控えておくことにします。

にしても土休日朝に1本の快速をミスったのは痛いですし、赤色の新快速と白色の普通も逃してしまいました。そんな遠い場所でもないので、混む前にさっさとリベンジしたいところですな。

この後は下り普通に乗車し、岐阜方面へ向かいます。まさかのセミクロスシートを備えた3000番台で面食らったのはここだけのお話。

 

ということで次回に続きます。ありがとうございました。

 

naroaru.hateblo.jp

6/28 さよならヨカ急

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こんばんは。

当分は雨or曇り予報のはずが、アホほど晴れた鈴鹿市でございます。こんだけ天気が良いんならどこかにお出かけしたいところですが、こういう時に限ってバイトなんだよな畜生…

 

さて本題へ。近鉄では2021年7月3日にダイヤ変更を行うのですが、まあ内容が減便だの臨時化だのあまり嬉しくはないことばかりで。名古屋線も例外ではないのですが、その中でも細々と走っていたとある列車を見てきました。

 

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1253系(VC60)+1259系(VC67) 〈5339 急行 近鉄四日市

深夜に1本だけ運転される四日市行き急行は、名古屋から弥富以南(各駅には弥富で普通に乗り換え)への最終電車となっています。と同時に現在まで残るただ1本の「ヨカ急」でしたが、今回のダイヤ変更でその歴史に幕を閉じることになりました。

思い返してみれば過去には日中に毎時1本ずつ名四急行が走っていたものの、宇治山田/五十鈴川発着の急行のすぐ後ろを追うというなんとも微妙なダイヤ設定。「それなら途中駅の利便性向上を」ということなのか年々準急に格下げされ、3両編成としては朝の上り3938列車と夕方の下り4539列車(2020年3月で消滅)が唯一の生き残りでした。

2021年7月のダイヤ変更では、この3938列車と5339列車が準急化。純粋な名四急行としては朝の四日市発名古屋行き急行(6738列車)ただ1本となり、四日市行き急行は見納めとなってしまいました。

 

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この日は軌道検測にしょっちゅう駆り出されるためにフルカラーLED方向幕となったVC60編成がやって来ました。登場当初はどこぞの西日本みたいな更新をしてきやがったなと驚きましたが、柔軟性という点ではそこそこ便利そうですな。

ちなみに急行を駆逐し続ける準急の中にも、普通に格下げされた列車がちらほらあります。「特急4・急行3・普通(準急)3」という基本パターンこそは貫いていますが、このご時世なのでちょくちょくテコ入れが入っているのが今回のダイヤ変更における名古屋線の特徴ですね。

 

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5209系(VX09)+1430系(VW34) 〈2339 急行 津新町〉

ここからは毎度お馴染みおまけ編。今更ですが場所は近鉄富田です。

本来ならこの構図で先程のヨカ急を撮りたかったのですが、上り最終(富吉行き普通/2264列車)が発車した後に到着するのでホームが消灯されてしまいました。撮影難易度の高さも、ヨカ急の醍醐味な気がします(まあ撮ったの初めてでしたけど)。

話を戻してこの「ツシ急」は、名古屋を6両で出発し、四日市で後ろ2両を切り離して4両で津新町へ向かう運用でした。しかしこれまた今回のダイヤ変更で切り離しを取りやめ、終点まで6両で向かうことに。減車というより増車という結果ですが、鈴鹿線(若松で平田町行き普通に接続)や名古屋線南部(白子で津新町行き普通に接続)への最終電車なので利用率は悪くないようです。自分も何度かお世話になってます。

 

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22000系(AL09) 〈9313 特急 津〉

日本一短い県庁所在地に向かうので、必然的に日本一短い行先となるわけです。ちなみに三重県民が「津」と読むと「つっ」ではなく「つぅ」になります。じゃあ「津駅」なら「つぅえき」なのかと聞かれれば、こちらは「つえき」なんですよね。日本語って難しいね。

話をまた戻して、この列車は四日市で先程のツシ急と接続するため、名古屋から津方面への真の最終はこの特急になります。切り離し作業を行うと同時に緩急接続もしてしまう、まさに近鉄お家芸を見ることができます。

 

今まで何とも思ってなかった種別&行先ですが、いざ消えると知ると撮りたくなるものですね。これだから日々の記録は大事だってツッコまれそうですけど、まあ何が起こるか分からんもんだから…

ということでヨカ急撮り納めのお話でした。ありがとうございました。

鈴鹿市駅の硬券入場券を買う

こんばんは。

早いことに大学の定期試験のご案内が舞い込んできました。昨年はオールオンラインだっただけに、対面でのテストというのは初めてでございます。うーんやっぱ緊張感が違いそうですよね、ますます単位が不安になってきました。

 

さて本題へ。今回は原点に立ち返って超地元に関するプチ話題をお届けしようと思います。鈴鹿どころか三重自体を蔑ろにしてましたからね中の人は…

 

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こちらは近鉄鈴鹿線鈴鹿市駅でございます。鈴鹿市としての代表駅は近鉄名古屋線の白子駅(特急停車)にあたるわけですが、こちらのほうがより市街地に位置しており、市役所の最寄駅にもなっています。

乗車人員は1935人(2019年)と、終点の平田町駅(3248人/2019年)の3分の2程度。立派な駅ビルを有しているように見えますが、1階のファミリーマート以外は全て空きテナントという悲惨な状態になっています。昭和チックな雰囲気なのがより一層哀愁を漂わせますな。

 

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駅周辺をぐるりと見渡してみます。ちょうど朝ラッシュ時間帯なので通勤・通学客とその送迎と思わしき自家用車でそこそこ賑わっています(写真からは想像がつきませんけどね…)。下の写真の、奥にちらっと見えるガラス張り&茶色の建物が鈴鹿市役所です。

この2枚を見て頂くと、駅前から道路があらゆる方向に向かっていることにお気づき頂けるでしょうか。上下の写真ともに4方向に進むことができ、とくに下の写真は小学生が歩いていく道路、緑色のフェンスを分岐点として市役所方面へ向かう2本の道路、そして右手前からの道路が不自然に交差しております。

 

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字面だとあれなのでGoogleマップの力を借りました。赤矢印の「上」「下」は先程の写真を、黄矢印は交わる道路の方向を、青点線が線路で、中央の薄赤が鈴鹿市駅ということですね。いや余計に分かりにくくなってねえか…?

何となく「車だと通りにくそうだな」といった印象を感じて頂ければ幸いです。動線は「神戸八丁目」交差点と「神戸九丁目」交差点の往来が圧倒的多数なのですが、踏切待ちで滞留する車がごっちゃになると、そこそこ危なかったりします。加えて横断歩道も掛かっている、付近には小学校と高校があることも考えると、まあ朝夕は苦労します。

 

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元々は伊勢鉄道(後の伊勢電気鉄道→参宮急行電鉄→…→近鉄)神戸支線の終着駅「伊勢神戸(いせかんべ)駅」として1925(大正14年)に開業。ローカル線として細々と走っていましたが、後に太平洋戦争が勃発。鈴鹿市はその工廠誘致に成功したことで市街地が格段に広がりました。

その結果、既に名古屋線に合わせた標準軌、社名も現在の近鉄とほぼ変わりない状態になっていた1963(昭和38)年に市西部の平田地区まで延伸することになりました。

延伸と同時に路線名を「鈴鹿線」に、伊勢神戸駅を「鈴鹿市駅」に変更。南北を貫くように建っていた木造平屋立ての瓦葺き駅舎を、東西向きのコンクリート駅舎に替えることで現在の形が出来上がったわけです。

確かにあえて南北を貫かせてみると、道路が横方向に伸びておりしっくりくる気がします。とくに南側の宝石店・電器店とんかつ屋あたりのフィット感が良い感じですな。

 

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長々と歴史の話をしてきましたが、現代に戻ってきましてコンコースを確認。時刻表と運賃表、自動券売機に自動改札機が設置された特段変わりない駅構造です。

肝心の駅員さんはというと、常駐しているわけではなく平日の朝夕ラッシュ時の一部時間帯(それぞれ1時間程度)のみ配置されます。しかも先述の通り通勤・通学客利用が多いため、構内踏切や乗降時の安全確認を主な業務としており、窓口業務はお客さんからの申し出程度に抑えられています。時刻は8時前、改札機横の引き戸が開かれているのが確認できるかと思います。

 

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じゃあその時間帯以外は完全な無人駅なのかと聞かれれば、そうでもないんですね。冒頭でお話した駅ビル唯一のテナントである「ファミリーマート近鉄鈴鹿市駅店」の店員が窓口業務を委託していまして、カウンター横の窓越しに精算や案内を行うという一風変わったスタイルを取っています。

近鉄リテーリングへの簡易委託という扱いなようで、JRではあちこちでやっているものの私鉄ではあまり見ないような気がします。微かに記憶に残っているのが埼玉のニューシャトルくらい?

ただファミマの営業時間が6:00~22:30なので早朝・深夜は無人駅になるものの、必要最低限のサービスを提供してくれるという点では非常に画期的なシステムだなと思いました。名古屋線でも伏屋駅で同じような形式が取られています。

参考までに、当時の記事が残っていました。

trafficnews.jp

 

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出典:「硬券入場券」発売駅の変更について

https://www.kintetsu.co.jp/all_info/news_info/ticket_info0614.pdf

 

でですね、非常に申し上げにくいのですがここからが本題です。地元オブ地元の面白い話なので気合いを入れすぎた結果、慣れないパワポで図示するにまで至ったんだからこれ如何に…

知られていないようでそうでもない事実なんですが、近鉄ではほぼ全ての有人窓口で通常の「硬券入場券」を発売しています。珍しい扱いをされることもあるものの、他の大手私鉄でも結構売られているようで、その筋には有名だそうな。

自分は別にきっぷ集めを趣味としていないので、そこまで欲しいとも思っていませんでした。しかし6月14日に名古屋地区での発売駅を変更するという発表があり、中でも鈴鹿市駅は先述の通り駅員配置時間が平日のたった2時間だけという収集鉄泣かせ仕様。

あとは「自駅の入場券を他駅で買う」という謎行動が何とも受け入れ難かった(いやまあ今となっては普通ですけどね)ので、記念に買うことにした次第です。

 

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こちらがその硬券入場券。良くも悪くもそのまんまですが、磁気きっぷですらICカードに淘汰されかけているこの世の中に残っていること自体が奇跡なのかも。

駅員さんによるとぼちぼち買いに来る方がいるそうで、ホーム監視業務に専念するため販売に対応できないことも多いそうです。「これ押しときゃプレミアつく…かもよ」と、ご厚意で普段は使わない改札印まで押して頂きました。本当にありがとうございます!

 

鈴鹿市駅硬券入場券そのものは伊勢若松駅で販売されるものの、「特別企画乗車券」扱いということで少し名目が違います。改札印も含めて、純粋な入場券を買うことができたので良い記念になったかなと思います。

以上、鈴鹿市駅硬券入場券を買って、ついでに紹介してみたお話でした。ありがとうございました。