あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈11/20 関西遠征-6〉神戸電鉄経由、粟生発三田行き

こんばんは。

今日の講義において、Zoomでのグループワーク中に「果物の皮」問題が出ました。リンゴの皮は食えるのにミカンの皮は食わないよね、なんで?ということです。いやそんなこと言われても…確かになんででしょうね。正味気合いで食えそうですけどね。

 

さて本題へ。三宮から高速バスで北条町へ、そして北条鉄道に乗車。なんやかんやで終着・粟生にたどり着いたところです。前回は下からどうぞ。

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103系3550番台(M4) 〈1344S 普通 加古川

1100系(1109F) 〈準急 新開地〉

粟生は北条鉄道の他にJR加古川線神鉄こと神戸電鉄粟生線の計3社が乗り入れる、ちょっとしたターミナル駅でございます。各線ともデ―タイムは1時間に1本ペースなものの毎時7~9分頃に4方向の列車が集うため、乗り換え時間は皆無という超親切接続を実現させています。

貴重な103系とは言え、3550番台まで来ると原形との差が開きすぎている気もしなくもないのは前々からの話ですね。播但線の3500番台も怪しいところですが、こちらは貫通扉も装備しているのでどうしても105系感が否めません… まあそれもそれでJR西日本の良さですね。

 

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今から乗るのは加古川線ではなく神鉄粟生線。正確には1110系ではなくデ1100形・サ1200形の3両セットになるわけですが、輸送力増強と急勾配対策に全力投球した結果、多くの形式を生み出すこととなりました。んなことは地元路線で慣れっこです。

粟生線は前回乗車した高速バスとの競争、そもそも車社会の影響もあって状況があまりよろしくないらしく、常に廃線危機に晒されているとのこと。ダイヤ改正の度に減便される一方、三木市が社会実験として2020年3月から昼間に増発させるなど、模索の日々が続いています。

しかし学生からすると鉄道は無くてはならない存在でして、この時も多くの中学生(?)が粟生線から北条鉄道へと乗り換えていました。定期利用は言い換えれば最後の頼み綱、何とか踏ん張ってもらいたいところですな。

 

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5000系(5009F) 〈普通 新開地〉

すっかり日も沈み、一気に飛んで三田です…いやさすがにすっ飛ばしすぎました。次の写真がこれだったので道中は何も撮っていなかったようです。まあ鈴蘭台三田線直通の準急(という名の各停)に乗り換えたんでしょうね。

新開地~鈴蘭台や三田界隈は栄えている印象なので、収益的には粟生線で相殺される感じなのでしょうか。全線で交通系ICカードも使えるのは大きな利点ですけど、2005年に準大手私鉄から中小私鉄に格下げされた所以は一体…

 

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2000系(2001F) 〈普通 三田〉〈普通 ウッディタウン中央

反対側には折り返し公園都市線ウッディタウン中央行きとなる普通が到着。先ほどの5000系とは瓜二つの存在ですが、こちら2000系が元祖で神鉄初のVVVFインバータ制御車として登場したのが5000系とのこと。あとこれ3両編成ですし。

ついでに気になるのが「ウッディタウン」という行先。某おもちゃアニメの主人公が頭によぎりますが、一応「木のような(woody)」という語源があるんだとか。現在は北摂三田ニュータウンの一角を担っています。

粟生から三田というニッチな移動をしただけでしたが、神鉄は「特快速」と呼ばれる珍しい種別も走らせているので、また撮りに訪れたいと思います。

 

JR宝塚線こと福知山線に乗り換えて、この日最後の撮影へと向かいます。

今回はここまで、ありがとうございました。

〈11/20 関西遠征-5〉新旧混ざる北条鉄道へ

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こんばんは。

第三波とやらが押し寄せるこの頃、せっかくの冬休みも自粛ムードが漂いそうな予感ですね。近場で鉄活動でもしようかと思うものの、どこ行きましょうかねえ。伊勢鉄道全駅訪問とか?

 

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前回は上から。阪神出屋敷から普通、快急と乗り継いで神戸三宮に到着。ひとり焼肉屋で有名な「焼肉ライク」に初訪問しつつ、お次に乗るのは…

 

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まさかの高速バスという新展開。神姫バスの神戸三宮バスターミナルと、主に中国自動車道沿線の加東市加西市宍粟市を結ぶ昼行路線で、観光需要というよりは神戸への通勤通学需要を狙っているようです。実際、朝夕は最短20分間隔で運転され、定期券も発売されています。

ちなみに運行しているのは神姫バスの子会社であるウエスト神姫。兵庫県の西のほうをエリアとしている会社で、本社は相生市にあるとか。あ、ウエスト神姫はおろか神姫バスもカンサイスルーパスは使えないのでご注意を。

さて、写真の通り中国道北条バスストップで下車しました。ここから南に真っすぐ歩いて10分くらいの場所にあるのが…

 

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北条鉄道北条町駅でございます。公式でもこの乗り換えが案内されているので一定数の需要があるのかもしれませんが、このルートなら一筆書きができるので発見したときは少し感動したものです笑

谷川~西脇~北条町~姫路を目指し国鉄北条線として開業したものの、「特定地方交通線」「国鉄再建法」というお決まりパターンで1985年に三セク化、北条鉄道が誕生しました。小野市の粟生と加西市北条町を結ぶ全長13.6km、全8駅という少々短めな路線となっております。

 

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本社も入るこの駅は、観光案内所・アスティアかさい(ペデストリアンデッキ連絡)と一体化され街の中心駅といった印象。覗いてみると一時Twitterで話題になったようなそうでもないような、大胆な鉄道部品が販売されていました。インテリアとして成り立つのか、ええ…

ここに来た目的は鉄印帳の記帳だったのですが、タイミングよく同業者に遭遇。話をすると偶然にも自分と同じ三重県から来られたらしく、北陸を軸に周っているとのことでした。こんな出会いもあるんだなあと再び感動。

 

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フラワ2000形(3号) 〈627 普通 北条町〉〈628 普通 粟生〉

1面1線のホームに上がると、折り返し粟生行きとなるフラワ2000形気動車が入線。由来は兵庫県立フラワーセンターと営業運転開始年らしいですが、前者までは北条町駅から自転車で約30分の道のりとなっています。地味に遠い…

車内は説明不要のトイレ無し、セミクロスシートでした。まあ前述の通り短い路線なのでトイレはいりませんし、ロングシートでも特段不満はない…と思ったら全3両のうち1両はオールロングとのこと。たまたまですかね。

 

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出発して田舎風景(立派な誉め言葉です)を眺めつつ、途中の法華口に到着しました。国鉄時代に列車交換設備が廃止されたっきりだったものを、2020年6月にホーム延伸や改修工事を経て復活、若干ながら増発に寄与しました。

特徴的なのが全国で初めて「票券指令閉塞式」と呼ばれる保安システムが採用されたことですかね。通行許可証の役割を果たすのはJR名松線でや名鉄築港線で知られるスタフ(通票)ではなく写真のICカードという、何とも近未来的なもの。これにより遠隔で閉塞区間の車両有無が確認でき、無人駅での行き違いも可能となりました。

 

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約30分の道のりでしたが、法華口の新システムだけでなく各駅の駅名標や駅舎も趣があり、見どころが多そうな路線でした。翌日にはとある駅を訪れているので、また改めてご紹介しようと思います。

 

ということで終点の粟生に滑り込んだところで、今回はここまで。

次回に続きます。ありがとうございました。

〈11/20 関西遠征-4〉武庫川堤防は長編成がお似合い?

こんばんは。

今日”も”伊勢鉄道線でHC85系の試運転を見かけました。というのもかれこれ数十回目撃してまして、「地元に新型気動車かあ」と目を輝かせる一方、「やってもやっても物足りないのか」 と目を皿にする思い出もあります。

 

さて本題へ。阪神出屋敷から阪神バスに乗って稲葉壮4丁目停留所で下車。少し歩きまして、JR神戸線屈指の撮影ポイント「武庫川堤防」にて何本か狙ってみます。ちなみに前回の記事はこちらから。

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223系2000番台(W13)+223系2000番台(V29) 〈3441M 新快速 姫路〉

場所的には立花~甲子園口で、頑張れば両駅ないし阪急武庫之荘から歩けなくもないんですが、堤防という場所柄なのか結構な距離があります。今回はバスも惜しみなく使えるので軽いノリで来てみたものの、柵で足元が隠れるのはちと誤算でした。まあこれくらいは許容範囲ですし長編成も余裕で収まりそうなので問題ありません。

前寄りのW13編成は「WESTビジョン」なる車内ディスプレイが設置されているとのこと。201系の撤退・221系の転属・225系の投入が目立ちすぎて雲隠れしてますが、既存車両もしっかりとリニューアルしていくあたり、JR西日本も抜かりないですね。

 

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HOT7000系 〈55D スーパーはくと5号 倉吉〉

Hyogo、Okayama、Tottoriの頭文字を取ったことで知られるこの車両、鳥取は分かるんですが兵庫と岡山ってのはどうなんでしょうか。智頭急行沿線に由来するとは言え、"O"sakaとKyo"t"oから引っ張ってきたほうが関西連絡の意味合いが強まりそうですけどねえ…

どうでもいい話ですが、今年の春に佐用町の芝桜と絡めたHOT7000系諸々を撮るべく智頭急行線へ赴く計画をしていました。写真で見たときはなかなか圧巻だったので楽しみにしていたんですけど、果たしてリベンジはいつになるのやら。

 

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EF66形100番台2次車(126号機) 〈貨物〉

白昼堂々貨物が走っているのも、さすが日本の大動脈・東海道線と言ったところでしょうか。しかし貨物に対する知識が全くなく、その上興味もあまりない…というぶっちゃけた話を前々からしているので、これがどこ発どこ行きなのかさっぱりです。まあ一度ハマれば泥沼式にハマりそうですが。

…これだけじゃ怒られそうなので少し調べてみました。遡ると国鉄時代から走っている車両ですが、JR貨物化すると増発目的で100番台なる車両も誕生しているとのこと。あ、そういや「ニーナ」とか聞くのはこやつの基本番台のことなんですね、理解理解(すっとぼけ)。

こんなこと言いときながら関西本線が最後の砦となったDD51、ありゃカッコいいと思います。末広橋に行きたい行きたいと思いつつ行けていない悲しさもあったり。 

 

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221系(B4)+221系(C) 〈755T 快速 加古川

無理やりですが内側線を走るオール221系の快速も撮影しておきます。後ろ寄り4両のC編成は、223系1000番台のAシート改造に伴う車両不足の影響で奈良から転属されてきた車両も存在していますよね。写真の編成がその転属組かどうかは分かりませんが…

国鉄民営化後、JR西日本として初めて製造した車両ということで随所に気合がこもっているわけで、その走りっぷりは今も健在のようです。前述で触れた転属の話も相まって、網干所属車の今後の動向が気になるところではありますね。

 

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223系1000番台(W11)+223系1000番台(V04) 〈3449A 新快速 姫路〉

有料座席サービス「Aシート」を連結した新快速が通過。微妙な時間に設定されているので乗りに行くのは個人的に難しいものの、特急車両並みの設備が整っているらしいので機会を狙いたいところではあります。米原ないし長浜発着設定してくれたら18きっぱー大喜びな希ガス

ところで運行開始50周年を記念したヘッドマークがAシート連結車両に掲出されているらしいのですが、どうやら野洲寄りだけのご様子。やはりここはさくら夙川あたりで狙いたい…今回の関西遠征はどうも撮りこぼしが多いようです、無念。

 

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キハ189系 〈3D 特急はまかぜ3号 香住〉

最後に特急はまかぜ。同じく山陰を目指すHOT7000系の青色とは対を成す赤(茜)色というのも何だか面白いポイントです。まあこちらは播但線経由で兵庫県但馬地方を主眼に置いているので、両者を比較するのはナンセンスかもしれませんな。

 

関西に来るとついつい私鉄の個性さに惹かれがちですが、広大なネットワークを武器に持つJRも多種多彩な車両が勢揃いしております。ほんまに1週間ぐらい泊まり込みで撮影せな網羅できませんでこれ…

以上、JR神戸線撮影記でした。再び阪神バスで出屋敷まで戻りまして、さらに西へと進みます。