あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈11/20 関西遠征-5〉新旧混ざる北条鉄道へ

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こんばんは。

第三波とやらが押し寄せるこの頃、せっかくの冬休みも自粛ムードが漂いそうな予感ですね。近場で鉄活動でもしようかと思うものの、どこ行きましょうかねえ。伊勢鉄道全駅訪問とか?

 

naroaru.hateblo.jp

 

前回は上から。阪神出屋敷から普通、快急と乗り継いで神戸三宮に到着。ひとり焼肉屋で有名な「焼肉ライク」に初訪問しつつ、お次に乗るのは…

 

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まさかの高速バスという新展開。神姫バスの神戸三宮バスターミナルと、主に中国自動車道沿線の加東市加西市宍粟市を結ぶ昼行路線で、観光需要というよりは神戸への通勤通学需要を狙っているようです。実際、朝夕は最短20分間隔で運転され、定期券も発売されています。

ちなみに運行しているのは神姫バスの子会社であるウエスト神姫。兵庫県の西のほうをエリアとしている会社で、本社は相生市にあるとか。あ、ウエスト神姫はおろか神姫バスもカンサイスルーパスは使えないのでご注意を。

さて、写真の通り中国道北条バスストップで下車しました。ここから南に真っすぐ歩いて10分くらいの場所にあるのが…

 

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北条鉄道北条町駅でございます。公式でもこの乗り換えが案内されているので一定数の需要があるのかもしれませんが、このルートなら一筆書きができるので発見したときは少し感動したものです笑

谷川~西脇~北条町~姫路を目指し国鉄北条線として開業したものの、「特定地方交通線」「国鉄再建法」というお決まりパターンで1985年に三セク化、北条鉄道が誕生しました。小野市の粟生と加西市北条町を結ぶ全長13.6km、全8駅という少々短めな路線となっております。

 

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本社も入るこの駅は、観光案内所・アスティアかさい(ペデストリアンデッキ連絡)と一体化され街の中心駅といった印象。覗いてみると一時Twitterで話題になったようなそうでもないような、大胆な鉄道部品が販売されていました。インテリアとして成り立つのか、ええ…

ここに来た目的は鉄印帳の記帳だったのですが、タイミングよく同業者に遭遇。話をすると偶然にも自分と同じ三重県から来られたらしく、北陸を軸に周っているとのことでした。こんな出会いもあるんだなあと再び感動。

 

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フラワ2000形(3号) 〈627 普通 北条町〉〈628 普通 粟生〉

1面1線のホームに上がると、折り返し粟生行きとなるフラワ2000形気動車が入線。由来は兵庫県立フラワーセンターと営業運転開始年らしいですが、前者までは北条町駅から自転車で約30分の道のりとなっています。地味に遠い…

車内は説明不要のトイレ無し、セミクロスシートでした。まあ前述の通り短い路線なのでトイレはいりませんし、ロングシートでも特段不満はない…と思ったら全3両のうち1両はオールロングとのこと。たまたまですかね。

 

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出発して田舎風景(立派な誉め言葉です)を眺めつつ、途中の法華口に到着しました。国鉄時代に列車交換設備が廃止されたっきりだったものを、2020年6月にホーム延伸や改修工事を経て復活、若干ながら増発に寄与しました。

特徴的なのが全国で初めて「票券指令閉塞式」と呼ばれる保安システムが採用されたことですかね。通行許可証の役割を果たすのはJR名松線でや名鉄築港線で知られるスタフ(通票)ではなく写真のICカードという、何とも近未来的なもの。これにより遠隔で閉塞区間の車両有無が確認でき、無人駅での行き違いも可能となりました。

 

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約30分の道のりでしたが、法華口の新システムだけでなく各駅の駅名標や駅舎も趣があり、見どころが多そうな路線でした。翌日にはとある駅を訪れているので、また改めてご紹介しようと思います。

 

ということで終点の粟生に滑り込んだところで、今回はここまで。

次回に続きます。ありがとうございました。