あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈春の山陰旅-6〉テイクオフ、出雲

こんばんは。

早いようで早いことに、もう就職か院試かの選択が迫られているという事実があります。この世代は入学1年目にコロナ禍だったので今年(3年生)やっとこさ慣れたという感じすらあります。いやあ、どうしましょうねえ。

 

さて本題へ。出雲市駅からはいよいよ帰路に着くわけですが、ちょっとだけ時間が余ってしまいました。山陰旅行シリーズは今回で最終回です。

naroaru.hateblo.jp

 

昨日の玉造温泉に泊まった時、ちょろっとおススメされたような気がする「出雲日御碕灯台」に行ってみました。

島根半島の最西端に位置しており、石造灯台としては日本一の高さ(43.65m)を誇ります。歴史的にも建築的にも非常に価値のある灯台でして、国の登録有形文化財重要文化財に指定されています。

さらにこれまた珍しい、灯内が一般開放されているスタイルでして、展望台からは日本海を一望することができます。参観時間をとっくに過ぎていたのが惜しい…

 

そこまで落ち込まずとも、断崖絶壁に位置するだけあって灯台下の地形も凄いことになっています。日本海による長年の浸食を経て、現在のような荒々しい岩盤や岩石が織りなす景勝地を生み出したんでしょう。

ここら一帯は大山隠岐国立公園の範疇ですし、島根半島宍道湖中海ジオパークとしても認定されています。大小様々な奇岩が成す「出雲松島」、積み重なったような岩々で構成される「柱状節理」なども見所で、地学ファンなら一度は訪れたい場所となっています。

半島の端っこなだけあってアクセスに難ありですが、気になる方はぜひどうぞ。

 

www.izumo-kankou.gr.jp

 

出雲市駅に帰ってきまして、ここで本来の行程に復帰。連絡バスに乗り込み、向かう先は出雲空港…いや正式名称は出雲縁結び空港でしたね。行きは高速夜行バスでしたが、帰りは飛行機で名古屋(小牧)空港までひとっ飛びしてしまいます。

余談ですが、本来は特急「やくも」の全区間乗車も兼ねて出雲市→岡山-(新幹線)→新大阪-(地下鉄やら近鉄特急やら)→三重県方面へと抜ける予定でした。

その時に使うはずだった「新幹線&やくも早割3」(現在は販売終了)は、定価の半額以下で各種指定席に乗れるというとんでもないきっぷでして、やっぱり相当人気だったのか争奪戦に敗北。定価で乗るんじゃそんな変わらんよね、ということで飛行機で帰ることにしました。

 

就航路線はJALFDAだけですが、東京(羽田)・大阪(伊丹)・名古屋(小牧)と三大都市圏へ向かえる空港としては中国地方で唯一だそうです。ターミナルビルはまさに地方の空港といった感じで、飛行機に乗る分には不自由なく過ごせるような造りとなっています。

そういやFDAは今回初搭乗でした。本拠地・静岡(名古屋と神戸も?)を中心に、JALと似たような路線を有しているコミューター型の航空会社ですね。

やたら飛ばすチャーター便で日本全国を飛び周り、機材のカラーバリエーションは8色もあるということで、見ていて楽しい印象があります。

 

搭乗者には、静岡県島田市に本社を構えるハラダ製茶の紙パック緑茶とその他諸々が提供されます。飛行時間が長いと各種飲料・お菓子の機内サービス、さらに早朝便ですとクロワッサンが配られるそうです。

過去に鹿児島から名古屋(中部)までスカイマークに乗った時、LCCじゃなくてMCCだからちょっと値が張ったというお話をしました。ではFDAはというと、実はJALANAと同一のFSC(フルサービスキャリア)に分類されるんですね。公式もTwitterで叫んでいるくらいには、やはりそれ相応のサービスを提供してくれます。

 

↓鹿児島発中部行き(奇しくもタイトルそっくり)

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無事に名古屋(小牧)空港に到着。飛行時間はたった55分、シートベルトサインが消えていたのはほんの数分という短い路線でしたが、ほぼ満席だったので利用者は十分いるようです。

名古屋(小牧)…とさっきから面倒くさい書き方をしていますが、全国的には「名古屋=中部国際空港」を指してしまうようで、空港コードNGO」も中部国際空港を表します。かつては名古屋の空の玄関口だっただけに、盛者必衰の理だなあとしみじみ感じたり。

あそうそう、ここの「名古屋空港」というのは愛称であって、正式には名古屋飛行場です。そしてたまに聞く「小牧空港」というのは航空自衛隊小牧基地が隣接していることに由来します。新千歳空港千歳飛行場みたいな関係ですね。

 

補助席が埋まるほどの超満員の中、直行バスが空港を発車。やたら汚い窓からテレビ塔…から名称が変わった中部電力 MIRAI TOWERを横目に、名駅のミッドランドスクエア前に到着しました。

東京で言う「羽田と成田」、大阪で言う「関西と伊丹」を考えると、名古屋の「中部と小牧」というのはなかなか絶妙な関係にあるような気がします。名駅からの近さと分かりやすさは断然後者ですが、就航数的に8割方前者にお世話になるでしょう。

こればっかりは利用する路線次第ですので、いつもとは違う方法で名古屋に来たい/出たいという方、FDAJAL限定ですけどぜひ使ってみてください。

 

今回仕入れた自分用のお土産

さてさて、空港の話も面白いですがここでは山陰旅のまとめを。偉大なるローカル線こと山陰本線を軸に西へ東へ行ったりしたわけですが、広大な自然と神聖な空間を楽しめた旅だったように思います。

レンタカーで巡ってしまえばそれまでですが、駅からのアクセスや都市間特急の利便性が思いの外充実していたので、お酒が飲みたいときなどは公共交通機関を使うというのも十分アリかなと。今後もそういう系統の旅をしていきたいところです。

 

以上、1泊2日の春の山陰旅でした。最後までご覧頂きありがとうございました。