あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈春の山陰旅-5〉出雲大社と因幡の白兎

こんばんは。

昼に学食で鶏ガラベースの豚骨ラーメンを食べ、夜に魂心家のこってこて家系ラーメンを食べ、絶賛吐き気マックスな中の人です。なんでしょう、リアルに腹が重いです。食べてる瞬間は良いんですけどね、時間差攻撃はダメですって…

 

さて本題へ。山陰旅も2日目に突入し、早くも最終日。1日目の様子は以下のリンクから見て頂くとして、今回はバスで玉造温泉駅に帰ってきたところから始まります。

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玉造温泉から特急「やくも」1号出雲市行きに乗車。本当は反対方面の12号に乗って松江観光をする予定でしたが、備考欄に「金・土・休日のみ運転」と書かれていたのをこの時初めて知りました。最終日にして早速予定が崩壊しました。

それはともかく、381系の特徴としてよく挙げられるのが「ゆったりやくも」化による弊害…とか言うと怒られそうですが、カーブの多い伯備線を走る振り子式車両にて、どれだけ快適性を提供できるかという話。

とくに床下に設置された冷房装置を天井に送るためのダクトの影響で、通路側に1人席が誕生してしまったのもこの弊害…ではなく、こちらはリニューアル前からあったようです。乗って実際に確かめると、なおさら苦労が垣間見えました。

 

予定よりも4時間も早く出雲市駅に到着してしまいました。駅舎のどでかい三角屋根はどう考えてもアレを模しているんでしょうけど、写真左手には「ばたでん」こと一畑電鉄電鉄出雲市駅が乗り入れていることを忘れてはいけません。

そういやこの駅、島根県内で2番目の乗降客数を誇り、年中観光客も多く訪れる中心駅であるにも関わらず、みどりの窓口が閉鎖されたことでちょっと話題になりましたね。個人的にはみどりの券売機で十分なんですけど、状況によっては考えものですわな。

 

さてここまで来たらもうお分かりでしょう。山陰地方で一二を争う有名スポット「出雲大社」に辿り着きました。

日本の旧暦で10月は「神無月」と呼ばれますが、それは本当に神様がいなくなっているのではなく、出雲の地に神々が集まって「神議(かみはかり)」という会議が行われるからだとされています。ここら一帯では10月を「神有月」と呼ぶのもそのためです。

そのチェアマンとも言えるのが、出雲大社主祭神である大国主大神(オオクニヌシノカミ)です。彼は出雲王朝を繁栄させるために様々な偉業を成し遂げ、とくに多くの子どもを後世に残したことから、縁結びの神様として知られるようになりました。

 

祓社(はらえのやしろ/身を清める参道のこと)、神様の通り道でもある松参道を過ぎ、いよいよ拝殿へ。御本殿はさらに奥ですが、とりあえずこの画が有名処だと思うので参拝しておきましょう。

豆知識ですが、普通参拝と言えば「二礼二拍手一礼」ですが、ここでは「二礼四拍手一礼」が作法だとされています。四季の実りと繁栄を祈願しているだとか、東西南北四方向を守護する神に敬意を示しているだとか、一霊四魂(個人の人格)を表しているだとか、無限を意味する「八」の略式だとか、様々な意味があるそうです。

 

そしてもう一つ、出雲大社を語る上で欠かせないのが「因幡の白兎」伝説です。ストーリーは各自で調べて頂くとして「思いやりの心を持つと幸せが訪れる」「余計な振る舞いは災いを招く」など、現代に通じる教訓を残しています。

勘違いしてはいけないのが、決して白兎がただ可哀想な被害者なのではなく、自業自得だよねという側面も持ち合わせていること。もうこれ道徳の教材にできそうな感じですけど、調べれば調べるほど奥が深いのが面白いところです。

 

他にもヤマタノオロチ退治で有名な素戔嗚尊(スサノオミコト)が祀られた素鵞社や、日本最大級の大注連縄がある神楽殿など、境内には見所が散らばっています。

なんのために鎮座しているのか、どういった意味があるのか、ひとつひとつ紐解きながら歩いていくと、「八雲立つ国」出雲の凄さが身に染みて分かると思います。日本神話って人物関係がごちゃごちゃしてるので、その整理も必要かも。

 

izumooyashiro.or.jp

 

出雲そばを食べて、お土産を買い込んで、出雲ぜんざいで一服して、それでもなお時間が有り余る模様。ひとまず出雲市駅に戻るため、行きはバスで来たところを帰りは「ばたでん」にお世話になることにします。

これも現地で気づいたんですが、出雲市駅と出雲大社って結構離れている(10km弱)ので、大体の方が公共交通機関に頼ることになると思います。電車の場合、渋滞に巻き込まれることはないものの、乗り換えが必要というのがちょっと面倒かも。

 

でもまあ車窓は絵に描いたような田舎風景が延々と続くので、のんびりした気分を味わうことができます。平日は学生を乗せ、休日は観光客を乗せ、典型的なローカル線と言えばそれまでですが、こういうのがちょうどいいんですよ。

ところで一畑電車って大社線のほかに北松江線も有しているということで、一応はJR山陰本線と競合関係にあるんでしょうか。速達性はともかく、駅名のクセが強い点では勝っているような気がします。気がするだけです。

 

出雲大社前から4駅進んだ川跡でお乗り換え。ほぼ確実に全方向で接続が取られるのでそんなに不便ではありません。ちょうど左から2100系、5000系、7000系、ちょっとした撮影会かな?

乗車する電鉄出雲市行きは3番線。JR四国7000系JR西日本の225系を足して2で割ったようなスタイルで、実に86年ぶりの自社発注車両なだけあって乗り心地は上々。でもそれってベース元が凄いのであって、一畑電車はそのノウハウをパクっただk…いやこれ以上は止めておこう。

 

電鉄出雲市には14:36に到着。本来なら今から出雲観光の予定だったのに、既に終えてしまいました。さてどうしましょう。

次回(最終回)に続きます。ありがとうございました。

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