あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈春の山陰旅-4〉玉造の湯と旅の想い

こんばんは。

Twitterで地味すぎるフラグを立てたんですが、週末に関西へ行ってきました。とくに京都の某所にはリニューアル後初訪問でして、思いの外…という話はブログで語ることにします。でもいつになるやら。

 

さて本題へ。鳥取砂丘足立美術館と周って、そろそろ今日の宿泊地へと向かうことにしましょう。

前回はこちらから。

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安来から4駅で松江、さらに2駅で玉造温泉に到着しました。2012年に大改修された駅舎は、玉造湯神社の神殿をイメージしたというなかなか趣のある面持ち。1面2線で一部の特急も停まりますが、平日朝の快速松江行き(3444D)は通過してしまいます。

肝心の「玉造温泉」は、ここから南に2km行ったところに位置する温泉街です。清少納言の随筆『枕草子』で「湯はななくり湯(三重県津市の榊原温泉)、玉造の湯、有馬の湯(兵庫県神戸市)」と謳われることから、日本三名泉のひとつにも数えられる由緒ある温泉として知られています。

 

そういや改札を通る前に豪華クルーズトレイン「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」こと87系寝台気動車にも遭遇しました。乗車しようものなら最低でも約30万円かかるという手の届きようのない列車ですが、やっぱりそれだけの価値はあるんでしょうな。

そう考えると、同じく寝台特急として走ることのある「WEST EXPRESS 銀河」は大分ハードルが下がった列車だということがよく分かります。どちらも予約困難と言われていますが、どうやらそのニュアンスは全く違うようです。

 

駅前広場から坂を下ったところにある「玉造温泉駅入口」バス停からバスに乗って、温泉街に突入。中央には玉湯川が流れ、それを挟む感じで旅館や食事処が軒を連ねています。いいねえ、まさにこういう風情を求めていたんですよ。

奈良時代少彦名命(スクナビコナ)と呼ばれる神が発見し、以来この地に住む人々が勾玉を造っていたことに由来して「玉造」という地名が名付けられました。大阪環状線・玉造のあの一体にも、似たような話があったりします。

 

さて今宵の宿は温泉街の割と入口のほうに構える「玉井別館」です。別館ということは本館もあるわけで、離れた場所の「湯元玉井館」が開業する前はこちらが本館だったようです。

正直な話、「別館だし多少は見劣りするだろうけどリーズナブルな価格だから」という理由で選んだわけですが、その妥協は見事に打ち砕かれました。2020年にリニューアルしたらしく、内外ともにまあ綺麗に整備されていました。日本庭園なんかもあっちゃって。

客室も申し分なく、念願の和室も浴衣も卓球台もバッチリ。それでもって周囲の宿と比べてお安いとか、もうなんというか、学生のミカタですやん。

 

あそうそう、大本命の温泉ですね。泉質は硫酸塩泉、簡単に言えば肌に対する薬効が高いものでして、女性に嬉しい美肌温泉ってやつでした。

ただひとつ残念だったのが、設置されていたサウナの温度がぬる過ぎたこと。初夏を思わせる、壊れてんのかってくらいにぬるいサウナでした。いやまあ温泉街なのにサウナで文句言うなと言われちゃあれですが、現在は改善されていることに期待です。

 

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夕食はたまたま見つけた居酒屋で一杯。宍道湖で採れたというシラウオのお刺身が美味でして。これまた偶然にも相席になった地元の方と談笑して過ごしました。そういや鳥取砂丘でも東京から18きっぷで来たという旅行者の方と意気投合したんだっけか。

新型コロナウイルスで自粛ムード真っ只中でしたが、やっとこさこういう人情ふれあい旅が再開できたというのがなにより嬉しいことか。もちろん基本的な感染対策は引き続き徹底していきますが、その範囲内で楽しく旅をしたいものです。

 

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玉造温泉で一泊し、いよいよ最終日を迎えます。

次回に続きます。ありがとうございました。

 

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