あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈春の山陰旅-2〉舐めたらあかん、鳥取砂丘

こんばんは。

時間が取れたので2日連続更新です。こんなことがあっていいんでしょうか、何か忘れているタスクがあったりしそうですが、その時はその時ということで開き直ることにしておきましょう。

 

さて本題へ。春の山陰旅は名古屋駅から高速バスで米子駅へ向かうところから始まりました。前回の模様は下のリンクからどうぞ。

naroaru.hateblo.jp

 

とりあえず今回お世話になるきっぷを発券。「山陰満喫パス」は、山陰本線を中心とした路線の普通・特急列車(自由席)に2日間乗り放題となるきっぷで、米子からですと特急で鳥取/出雲市を1往復すれば元が取れます。

JR西日本のこの手のきっぷに多い「当日発売不可」「2人以上の同一行程」という縛りがありますが、本数が絶望的&時間が掛かるこの地域で特急に乗れるというのは非常に有難い話。なかなか重宝しました。

…ですが、このきっぷは2022年3月末をもって発売を終了したようです。全然知らなかっただけに、ギリギリ使えて良かったなと思います。

 

そんな余談はともかく、いざ駅構内へ。山陽地方では徐々に淘汰されつつある国鉄車両も、山陰地方では電車・気動車共にご健在なのだから驚きです。

新見行きの115系出雲市行きのキハ40系(キハ47形)が出発を待っているわけですが、この並びが見られるのもあとどれくらいなのかが気になる所。なんやかんやで長生きしそう…というのはただの願望かもしれません。

 

キハ40系の車内も1枚。基本ボックスシートでドア付近だけロングシートのよくある通勤・通学に配慮した座席配置です。カラフルなピクトグラムが特徴的な優先座席がやたら目立つというのも、JR西日本ならではでしょうか。

網棚を侵食する冷房機器、それでもなお残る扇風機、クリーム色の化粧板、今や使われなくなったコート掛けなどなど、それらしい面影は各所に見られます。全国に散らばるキハ40系列は皆こんな様相なんでしょうか?

 

鳥取へ向かう特急の発車まで1時間弱もあるので、隣の安来(やすぎ)に来てみました。もうここは島根県なので、米子がいかに鳥取県の端のほうであるかが良く分かります。なんでしょう、関東で言うところの町田みたいな扱いかもしれません。

立派な木造駅舎は2008年に建て替えられたもので、観光案内所も兼ね備えているようです。ちなみに安来市は「どじょうすくい」発祥の地として知られており、改札口ではドジョウが飼育されていました。

てか写真をよく見るとロータリーの路面標示もドジョウですね。推しが凄い…

 

米子に戻って来まして、待ちに待った鳥取行き特急「スーパーまつかぜ」に乗車します。かつて山陰経由で関西と九州を結んでいた「まつかぜ(由来は松林に吹く風)」を復活させる形で登場した特急で、2003年生まれと比較的新しい部類に入ります。

車両は山陰特急でお馴染みのキハ187系。その見た目からは想像ができませんが、自然振り子式車両であるために最高時速は120km/hという速さを誇ります。前面の切妻型はトンネルドン(微気圧波)の影響をモロに食らうというオチまで付いてますが。

 

伯備線と分岐する伯耆大山を出て、山陰本線を快調に進んでいきます。所々で日本海を臨むことができ、つかの間のオーシャンビューといったところでしょうか。太平洋と比べると荒れているイメージがあるので、これが通常態かどうかは分かりません…

ちなみに2号は鳥取に8:03に到着するため、通勤・通学には程良い時間となっています。周りを見渡してみるとスーツ姿のサラリーマンらしき方々が多く、確かに4両で走らせる意味はあったように思いました。

 

鳥取駅でバスに乗り換えて、第一の目的地「鳥取砂丘」に到着しました。申し訳ないんですけど、鳥取県の観光名所ってここくらいしか知らんのだよなあ。いやベタ中のベタな場所ですけど、やっぱり一度は来てみたい場所ですからね。

山陰海岸国立公園の一角を成す海岸砂丘で、南北2.4km・東西16kmという日本で2番目に広い砂丘です。日本最大なのは青森の猿ヶ森砂丘で、あっちは弾道試験場になっているので、気軽に立ち入れる砂丘としては最大ということになります。

 

誰もが避けては通れない素朴な疑問のひとつに「砂丘と砂漠の違いって?」というものがあります。「砂丘」とは風で運ばれた砂が堆積されてできる丘のことで、「砂漠」は年間降水量250mm以下、蒸発量が降水量より多く、砂や岩石が多い地域のことを指します。

ちなみに「砂浜」は海や川によって運ばれた砂が堆積されてできた海岸のことなので、どちらかと言えば砂丘は砂漠ではなく砂浜の仲間ということになるわけです。へええ、勉強になりますねえ。

砂漠ではないとはいえ、砂であることには変わりないので舐めてかかると足を取られます。なんなら丘なので急勾配が存在し、まあ歩きにくいのなんの。登山ならぬ登砂にトライする羽目になります。

 

砂丘センター 見晴らしの丘」の屋上展望台から。リフトなんかもあったりして、なかなか楽しい場所です。他にもラクダ乗駱(?)体験やセグウェイ、パラグライダー、ファットバイク、サンドボードなど、あらゆるアクティビティをこなすことができます。

今回は初見だったのと時間の都合、あとは砂に体力を吸われた影響で断念しましたが、次来る機会があれば何かをやってみたい気持ちは芽生えました。砂の上で遊ぶって、マジで公園の砂場以来のイベントですからね。

 

www.tottori-guide.jp

 

バス停横の「砂丘会館」でお土産を物色しつつ、再び駅に戻ります。

次回に続きます。ありがとうございました。

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