あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

3/23 ホームライナー大垣のグリーン車に乗ってみた

こんばんは。

気づけば6月、梅雨入り秒読みな今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。かく言う中の人は膨大な量のレポート作成に追われているので「PCを触っている割にはブログを書く時間は皆無」なんですけど、今月も気ままに更新していきます。

 

さて本題へ。夏も一歩手前な現在から時を戻しまして、春休み期間中のお話でも。帰宅ラッシュも落ち着いた、21時のJR名古屋駅の11番線からお送りします。

 

ホームライナー(以下HL)」とは、通勤時間帯の満員電車を避けたいというニーズに合わせて、料金を徴収する代わりに着席サービスを提供する座席指定制・定員制の快速列車のことです。

国鉄が郊外の車両基地へ回送する列車を営業扱いしたことからその歴史は始まり、思いの他好評だったのかJR化後も全国で増殖。現在は特急への格上げや特別停車の実施、一般車両との混結など、姿形を変えて走り続けています。

 

最近では新型コロナウイルスの影響もあってか、満員電車の密を避ける目的で注目されているようで。JRだけでなく私鉄にも同じような役割を果たす列車が続々登場しています。ついでにロング/クロスシート両方に転換できる座席がトレンドなようで。

そんなHLですが、今もなお「ホームライナー」を種別愛称として設定しているのはJR北海道JR東海の2社のみ。両社ともに全区間均一の乗車整理券を買えば乗車でき、快速扱いなので青春18きっぷと併用することができます。

 

683系(8000番台/N03) 〈2981F ホームライナー大垣1号 大垣〉

前置きが長くなりましたが、今回乗車するのは名古屋から東海道線を下り、岐阜・大垣へと向かう「ホームライナー大垣」1号でございます。朝の名古屋行きと夜の大垣行きが、平日各2本走っています。

過去には名古屋を発着点として東西南北4方向(豊橋四日市美濃太田)へHLが運転されていたものの、現在は中央西線の「ホームライナー瑞浪」を含む2列車のみが残っています。中央西線のHLも面白いことになっているんですが、それはまた別の機会に。

 

特筆すべきは使用車両。お気づきかと思いますが、全列車がJR西日本の681/683系で運転されます。特急「しらさぎ」の間合い運用なので格安で特急車両に乗れるという、いわゆる「乗り得列車」状態と化しているんですね。

余談ですが、2022年3月のダイヤ改正から朝の名古屋行き(2・4号)は稲沢貨物線を通るようになりました。前を走る普通列車を追い抜かすための措置で、間借りした車両が間借りした非営業路線を走るというクセ強列車に生まれ変わりました。

 

681/683系ということで普通車の他にグリーン車が1両連結されていますが、もちろん乗車することができます。しかも乗車整理券はなんと不要。え、まさかのタダ乗り…?

そんなわけはなく、代わりに普通列車グリーン券を購入する必要があります。JR東日本の東京近郊でバンバン走っているのは普通列車「自由席」グリーン券ですが、こちらは「指定席」なので座れないことはありません(というか大抵空いてそうですけど)。

勘の良い方は察したと思いますが、指定席グリーン車なのでこの号車に限り18きっぷで乗ることはできないんですね。JR西日本の快速「マリンライナー」のパノラマグリーン席も同様の扱いとなっています。

 

話を車内に戻しまして、2+1席の全室グリーン車なだけあってなかなか豪華な佇まい。ブラウン系のモケットにひと際目立つ赤のヘッドレスピロー、ゆったりとした座り心地で、さすがにコンセントはないものの快適性は抜群です。

同じ北陸特急でも「サンダーバード」に使われがちな683系(4000番台など)のグリーン車は、リニューアル工事によってグレードが上がっているようです。まあこっちは「しらさぎ」廃止で揺れているくらいなので、今更って感じなんでしょうか。

 

普通車には1両に10人ほど乗っていたかどうか、対してグリーン車は自分ただ1人。実に快適だなあ…と思っていたら、尾張一宮でまさかの小学生4人組が乗車してきました。おいおい、ちゃんとグリーン券買ったんだろうな…

しかもそのうちの1人は岐阜で降りていきました。さすがに疑わしくなったものの、マルス券らしき緑色のきっぷを握りしめていたので、多分大丈夫でしょう。慣れた手つきで座席を回転させていましたし、もしかしたらHLの常連客なのかもしれません。最近の小学生って怖いぜ…

 

そんな小学生とともに岐阜に降り立ちました。今さっき気づいたんですけど、これ元北越急行所属のSnow Rabbit Expressじゃないですか。言われてみれば確かに3枚目の写真に側面エンブレムがないですやん。

特急「はくたか」を卒業して7年、再就職先の特急がまたもや新幹線関連で存続が揺らいでいる(実際には計画段階から分かり切っていたのかもしれませんが)のだから、人生何が起こるか分からんもんです。

 

313系(1100番台/J6) 〈366F 普通 岡崎〉

前々から乗ってみたいと思っていたHL、設定目的の性質(朝は都心行き・夜は郊外行き)からなかなか乗る機会がありませんでした。静岡地区のHLとはちょっと違う、ワンランク上な着席サービス列車だなと思いました。

発車間際の普通列車をとりあえず撮っといて、後続の快速で名古屋へ逆戻り。なんでそんな無意味なムーブメントをしていたのかは、名駅新幹線口に今宵のお宿がやってくるまでの暇つぶしなのでした…その話はまた今度。

 

以上、HL大垣乗車記でした。ありがとうございました。