こんばんは。
「うまい棒」がTwitterでトレンド入りしてるなと思ったら、まさかの10円から12円へ値上げするかもしれないとのニュースでした。仕方ないっちゃ仕方ないですが、まああの駄菓子とは思えない高クオリティですから、2円は寄付だと思っときましょう。
さて本題へ。鹿児島市電の中でも最年長を誇る500形501号車を追っかけることにしたようです。
前回はこちらから。
2140形(2143) 〈1系統 鹿児島駅前→谷山〉
ひとまず鹿児島駅前電停付近から。21世紀の先取りを目論んで命名された2100形シリーズのひとつですが、製造したのはJR九州の鹿児島車両所(現在の鹿児島車両センター)だそうです。匠は至る所にいるもんですねえ~
ところで事前のリサーチによると、この駅前電停はなかなか趣のある駅舎を有していたはずなんですが、いざ来てみると見るからに真新しくシンプルな屋根に置き換わっていました。どうやら2021年3月に現在の駅舎が使われ始めたようです。
本命の500形を。信号のない交差点を挟むので内心ひやひやしましたが、ギリギリ被られずに済みました。いやギリアウトか…?
元はと言えば、東京市電(後の都電)から譲り受けた数々の木造車を置き換えるために1955年に登場し、計15両製造されました。当時としては最新鋭の技術を用いながらも全体的にシンプルな構造に留め、強いて言えば菱形パンタを初採用したくらいとのこと。
時代に合わせてワンマン化(1969年)や冷房化(1981年)といった改造を施し、さらにはできる限りのバリアフリー化(1991年)も実施。そのように適合していった結果、保守管理が簡単なのも相まって長いこと生き残ったというのは前回お話した通りです。
振り返って後追いも撮影。さすがに2002年からは超低床車両「ユートラム」シリーズに置き換えられる形で順次引退し、令和の時代まで生き残ったのはこの501号車ただ1編成になってしまいました。
いやまあ厳密に言えば、緑化軌道のための世界初の「芝刈り電車」に変身した500形が1編成だけ現役ですし、静態保存されている編成もちらほらいるようですが、旅客営業を行う車両としてはオンリーワンというわけです。
果たしていつまで活躍し続けるでしょうか…こんなご時世ですし、しれっと引退なんてことにはならないことを願うばかりですな。
移動しまして、鹿児島中央駅前電停付近から。アミュプラザ鹿児島の観覧車「アミュラン」や薩摩藩の英国留学生をモチーフにした「若き薩摩の群像」が映り込み、色々と「らしさ」溢れる1枚になりました。
どうでもいい情報ですが、ここで急にゲリラ豪雨に見舞われまして。背後にはイオン鹿児島中央店がそびえ立つのを良いことに急遽避難しました。夏でもないのにあの雨量、多分関係ないですけど九州だなと実感させられましたねえ。
本命はと言うと、カメラの設定をしくじったのか背景に同化してしまう失態を犯してしまいました。目を凝らしたらなんとなく分かるので、ま、まあ妥協点かな?
にしても鹿児島市電の通常塗装は緑とオレンジのかぼちゃスタイルなんでしょうか。さながら湘南色といった感じですが、アクセントとして白帯が入っているのが鹿児島市電らしいポイントです。
500形(501) 〈1系統 鹿児島駅前→谷山〉
ラストはいづろ通から天文館通へ向かう交差点にて。南九州最大の繁華街かつレトロな建物(奥の球体はデパート「山形屋」の一部)がひしめく一帯を、御年67歳の古豪が駆け抜けていく様は、一見の価値ありです。
特定の路面電車を追いかけてみましたけど、高頻度運転だからこそできる技ですな。やっぱり専用軌道を走る列車と違って様々な障害があるとはいえ、それも含めて楽しめました。
満足したところで鹿児島中央駅に戻ります。
次回はいよいよ〈九州旅〉の最終回です。ありがとうございました。