あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈そーん九州旅-10〉清正のお膝元で熊本市電

こんばんは。

年末までに終わらせなければならない課題がたんまり溜まってきた中の人です。いや正確には「冬季休業中(三が日まで)に」なんですが、課題を背負ったまま年を越すのは気分的にゴメンですからね。

 

さて本題へ。早朝から九州新幹線を撮って、再び八代方面へと舞い戻っている最中でした。前回の模様は下からどうぞ。

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水俣から肥薩おれんじ鉄道に揺られること約1時間、終点の八代に着きました。お隣には新幹線と接続する新八代があるので、八代市の代表駅としてどっちを挙げるかは議論が分かれそうです(JTB時刻表では八代)。

ここからは吉松を通って日豊本線の隼人まで至る肥薩線が出ていますが、令和2(2020)年7月豪雨の影響で多くの橋梁が流される被害に遭い、現在も全線復旧の目途が立っていないようです。

球磨川橋梁や大畑駅など数々の近代化産業遺産を有していますし、お得意D&S列車も御用達だった路線ですが…果たして肥薩線の未来やいかに。

 

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1200型(1207) 〈A系統 田崎橋→健軍町

鹿児島本線に乗り継いで、熊本に到着。そうです、前日は単に素通りしてしまっただけなので、もう一回戻ってきて熊本市内を巡ろうという魂胆でございます。

「旅名人の九州満喫きっぷは九州内すべての鉄道に乗れる」という話はいくらかした通り、もちろん路面電車も乗れるというのは長崎電気軌道で証明した通りです。熊本を走るのは熊本市交通局熊本市電、遠慮なく乗り込んでいきましょう。

今でこそ2つの系統を持つシンプルな運転形態ですが、最盛期には7つの系統が存在していました。年々増える赤字とともにいくつかの路線が消え去り、一時は全廃の危機まで陥ったものの、JR線との接続を改善するなどして利便性向上を図り、なんとか今も元気に走っています。

 

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8500型(8504) 〈B系統 上熊本健軍町
1090型(1095) 〈A系統 健軍町→田崎橋〉

ちなみにここは通町筋電停そば、熊本城との2ショットが狙える定番ポイントです。繁華街の超ど真ん中なので車・人ともに往来は激しいものの、その割には被りなく撮れちゃう、そんな不思議な場所でした。

日本初のVVVFインバータ車両として名高い8200型の後継として登場した8500型。何気にセミクロスシートという珍しい車内でしたが、2021年2月のリニューアル時に撤去され、ついでに方向幕がフルカラーLED化されたという経歴を持ちます。

離合して影に隠れてしまった1090型は、古いもので66歳ながら熊本電鉄では最大勢力(7両)を誇ります。こっちをリニューアルすべきだと思うんですが、そんなことしなくても長年の箔が付いてたりするんですかね?

 

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8500型(8503) 〈A系統 健軍町→田崎橋〉

せっかくここまで来たんだから、加藤清正が築城し、その独自の記述と美しさから「日本三名城」のひとつに数えられる熊本城へ。6F展望フロアから東側を臨むと、高千穂や阿蘇山を何となく見ることができます。どれがどれか分からんのが本音ですが。

で、記事にわざわざ載せたということは鉄道絡みということで、一応小さく映り込んでおります。ラッピングの色合いと撮影時刻から車種を割り出してみましたが、確証はありません。離合車両は標準カラーなのでもはや分かりません…

 

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9700型(9705) 〈A系統 健軍町→田崎橋〉

熊本駅前のペデストリアンデッキから。こちら、日本で初めての2車体2台車、100%低床構造、いわゆる「超低床車両」として導入された9700型でございます。先述した全廃計画に対する起死回生の切り札として、1997年に営業運転が開始されました。

車体設計の参考にしたのがドイツの鉄道車両メーカー(アドトランツ)ということで、どことなくヨーロッパチックなのが良いですよね。編成ごとに試行錯誤を重ねたことで、微妙に仕様が異なるのも特徴です。

 

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路面電車路面電車に被られる瞬間…

長崎と比べると車種も路線もコンパクトですが、その分魅力がきゅっと詰まっているような気がしました。やっぱ熊本城カットは、何枚あっても困りませんからねえ~

そんなこんなで熊本市電に相当時間を費やしたので、ここら辺で次なるローカル線を求めて上熊本に向かいます。

次回に続きます。ありがとうございました。

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