あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈みごしか九州旅-9〉八代海と九州新幹線

こんばんは。

12月の第3金曜日はJRのダイヤ改正プレスリリース発表日、ということでしたが、Twitterの反応を見ているとまあ悲鳴だらけなことで。我らがJR東海もそこそこ変化があったので、またじっくりと確認していきたいところです。

 

さて本題へ。福岡は門司&小倉から始まった九州旅、半ば3日目は熊本県水俣市から始まります。

前回はこちら。

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水俣から肥薩おれんじ鉄道の始発(隈之城行き)に乗って、お隣の袋で下車。ちょうど八代行きと行き違いをしているようですが、そのような事情が無い限りは全ての列車が駅舎(みたいな建物)側の1番線に発着するようです。

ところで全国には森(JR函館本線)、灘(JR神戸線)のような自然現象、鳳(JR阪和線)や姫(JR太多線)のような生き物を表した漢字1文字駅は多いですが、ここは「袋」という人工物。周りが山に囲まれていて袋っぽかったことがその由来だそうですけど、珍しいだけあって何だか面白いですね。

 

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駅前の国道3号に出て、南を向いて道なりに10分ほど歩くと、自販機が並ぶ小さな広場(境の茶パーキング)が現れます。ここが熊本・鹿児島県境でして、人生初の鹿児島県へはまさかの徒歩で入ることになりました。

案内看板やモニュメントにあるように、鹿児島県出水市は日本一のツルの渡来地らしく、毎年10月中旬から3月頃まで滞留するそうです。今まさにピークとのことなので、興味のある方はぜひどうぞ~

県境からさらに20分歩いて、切通(きずし)小学校を越えたあたりで国道から外れて路地へ。ミカン畑特有の段々坂を頑張って上っていくと…

 

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800系 〈5310A つばめ310号 博多〉

九州新幹線八代海を絡められる、そこそこ有名な撮影ポイントに辿り着きました。わざわざ水俣に泊まったのは、順光時間帯の午前中にここに来るためでした。

それだけでなく「せっかく九州に来たんだから800系を撮りたい」というのもありました。2004年の部分開業と同時に登場し、700系ベースながら2+2列配置や「和」をコンセプトにした内装など、まさにJR九州感満載な新幹線車両ですな。

熊本以南になると運転本数が減るので、その分800系の撮影チャンスも減ってしまうんですよね。加えて駅からも遠いんですが、ちょっと長めの散歩と思えばギリ許されるでしょう…ロケーション抜群ですし。

 

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N700系(8000番台/R編成) 〈602A みずほ602号 新大阪〉

ただ誤算だったのが、思ったよりも山と線路の距離が近かったので8時時点ではとんでもない影落ち具合だったということです。秋~冬という時期だからかもしれません。

さらに誤算だったのが、九州新幹線八代海の間に架かる真新しい高架橋。これは南九州道(南九州西回り自動車道)だそうで、現在は水俣から出水までを繋げるべく絶賛事業中とのことでした。確かに写真左手のほうで道路がぶつ切れています。

将来的には九州道とともに真っ向からライバル道路となると思うので、そうなるとどこまで対抗できるかですよね。松浦鉄道西九州道もそうですが、実は両者が共存していく方法もあるのかもしれません。

 

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N700系(8000番台/R編成) 〈544A さくら544号 新大阪〉 

ようやく影が引き始めたので、カメラの設定をいじくりつつ先頭車だけでも陽が当たるような構図に変更。お天気だけは快晴なので、まあ妥協点といった感じでしょうか。というか空も海もマジで青い…奥の山々は長島でしょうか?

九州新幹線N700系は、西日本車が7000番台(S編成)で九州車が8000番台(R編成)とのことですが、その違いは車番の隣のJRロゴカラーなので見分け方が難しいのなんの。下手すりゃ北陸新幹線E7系W7系よりタチが悪い…

 

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本数の多い朝時間帯だったことも手伝って、3本(実際はそれ以上)も撮れれば十分でしょう。再び30分歩いて袋駅まで…はさすがにキツいので、国道を走る南国交通バスに乗車します。

これに乗れば国道分の徒歩(だいたい20分)を短縮できますし、発着するのは水俣駅出水駅阿久根駅の路線なので、時間さえあればこれを使わない手はありません。おいそこ車で行くぜとか言わないの(道は結構狭かったです)。

個人的には800系の運用でちょうどいいものが無いのが残念でしたが、もう一度来たくなるような場所でした。再訪したときにはもう西九州道が全通しているかもしれませんね、はてどうなることやら。

 

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海浦付近

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上田浦付近

一旦ホテルに戻り、チェックアウトしてから再び水俣駅へ。今度は八代行きに乗車…そう昨日来た道を戻ります。その理由は追々話すとして、肥薩おれんじ鉄道(元鹿児島本線)は海沿いを走る路線なので、区間によっては一面オーシャンビューなんてことも。

八代~水俣は「浦」の付く駅名が多いことから、どれだけ海と馴染み深いかがよく分かりますね。数々のイベント列車やJR九州からの特別列車がこの路線を通るのも納得です。

 

昨日は真っ暗で見れなかった車窓を眺めつつ、八代方面へと舞い戻ります。

次回に続きます。ありがとうございました。

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