こんばんは。
11を「良い」と捉えてなのか、毎日何かしらの「良い○○の日」を迎えているそうな。今日は15日なのでインコ(1ん5)、イベリコ豚(1べり5ぶた)、遺言(ゆ15ん)が良いらしいです。あ、思いの外面白そうです。
さて本題へ。今回から年末にかけまして、11月上旬に行ってきた九州旅(3泊5日)の模様をお届けしていきます。沖縄を含め九州には人生初上陸だったので、ド定番コースを詰め込みつつお試し感覚で巡ってきました。
さっそくタイトル詐欺が起こっているのはともかく、白子からアーバンライナーに揺られて難波まで、そこから南海本線は粉浜で時間潰し…というところから旅は始まります。
平成生まれながら大規模なリニューアル工事が行われた1000系、やはり主力は関西空港輸送なのでしょうか。前面の分かりやすいパッチワーク痕が、良くも悪くも「南海電車だなあ」と思えてきます。いや実はそういうデザインなのかもしれない。
10000系(10010F)+7100系(7179F)+7100系(7155F) 〈回送〉
新型12000系に対して「はずれ」枠なのかもしれない10000系は、なんやかんやで廃車も発生しているようです。そのカットボディがみさき公園内で展示されていたのですが、2020年3月末に閉園してしまいました。
とは言えJR阪和線の紀州路快速や特急「くろしお」に対抗する特急「サザン」としてまだまだ現役ですし、派手なラッピングを施された編成もいるほどには走り続けてくれそうです。
良い時間になったので普通車で堺へ、空港急行に乗り換えて泉大津へ、さらに連絡バスに乗り継いで、やって来たのは泉大津港です。九州への上陸方法は、陸を行く列車でもなく、空を行く飛行機でもなく、海を行く船をチョイスしました。
関西~九州の航路は複数存在しますが、この阪九フェリーは泉大津と新門司を結んでいます。この航路で使用される「いずみ」「ひびき」は、瀬戸内海を経由する船舶の中でも最大級で、2015年には「シップ・オブ・ザ・イヤー」なるものを受賞したんだとか。
船内に入ると、やっぱり吹き抜け構造のロビーがお出迎え。「快適な海上ホテル」を売りにしているだけあって、これにはテンションが上がりましたねえ。
1階が乗用車甲板、2~4階がトラック甲板で、5~7階が乗船スペースとなります。各階級の客室の他、売店やレストラン、展望ルームや大浴場などが設けられています。大浴場なんてまさかの露天風呂付きで、クソ寒い海風とともに堪能できました。
瀬戸内海を通るということで、泉大津港17:30発の下り便の場合、18:40頃に明石海峡大橋、21:50頃に瀬戸大橋、0:10頃に来島大橋の下をくぐることになります。写真は明石海峡大橋でして、奥に神戸の夜景を臨むことができました。
こういう橋って「渡る」か「眺める」かくらいで、「くぐる」なんてなかなかできないような気がします。通過前には船内放送で案内してくれるので、撮り逃す心配も不要です(かく言う本人はレストランで夕食を食べていた最中だったので大慌てしましたが)。
肝心の客室は、4区分9種類のうちスタンダード洋室を予約。寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」のB寝台シングルツインのような2段ベッドで、雑魚寝スタイル(いわゆるノビノビ座席みたいなやつ)のスタンダード和室よりワンランク上のグレードです。
反対側は壁なので誰かと向かい合わせになることはありません。というか、カプセルホテルのように一定の小部屋の中に2段ベッドがずらっと並んでいたんですが、今回は自分以外に誰も乗り合わせませんでした。つまり丸々一部屋貸切状態、最高ですね。
新型コロナ対策であえて隔離されたのか、そもそも乗客が少なかったのかは分からないものの、少なくとも上(もしくは下)段に見知らぬ人が来ることは滅多にないようです。レディース専用ルームもあるので、その辺りは安心できそうですな。
トラックの運ちゃん、老夫婦、旅慣れた感じが凄い人…いつもとは違う客層の中、海の上で数時間過ごすというのがフェリーらしい部分でしょうか。
寝ながら移動する手段に夜行バス(一応寝台列車も…)が挙げられますが、ぷかぷか浮いたホテルで伸び伸びと一夜を過ごすというのもアリなんじゃないでしょうか。そこまで揺れなかったのでそこまで船酔いに怖がる必要もありませんよ(もちろん個人差はあります)。
ところで夜行フェリーってのは泊数に入れるんですかね?寝る場所が確保されているとはいえ移動手段のひとつなので、冒頭の挨拶ではカウントせず「3泊5日」と表現してしまいました。これも人によって意見が分かれそうな…
そんなことを考えつつ、翌日6:00に新門司フェリーターミナル(北九州港)へ到着。連絡する小倉駅行きのバスに乗り込んで、いよいよ本格的に九州内を巡ります。
次回に続きます。ありがとうございました。