こんばんは。
今日から10月に突入したと同時に、2021年も残すところ3ヶ月となりました。いやさすがに焦るには早すぎますが、何というか、今年もなんもできんかったなあ、という悔いが薄っすらと漂ってます。難しい話ですねえ…
さて本題へ。先日、ドライブがてら渥美半島は伊良湖岬まで行ってきました。その道中に色々と寄り道したので、今回はそのらへんの様子をお届けしようかと思います。
3300系(3302F)+3100系(3102F) 〈1012 急行 豊橋〉@藤川~名電山中
基本的には国道23号をひたすら東進するだけですが、途中でカーナビがバグったのか旧東海道に迷い込んでしまいました。しかしそのおかげで名鉄名古屋本線の線路沿いに出てこれたので、数枚だけ撮ることに。
相変わらず見にくいオーロラビジョンを備えている3300系初期車。採用例が名鉄くらいなのでそれほど不人気かと思いきや、その亜種とも言えるシリーズは国内の競技場や競馬・競輪・競艇場の大型スクリーンとして幅広く使われているそうです。
1800系(1802F) 〈68 普通 新豊橋〉@杉山~老津
豊橋駅を越えて、ついに渥美半島に突入しました。ここら辺を走る鉄道と言えば、豊橋鉄道渥美線になるわけですね。
三河の主要都市・豊橋(新豊橋駅)から、国道259号(田原街道)に沿う形で城下町・田原(三河田原駅)へと至る、全16駅で構成された18.0kmの路線です。伊良湖岬への観光と豊橋圏への通勤通学、双方のアクセスを担う重要な鉄道となっています。
車両は1800系の1種類のみ。加減速性能の向上と所要時間短縮のために、元東急7200系を譲り受ける形で2000年に登場しました。ちなみにお仲間は大井川鐵道にも存在し、過去には上田電鉄(長野)や十和田観光電鉄(青森)でも走っていたそうな。
1800系(1807F) 〈70 普通 新豊橋〉@杉山
1800系(1804F) 〈61 普通 三河田原〉@同上
運行形態としては全線を通じて15分間隔、しかも車掌乗務のツーマン運転です。地方私鉄とは思えない高頻度運転…というか確か伊予鉄道もそんなもんでしたね。過去には12分間隔を目指したこともあったそうですが、単線区間がネックで実現しませんでした。
2013年1月から、全10編成の車両に対してそれぞれ異なる花のラッピングを施した「渥美線カラフルトレイン」の運行を開始しました。黄は菜の花、青はヒマワリ(→夏→海…らしい)、先程の茶はハマボウと、見ていて楽しいバリエーションとなっています。
1800系(1801F) 〈63 普通 三河田原〉@杉山~やぐま台
団地内をうろちょろしていたら線路沿いに出てこれたので1枚。こちらは赤、バラをイメージしているようですね。
田原市を含む渥美半島は、沖合を流れる暖流・黒潮のおかげで1年を通して温暖な気候となっています。平均気温、日照時間、快晴日数…どれも全国トップクラスで、日本有数の花と野菜の産地として有名なんだとか。
確か小学生のとき、社会の教科書で「電商菊」の話が出てきたような気がします。開花時期を遅らせることで全国からの需要を満たしている…みたいな記述問題を腐るほど見た覚えがあります。
ついでなので、中部地方最南端の駅ともされる三河田原駅に寄っときました。2013年10月に完成した現在の駅舎は4代目で、建築家・安藤忠雄氏によって手掛けられました。「Start Station(はじまりの駅)」というコンセプトのもと、「ふくらみと広がり」を持たせたんだとか。確かに2階建てなようですねえ。
今更ですが豊橋鉄道は名鉄の子会社なので、交通系ICカードが使えたり発車標や接近放送がどう考えても名鉄だったりと、その影響がちょくちょく表れています。冒頭の名鉄電車はそんな伏線だった…というクソみたいな回収をここで済ませておきましょう。
後は本来の目的地である伊良湖岬に向かうだけ。この灯台、計画では背後の小高い山の上に建設するつもりだったものの、近くの陸軍試射場からの弾丸を避けるために波打ち際に変更されたんだとか。へえ珍しい。
あと、ここから伊勢湾フェリーで鳥羽方面へ抜けることも可能ですね。伊勢湾岸をぐるっと1周するよりもはるかに速く、先述の国道259号や国道42号としても指定されている、いわゆる「海上国道」を堪能することができます。
恋路ヶ浜や道の駅 伊良湖クリスタルポルトをぶらぶらしつつ、豊橋へと折り返します。
次回に続きます。ありがとうございました。