あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

7/21 今も昔も末広橋梁

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相生橋よりコンビナート群を臨む

こんばんは。

東京オリンピック関連の4連休、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。こちとらバイトまみれなものの、辛うじて土曜日(7/24)だけは全休なんですよね。この貴重な日をどう使いましょうねえ…

 

さて本題へ。梅雨晴れが続き、いよいよ夏本番といった日々が続いていたので、大学帰りにふらっと四日市へ立ち寄りました。このパターン何回目なんだか。

 

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前々から気になっていたものの、隣街だしいつか行きゃいっかと思い続けて数年。やっとこさ「末広橋梁(旧四日市港駅鉄道橋)」に初訪問することができました。

もはや説明不要だとは思いますが、1931(昭和6)年に千歳運河に架けられた跳開式可動鉄道橋梁で、国内に僅か残るうちの現役最古のものとなっています。重要文化財、近代化産業遺産、機械遺産などの認定が、その歴史を証明していますね。

 

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しばらくすると、自転車に乗った係員さんがやってきて白い小屋(写真左)に入っていきました。そして警報音が鳴ったかと思えば、橋桁が下降し始めます。巻き上げモーターとケーブルによって、約2分で対岸と接続されるようになっているようです。

この一連の流れが末広橋梁の見どころですな。鉄道可動橋そのものはJR和田岬線の和田旋回橋なども現存していますが、運河ゆえの船舶との兼ね合いが必要なため、手間がかかってでも通過前後に開閉操作を行うんですね。

ちなみに末広橋梁の南側には臨港橋が架かっていまして、こちらは道路可動橋となっています。自動車・歩行者専用道路なので普段は降りているものの、船舶通過時は封鎖されて跳ね上がるそうな。とはいえその瞬間は滅多にないようです。

 

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DF200(223) 〈5367 東藤原→富田→四日市港〉

数十分後、すっかりお馴染みとなったレッドベアが姿を現しました。なぜか記念撮影をしていた係員さんとともに、のろのろと進んでいく列車を見届けます。

後ろの貨車には東藤原から三岐鉄道経由で運ばれてきたセメントが詰め込まれており、この先の太平洋セメントの荷役施設(藤原工場四日市出荷センター)で入換機関車にバトンタッチされます。

そして折り返しは空貨車を引っ張って四日市駅へと戻っていきます。このやり取りが10分弱で行われるのだから、手際が良いのなんの… 伊勢湾を挟んで向こう側にある中部国際空港の埋め立て用土砂もこの要領で運ばれたんですね、しみじみ。

 

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広角でもう1枚。四日市駅構内扱いですが、車両重量の関係で「末広橋梁をDF200が渡ることはない」と安心されていました。しかし実際は2018年から2019年に行われた試運転を経て運用が解禁され、「DD51安泰神話」があっけなく崩壊してしまいました。

かく言う自分も引っ掛かったうちの1人で、いつかここでDD51を…とか先延ばしにしていたら、気づいたときには引退していました。何度も繰り返しますが、日々の記録がいかに重要かを身をもって思い知った瞬間でした。これもはや定型文ですね。

 

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あ、ちなみに近鉄四日市駅からレンタサイクルでやって来ました。120円/日(電動自転車は240円/日)と破格なので、鈴鹿市民なのに半年に1回くらいお世話になっています。だいたい20分も掛からずに来れたので、良い運動にはなったかな?

四日市港へのセメント輸送ですが、1日5往復の設定がなされているものの、休日は橋の開閉は行われず、荷主の都合で運休もしょっちゅうあるようなので(藤原工場の定期検査の関係で5月~6月の割合が高いらしい)、その辺りは注意が必要です。

 

復路まで待ちたいところですが、狙いがあと2つもあるので急いでJR四日市駅方面へと向かいます。

次回に続きます。ありがとうございました。

 

~次の更新は7/29です~