あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

免許取ったから学科試験の復習

今日はいつもの鉄道ではなく自動車のお話を。唐突かつ私事なのですが、今年の8月中旬に運転免許を取得しまして、現在はガッチガチの初心者ドライバーとして運転の練習している日々でございます。

先日の記事「8/19 魅惑の4連普通と西青山探訪」にて近鉄名古屋線・南が丘駅で降りたことに触れましたが、この近くに三重県運転免許センターがありまして学科試験を受けに行っておりました。ほんとに三重県民しか分からない伏線ですいません…

 

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チョコレートケーキみたいな三重県運転免許センター

ということで、今回は記憶の新しいうちに学科試験で出た「なんじゃこれ問題」をいくつか引っ張り出して一緒に復習していこう、そんな記事をお届けしようと思います。ちなみにここでの「学科試験」とは、免許センターでの問題や教習所での模擬テスト、卒業テストのことなので悪しからず。

同じ若葉マークの方はもとより、絶賛車校通いの方、ベテランドライバーの方も懐かしさを感じながらご覧いただければ幸いです。

 

1.駐車と停車、似て異なる

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斜めの赤線1本で駐車禁止、2本なら駐停車禁止

どんな道路でも、駐車するときは歩行者の通行のために車の左側に0.75mの余地をあけなければならない。

駐車にまつわる問題ですね。「余地」とは後続車や対向車、歩行者等が通行するための隙間のことです。他人のことを考えるとスペースを設けるのは当然っちゃ当然なのですが…

ここで嫌らしいのが「どんな道路でも」という言葉。実は車の左側に0.75m(以上)の余地を設けるのは「路側帯の幅が0.75mを超える場合」のみです。逆にそれ以下の場合は車道の左端に沿わなければなりません。

また、歩道がある場合は車道の左端、歩道も路側帯もない場合は道路の左端に沿うことになっていまして、そもそも駐停車禁止路側帯や歩行者用路側帯があれば路側帯の中に入ってはいけません。よって設問の答えは「誤」になります。

こんな感じで一部分でも違えば正誤が変わるのが学科試験です。接頭語の他にも「~しなければならないことはない」「~してもよい」のような濁すパターンもあるので注意が必要でした。

 

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道路工事の写真が無かったので名城線で代用

道路工事の区域の端から10m以内の場所で、友人を降ろすために車を停止させた。

そもそも「駐車」は車が継続的に停車すること、「停車」は駐車にあたらない停車のことでして、何とも説明になっていない説明をされた記憶があります。基準として停止時間が5分を超えたら「駐車」、越えなければ「停車」扱いでしたが、人の乗り降りの場合は5分を越えようが超えまいが「停車」扱いとなります。なんだこれ。

設問は「駐(停)車禁止場所」を覚えているかを問うているわけです。

〈駐停車禁止〉

軌道敷内/坂の頂上付近や勾配の急な坂/トンネル内/交差点から5m以内/曲がり角から5m以内/横断歩道や自転車横断帯から前後5m以内/踏切から前後10m以内/安全地帯の左側と前後10m以内/停留所から10m以内(運行時間中に限る)

〈駐車禁止〉

火災報知器から1m以内/車庫や駐車場から3m以内/道路工事区域から5m以内/消火栓、消防用防火水槽、消防用機械器具置き場から5m以内

改めて見ると設問の「10m」は間違っているので答えは「誤」…かと思いきや、そもそも「友人を降ろす」とは「人の乗り降り」に値しますので停車扱いとなり、10m以内だろうと5m以内だろうと可能なので設問の答えは「正」になります。

表現力の問題としか言いようがないんですが、あえてそう作問することで惑わせようとしていることがよく分かります。「追い越し・追い抜き禁止場所」も要チェック。

 

2.路面電車なんて知らない

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これも路面電車とはたまげたなぁ…

A:安全地帯のある停留所に路面電車が停止している場合、乗り降りする人がいてもいなくても徐行しなければならない。

B:交通整理が行われていない交差点では、右方、左方に関係なく路面電車の進行を妨げてはならない。

これをご覧になっている方は鉄道ファンが多いと思うのであれですが、地元に路面電車が走っていなければ存在すら知らない人は結構います。テレビや映画で見たことはあっても、やはり「電車は線路を走る(路面電車もそうなんですが…)」という固定概念があるんでしょう。

Aは路面電車が停車しておらず、かつ安全地帯に歩行者がいないときに限り徐行は不要なため、設問の状況においては徐行しなければなりません。ちなみに安全地帯がない停留所で路面電車に出くわした場合は停止が求められます。

Bは交通整理が行われていない「道幅が同じ」交差点なら、路面電車の進行を妨げてはなりません。しかし設問は道幅に触れられておらず、優先関係(主従関係)が分かると推測できるので自ずと進行の順番が決定します。

よってAは「正」、Bは「誤」となります。三重県民ともなれば豊橋天王寺くらいまで行かなければ遭遇しない路面電車、この知識が役に立つのはいつになるのやら。

 

3.二輪なんてもっと分からない

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そういや自転車も前輪/後輪ブレーキってあるよね

a:二輪車でカーブを曲がるときは、クラッチを切らずに車輪にエンジンの力をかけたままのほうがよい。

b:乾燥した路面で二輪車でブレーキをかけるときは前輪ブレーキをやや強く、路面が滑りやすいときは後輪ブレーキをやや強くかける。

c:大型二輪免許または普通二輪免許を受けていた期間が3年以上であれば、高速道路で2人乗り運転ができる。

学科試験は四輪メインと言えど、二輪に関する問題もちょくちょく出てきます。しかし本当にさら~っとしか教えてくれないため、そこはある程度の運で対応するしかないのかなあ、と。

まあ真面目に勉強すればいい話なんですけど、コスパを考えれば四輪関係を勉強したほうが点が取れそうなんですよね。ご存じの通り普通免許で原付も乗れるので、将来二輪に乗る機会があるならば勉強する意味はありますな。

参考までにaは「正」、bは「正」、cは「誤(3年以上かつ20歳以上)」となっています。

 

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いつしか高速道路で遠出したい(写真は新名神鈴鹿PA)

学科と技能がどこまで連動しているのかは正直未知数ですが、ここであげた問題は安全運転を心掛ける上では必ずと言っていいほど必要な知識を問うています。悲劇を起こさないためにも、気を引き締めて楽しいカーライフを送りたいものです。

…まあ、たまにはこんな感じで鉄道以外の小話も挟んでいけたらなと。自分は大学生でして車を持っていないので、ちょくちょく話題に挙がる「カーシェア」にも興味があるんですがまたの機会に。

ということでどうでもいい報告と学科の復習でした。ありがとうございました。