こんばんは。
いよいよ年の瀬が迫ってまいりましたが、今年はどのような1年でしたでしょうか。幾分か制限が緩和されたとはいえ不自由が続く中、楽しむことは楽しめた、そんな年だった気がしますね。さて来年は…
今年のネタは今年のうちに。名鉄電車を撮り終え、そのまま金山へ。とあるものを狙いに再び名城線へと帰ってきました。
2000形(2129F) 〈M1657Z 大曽根〉
名古屋市交通局の歴史は、1922(大正11)年に名古屋市電気局が開業させた名古屋市電から始まります。買収だの市バス誕生だの、はたまた市電廃止からの地下鉄誕生だの、様々なイベントを経て、2022年で創立100周年を迎えたわけです。
それを記念して、2021年から2023年にかけて結構大々的なキャンペーンを実施していまして、その中の一つが「黄電(きいでん)メモリアルトレイン」の運行でございます。東山線と名城・名港線で各1編成ずつ導入されたわけですが、それを狙っていこうと思います。
と言いましても、運行情報は公開されていないため、Twitterの心細い目撃情報を頼りにするしかありません。とりあえず東別院に行ってみましたが…初手は残念。
2000形(2129F) 〈M1817Z 大曽根〉
続いて六番町。金山~名古屋港のピストン輸送かと思いましたが、どうやら違ったよう…というかよく見たら先程と同じ編成ですやん。後々聞いた話によると、差し替える形で午前中に入庫されてしまったようです。
名城・名港線は全駅に可動式ホーム柵が設置されたため、地下鉄構図ができる駅はそこそこ限られます。ただ、さすが日本唯一の環状運転を行う地下鉄なだけあって、カーブがかっている駅が多い印象でした。なかなかシビアですけどね。
とここで東山線での目撃情報が流れてきたので、急いで栄へ。まさかの乗車電が「黄電」ということで、とりあえず終点・高畑まで乗車しました。車内を撮るのはお客さん全員が降りるタイミングにしておきましょう。
特別な装飾が施されているわけではありませんが、広告類はこれまでの歩みや当時の写真で埋め尽くされていました。この手法、いつしかの名鉄蒲郡線を思い出しました。
どうでもいいですが、5050形ってどうも新しい世代の車両とは思えない古めかしさがありますよね。先代5000形とフォルムがそう違わないからでしょうか?
もちろん東山線の初代にあたる100形の姿も。登場当時に「暗い地下鉄でも明るく見えるように」という趣旨で、隅から隅までウィンザーイエローを纏った塗装が採用されました。今でも東山線のラインカラーとしてお馴染みの色となっています。
ちなみにこの黄電、かつては名城線でも走っていまして、区別のために補色となる青紫色の帯を全周させていました。
この「補色」という概念、名古屋市営地下鉄では結構大事にしているようで、鶴舞線は名鉄の赤色と補色の関係に近い青色、桜通線や上飯田線は色相環の余りものを採用しています。こういう配慮を探してみるのも、案外面白いものです。
5050形(5177F) 〈T1910F 藤が丘〉
向かい側に停車していた先発に飛び乗って、本陣まで先回り。無事にその姿を捉えることができました。参考までに、名城線の方は2000形2134編成がメモリアルトレインの対象車両です。
またまた色の話に戻りますが、この5177編成とホームの壁の帯を比べてみると、若干色合いが異なるのが確認できると思います。
これは開業当初より他路線が増え、色の違いをより明確化するために2016年から赤みを加えていることに起因します。それだけ名古屋市交通局が長い歴史を辿ってきたという証拠になりますね。
あ、そうそう、中村区役所の移設により本陣がその最寄駅になるため、副駅名に「中村区役所」が追加される予定です。12/10時点ではそのままでしたが、つい最近に駅名標が交換されたそうな。
「黄電メモリアルトレイン」の運行はおよそ2023年1月末までですので、興味のある方はぜひ追っかけてみてください。色の歴史も合わせて眺めると、なお楽しめるかもしれません。
以上、名古屋でのプチ鉄旅でした。ありがとうございました。