あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

6/24 夕方の高田本山カーブ

こんばんは。

いよいよ今週の金曜日(7/16)から「WEST EXPRESS 銀河」が紀南ルートでの営業を開始しますね。個人的には「紀勢本線」は乗ったことあるのに「きのくに線」には乗ったことがない、という言葉遊び状態なので、いつかは見てみたいものです。

 

さて本題へ。梅雨の合間の貴重な晴れ予報だったので、大学帰りに高田本山カーブに直行してみました。なぜここなのかと聞かれましても、とくに理由はありません。

 

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21020系(UL22) 〈1513 特急 鳥羽〉

ついにnextも伊勢志摩入りする世界線になってしまいました。メインはもちろん名阪乙ですが、それでも余剰になるため名伊にも回しているようです。それくらいなら阪奈に入る伊勢志摩ライナーと入れ替えたほうがまだ愛称に即しているような…

地味に2編成しか存在しないレア車両ではあるものの、運用はほぼ固定なので狙えば乗ることができます。plusの21000系と乗り心地は大差ない…というかどちらも同じ「ゆりかご型シート」を採用しているのでそりゃ当然なのですが、乗り比べてみるのも面白そうです。

 

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5200系(VX07)+9000系(FW06) 〈1531 急行 宇治山田〉

2007年から2014年にかけて行われた車体更新で、5200系列の中でも種別標識灯兼尾灯が「原型」のままなのか「2灯」に交換されたのかという区分ができるようになりました。写真のVX07編成を含む、半分以上の車両が2灯式に交換されたようです。

ちなみにその車体更新のトップバッターとなったVX02編成だけ、扉付近の背もたれの形状が垂直ではなく斜めになっています。寄りかかった時にちょうどフィットするので個人的には地味に有難いものの、これ1編成だけなので当たるかどうかは運次第ですな。

 

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9000系(FW02) 〈1641 普通 津新町〉

2021年7月のダイヤ変更で、塩浜~津新町における日中の普通列車が毎時3本から毎時2本に減便されたことは記憶に新しいですが、急行が20分間隔(毎時3本)で来るので運転間隔に偏りが生じてしまいました。

伊勢若松でのバカ停(かつては団体列車や回送の通過待ち用に5分ほど停車)を消滅させるなどして、どうにか白子以南はだいたい30分間隔に揃ったようです。まあでも緩急接続を大切にする近鉄なので、それさえ守ってくれるのならば多少の不揃いは許せなくもない気がします…

 

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22000系(AL20) 〈7615 特急 賢島〉

先程の各停から雲が出てきたので切り上げたところ、夕陽がカムバックしてきたので帰り際にもう1枚。クリスタルホワイトとブライトイエロー、結構輝いてますね。

にしても汎用型のイメージをそこそこ覆してきたのがこのACEリニューアル車だと思います。後継者のAceこと22600系シリーズもそうですが、看板特急だけでない、通常利用にも根付いた近鉄特急を創り出そうとする熱意を感じることができました。やっぱ乙特急停車駅ユーザーだと汎用型にお世話になるのが多いんですよね(今やULですが)。

 

たまには地元で日常鉄も良いもんですね。最近は一般車(とくに3連あたり)を撮りたい欲が沸々と湧いているので、天気とタイミングさえ合えば沿線に繰り出したいところです。

名古屋線とはここでお別れ。もう一つ気になる地元路線へ向かいます。

次回に続きます。ありがとうございました。

~次回の更新は7/17です~

〈6/20 久々青空フリパ‐5〉武豊線に初乗車(ちょこっと名鉄)

こんばんは。

昨日(7/10)は初めて「都市高速」というものに挑戦してみました。まあ名古屋高速を走ってみたということですが、アホみたいな頻度の車線変更、アホみたいな直角カーブ、アホみたいな名古屋ナンバー車の割り込み…まあ無謀でした。走りやすいに越したことはないと十二分理解した次第でございます。

さて本題へ。ゆとりーとライン大曽根に戻ってきた後、中央線で名古屋へ。ここでやっとこさ用事を済ませました。もはやメインとサブがあべこべな気がしますが、今に始まった話じゃないので気にしないしないで。

前回はこちらから。

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311系(G2) 〈5851F 区間快速 名古屋〉

用事を終えたのは17時前でした。どこかで撮り鉄するのも微妙だったので、名古屋から近い割には未乗区間だった武豊(たけとよ)線に赴くことにしました。

名古屋から新快速で2駅の大府から、知多半島の東側を沿うようにして武豊まで至る全10駅、19.3㎞の路線です。割と最近までキハ25系やキハ75系が走る非電化路線だったものの、2015年に電化されたことで名古屋都市圏としての風格がより一層強まりました。

あとは衣浦臨海鉄道の貨物列車も乗り入れることで有名ですかね。タブレット閉塞を採用しているので、途中の東浦と東成岩で通票の受け渡しが行われます。あとは「中部国際空港(セントレア)まで延伸」という夢のような話もあったり。

 

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地方交通線としては第1位の可部線に次ぐ輸送密度の高さなのでローカル線ではありませんが、並走して走る名鉄河和線のほうが便利なのか武豊駅前は少々寂しい雰囲気です。こりゃセントレア行きも厳しそう。

写真左に映るのは高橋煕駅手の胸像です。1953年9月に発生した台風13号の影響で武豊線の線路が流失し、その区間に迫り来る列車に発煙筒で異常を知らせたものの、自身は殉職。その行動が「国鉄職員の鑑」として称えられたことから、1954年に設置されたそうです。

 

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313系(G2) 〈5851F 区間快速 名古屋〉

311系(G12) 〈5848F 区間快速 武豊

沿線には田んぼがあったり住宅地が広がったりイオンモールがあったりと、バランスの取れた路線といった印象。誰がどう見ても「幹線の支線」といった感じです、ええ。

車両は名古屋地区仕様なので313系311系しか来ませんが、そもそも単線なので行き違いが発生します。こんな光景もそのうち見納めなので、混まないうちに撮っとくのが無難ですな。

現在は普通と区間快速(線内は各駅停車)のみですが、かつては快速も走っていました。これは非電化時代の名残で、名古屋へ直通する際に加減速性能が悪い気動車東海道線の電車を邪魔しないようにあえて通過駅を設定したことに由来します。

 

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名古屋→武豊→乙川(311系離合の写真)→半田とフリーパスの効力を濫用しているのはさておき、この跨線橋は1910(明治43)年から現在まで「現役で使われ続けたJRで最古の跨線橋」でした。

高架化工事に伴い2021年6月でその歴史に幕を閉じ、今後は駅前に整備される公園で保存されるそうです。そういや亀崎駅も開業当時から残る「日本最古の現役駅舎」として有名なので、武豊線は案外鉄道遺産の宝庫なのかもしれません。いやそうなんでしょう。

2018年の愛知ディスティネーションキャンペーンを始めとした臨時列車の入線も多いこの路線は、単なる通勤・通学路線と片づけてしまうにはもったいないほどの魅力が詰まっているようです。衣浦臨海鉄道と合わせて、再度訪れる必要がありそうですね。

 

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6800系(6807F)+6000系(6003F) 〈591 特急 金山〉

少し歩いて知多半田近くのカーシェアステーションへ。西を向いて走ると常滑線空港線にぶち当たるので、りんくう常滑で臨時特急を撮影。まあ酷い有様ですが「金山行きの特急なんだな」ということは分かるんでね…

セントレアの真横の愛知国際展示場で何かのイベントがあると、名古屋発中部空港行き、中部空港発金山行きの全車一般車の特急が運転されることが通例となっています。HPにしれっと掲載される程度ですが前々から気になっていたので、今回初撮影です。

 

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後ろの6003Fはワンマン運転対応車なので専ら三河線で運用されるんですが、ごく稀に本線系統を走っていたりします。メイン路線とは違う場所を走ることを「脱走」だの「脱走兵」だの呼んで盛り上がるのは、支線あるあるなんですかねえ?

これだけ撮って、駅前のイオンモール常滑で申し訳程度の夕飯を食らいつつ返却。武豊線区間快速で名古屋まで、関西線と伊勢鉄道を乗り継いで帰路に着きました。

 

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さて、久しぶりのシリーズ記事でしたがいかがでしたでしょうか。数時間だけの単発撮り鉄でも良いんですが、フリーきっぷを駆使して1日中周るほうがやっぱり楽しいですよ。あと未乗だった美濃赤坂支線と武豊線にも乗れたので満足です。

以上、久しぶりに青空フリーパスを使った撮影記をお送りしました。ありがとうございました。

〈6/20 久々青空フリパ‐4〉気動車です、ゆとりーとライン

こんばんは。

今日は七夕…というか雨ですね。ここ例年雨ばかりなような気がしたので調べたところ、2020年も2019年も夕方以降は雨でした。天の川もへったくれもありませんが、一部地域では1年越しに会えたことを喜んだ2人の涙が「催涙雨」となって降り注いでいるという考え方もあるんだとか。いやもう天気なんてどうでもいいやん…

 

さて本題へ。211系10連なりCL6連なりを撮りながら、高蔵寺に戻ってきました。JRと愛知環状鉄道が乗り入れるニュータウンの玄関口ですが、実はもう一路線(?)乗り入れていることをご存じでしょうか。

前回はこちらから。

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ここからは世にも珍しい「ガイドウェイバス」で運行される「ゆとりーとライン」に乗車していきます。郊外では一般道路を、都市部ではガイドレールを装備した専用軌道を走行するという、バスと鉄道の良いところを取ったような乗り物ということですね。

運行主体は名古屋ガイドウェイバスですが、そもそも名古屋市営バスの代替路線という側面もあるため、全便において名古屋市交通局が運転業務に当たっています。かつては名鉄バスジェイアール東海バスも担当していたそうな。

路線名については、渋滞の影響を受けない専用軌道を使うことで定時性が期待でき、その「ゆとり」と「ストリート」を掛け合わせたとのこと。

 

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高蔵寺を出発し、しばらくは普通の路線バスのように平面区間を走ります。そして途中の小幡緑地(おばたりょくち)には「モードインターチェンジ」が設けられ、ここで高架区間を走るための設備準備がなされるわけです。もちろん一般車両は進入禁止なので、バス通過時以外は遮断器で閉鎖されています。

ここからがこの路線の見どころで、車両の前後輪そばに取り付けられた案内装置がレールに沿ってスライドするように走ります。原理的にはトロリーバスのような、でも全く違うという、やっぱり世にも珍しい「新交通システム」というわけですね。

 

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高架区間での乗務員によるハンドル操作は不要で、速度調節と安全確認による運転を行います。また停留所ではなく駅になるため、「コンコース」や「無人駅」、「乗り換え路線」という概念が生まれてきます。

標識・駅接近時の指差喚呼といい、乗客の有無に関わらず必ずドアを開閉する様子といい、さすがに完全なバスとは呼べなくなってしまいました。先述の通りトロリーバスに通ずる部分もあるため、乗務員は大型二種免許と無軌条電車運転免許を有しています。

 

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乗務員の仕事っぷりもなかなか見応えがありますが、外に目を向けるとまあ景色が良いことで。最高時速は60km/hなので高速道路並みの爽快感は保障できないものの、どっからどう見ても路線バスな車両が開けた視界の中を進むのは楽しいものがありました。

守山区の志段味地区は地形の制約から交通渋滞が激しく、公共交通機関を設けようにも地下鉄やリニモだと過剰、ただのバスだと不足という課題がありました。それを解決するために2001年3月に開業したのがゆとりーとラインというわけですな。

 

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各駅で徐々に乗客が増え、立ち客も出るほどに。地下鉄名城線と接続する砂田橋ナゴヤドーム前矢田で少々降ろしつつ終点の大曽根に到着しました。これはプラットホームと言うんでしょうか、何かアトラクションの搭乗口みたい…ハイテンションで「いってらっしゃ~い!!!」とか言われても違和感ねえよ…

ちなみに名古屋市営バスといえば各停留所の時刻表に「営業係数(100円稼ぐのにかかる費用)」が記載されていることが特徴的ですが、このゆとりーとライン全体では2019(令和元年)度で123とのこと。やや赤字といったところですが、即廃止レベルではない(というか市営なのでそんなことしたら末期)のでこれからも奮闘してもらいたいですな。

 

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そういや車両の紹介を忘れていました。ほとんどがGB-2110型気動車で運転されており、機器類の関係でツーステップ(車いす等はリフトで対応)というあまり優しくない仕様です。ディーゼルエンジンで走るので電車ではなく気動車扱いとなり、厳密に言えば「無軌条気動車」ということになります。

ゆとりーとラインは前々から乗ってみたいと思っていたので、偶然にも高蔵寺発着便があることに気づいたときは驚きました。今のところ日本で唯一ですし、ギリ「鉄道」と言えなくもないので、よければ乗りにいらしてみてはいかがでしょうか?

 

ということで次回に続きます。ありがとうございました。

 

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