あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈6/20 久々青空フリパ‐2〉ながらのプチ秘境・美濃赤坂線

こんばんは。

今日(7月3日)はソフトクリームの日だそうです。1951(昭和26)年のこの日に、日本で初めてのコーン型のソフトクリームが販売されたことを記念して制定されたそうですが、コーン型って言ったらスガキヤのあのソフトクリームしか勝たん気が…いやすいません誰も分かりませんねこんな地方ネタ。

  

さて本題へ。カラフルな311系を狙ったり失敗したりしながら、今は無き臨時夜行快速「ムーンライトながら」の発着駅・大垣にやって来ました。個人的には初乗車となる、あの路線に乗りに来た次第です。

前回はこちらから。

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313系(3000番台/R112) 〈3709G 普通 美濃赤坂

大垣駅の奥の方に位置する3番線からは、東海道本線の支線である美濃赤坂線が発着しています。全長5.0km…といってもこの先の南荒尾信号場までは東海道線との重複区間なので実際は1.9kmになるわけですが、2両編成のワンマン電車が1~3時間おきに行ったり来たりしています。

大垣以外の荒尾、美濃赤坂には駅番号が設定されておらず、ICカード乗車券も使えません。3番のりばのほぼ全ての柱に「赤坂線はTOICAエリア外」という注意書きが貼られていたのですが、それほど認知されていないのでしょうか(いやその前にそんなに利用者がいるのか…)

 

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大垣を発車して3分ほどで、唯一の途中駅である荒尾に到着。多数の留置線がある九州のほうとは違い、写真では伝わりづらいながらもカーブ上に設けられた静かな無人駅でした。なんなら真横の東海環状道・大垣西ICのほうが断然立派です(おい)。

ちなみに「支線の駅あるある」かもしれませんが、ホームがやたら長いのはかつて東京発の大垣夜行美濃赤坂を終着としていた名残です。後に大垣止まりになった後も、本線直通の区間快速や新快速が乗り入れたそうですが、現状を見る限りでは果たしてどこまで需要があったのやら。

 

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さらに3分経つと終点・美濃赤坂に到着します。旅客線としてはここまでですが、この先は西濃鉄道市橋線(貨物線)が分岐しており、金生山(かなぶやま)から産出される石灰石の輸送手段として1日2~3往復程度の貨物列車が走っているとのことです。

そもそも「西濃鉄道」とは大垣市で貨物鉄道を経営する企業で、同じく大垣に路線を持つ樽見鉄道筆頭株主となっています。どうしても「西濃運輸」との関係性が気になりますが、本社が美濃の西武に位置すること以外は全くの無関係とのことです。

現在は美濃赤坂から猿岩までの市橋線のみですが、かつては昼飯(ひるい)線も有していたんだとか。前者に至っては旅客営業を行っていた過去もあり、国鉄気動車が初めて他社に乗り入れた路線という称号もあったりします。

 

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駅舎は1919(大正8)年当時から使われている切妻屋根の平屋。真新しい点字ブロック自動販売機、ポストを除けば、木材剥き出しのなかなか趣深い佇まいでございます。

待合室には駅ノートも設置されているほどなのでさぞかし秘境…かと思いきや、2019年度の乗車人員が301人だということから察するに、一定数の生活利用はあるようです。実際この時も大垣方面へ向かう乗車客らで少々賑わっており、列車に合わせてうまく活用していることが窺がえました。

 

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ちなみにここら一帯は、中山道江戸から数えて56番目の宿場「赤坂宿」として栄えていた場所です。駅から北を向いて真っすぐ歩くとそれっぽい街並みが広がっており、史跡がまんべんなく散りばっていました(ちゃんと観光できなかったのが残念…)。

名古屋地区の西のターミナル的な位置付けの大垣からちょろっと出ている美濃赤坂線ですが、路線長に対して見どころが多くて非常に魅力的でした。今度は西濃鉄道の貨物列車の撮影もしてみたいところです。石引神社が有名らしいですし。

 

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復路は近くを走る名阪近鉄バス大垣駅前に戻ってきました。名古屋と京阪(神)を結ぶ高速バス「名神ハイウェイバス」と数多の貸切バス事業が強すぎて知りませんでしたが、西濃地区を中心とした路線バス網も形成していたんですね。

 

大垣始発の新快速に乗り込んで、再び名古屋方面を目指します。

次回に続きます。ありがとうございました。

 

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〈6/20 久々青空フリパ‐1〉緑・青・黄の311系

こんばんは。

どうでもいい報告なんですけど、7月中はとある法則に従って定期的に記事を掲載していきます。今日は2日、次は3日、その次は5日…何となくお分かり頂けたかもしれませんが、この調子だと月11本ですか…うーんネタ切れの予感。でも頑張ります。

 

さて本題へ。この日は名古屋で用事があったんですが、夕方まで暇なんですよね…そうだ、撮り鉄しようということで、実に2年ぶりに青空フリーパスを購入して各地を巡ることにしました。もちろん感染症対策も万全を期しております。

 

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伊勢鉄道の上り始発で四日市へ、そこから関西線で名古屋を目指します。もう慣れ切ったことなんですが、伊勢鉄道のりばの3番線が奥に追いやられているので、乗り換えが少々めんどいんですよね。JRと伊勢鉄の普通列車同士の利用なら、同一ホーム乗り換えが可能な南四日市をおすすめします。

この列車はワンマン運転なので無人駅では前寄り車両しかドアが開かない…かと思いきや、弥富以北では全ての駅で全てのドアが開きました。そういや2021年2月から「集中旅客サービスシステム」が導入され、自動改札機が設置されたんでしたね。ほったらかしにされているかと思いきや、地味に近代化しつつある関西線でした。

 

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311系(G6)+311系 〈5701F 区間快速 米原

名古屋に降り立ち、キオスクで朝ごはんを調達していると、ちょうど311系重連区間快速が滑り込んできました。寝ぼけていたので少々左寄りですけど…

311系は、金山総合駅の開業と新快速・快速の大増発に伴い1989年に製造された車両で、JR東海では3番目となる電車ですね。曲面を強調した設計で、車内はオールクロスシート。1999年に313系が登場するまでは、まさに東海道線の顔とも言える存在でした。

しかし2021年度から新型車両315系に置き換えるとの発表があり、そのうち消えていくことが確定しております。地元なのでちょくちょく撮ってはいますが、引退間際に焦る前に今のうちからカットを溜めておこうという次第です。

 

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311系(G10)+311系(G12) 〈5502F 快速 名古屋〉

普通列車木曽川へ。そこから歩いて、もはや説明不要の超有名撮影ポイントで土休日の朝名物(?)の重連3連続通過を見届けます。

先程の米原区快もその一つですが、早朝時間帯は上下線ともに311系8連が集中的に投入されています。とくに土休日ダイヤの7時台における岐阜→名古屋は快速、普通、特別快速と3連続で運用されるため、311系を狙うには絶好のチャンスというわけです。

さらに名古屋止まりの快速自体が毎日3本(平日は稲沢に特別停車)と珍しいので、この列車は失敗するわけにはいかない…いやいかなかったのですが…見事に失敗してしまいました(;^ω^) こりゃ再履修確定ですな。

 

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 311系(G13)+311系(G7) 〈5100F 特別快速 浜松〉

その後の後の特別快速は上手くいきました。先程の快速に次いで、8連普通と特急しらさぎ3号の送り込み回送が通過したんですが、フレームアウトという救いようのない失敗だったので消え去ってもらいました。

何が凄いって、米原から浜松までの188.8kmを2時間40分で走破することですよね。さすがに天下の東海道新幹線だと約1時間なので話になりませんが、東京からだと静岡の2駅先の用宗(186.6㎞)に相当する距離ですからね。え、西に2府3県を駆け抜けるバケモノがいる?知らない子ですねえ。

 

ちなみにこの撮影ポイント、シーズンは秋から冬頃なので今来たとしても前面に光は当たりにくいですし、何より雑草が思いの外鬱陶しい… この日も先客が1人いらした程度なので、日常鉄する分にはお手軽な場所と言えそうです。

 

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駅に戻ると、先程撮り損ねた送り込み回送の683系…ではなく681系が待避線に停まっていました。 2列毎の独立窓ではなく連続窓なので681系と判断したんですが、まあよく分かっていないのでこれ以上の言及は控えておくことにします。

にしても土休日朝に1本の快速をミスったのは痛いですし、赤色の新快速と白色の普通も逃してしまいました。そんな遠い場所でもないので、混む前にさっさとリベンジしたいところですな。

この後は下り普通に乗車し、岐阜方面へ向かいます。まさかのセミクロスシートを備えた3000番台で面食らったのはここだけのお話。

 

ということで次回に続きます。ありがとうございました。

 

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6/28 さよならヨカ急

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こんばんは。

当分は雨or曇り予報のはずが、アホほど晴れた鈴鹿市でございます。こんだけ天気が良いんならどこかにお出かけしたいところですが、こういう時に限ってバイトなんだよな畜生…

 

さて本題へ。近鉄では2021年7月3日にダイヤ変更を行うのですが、まあ内容が減便だの臨時化だのあまり嬉しくはないことばかりで。名古屋線も例外ではないのですが、その中でも細々と走っていたとある列車を見てきました。

 

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1253系(VC60)+1259系(VC67) 〈5339 急行 近鉄四日市

深夜に1本だけ運転される四日市行き急行は、名古屋から弥富以南(各駅には弥富で普通に乗り換え)への最終電車となっています。と同時に現在まで残るただ1本の「ヨカ急」でしたが、今回のダイヤ変更でその歴史に幕を閉じることになりました。

思い返してみれば過去には日中に毎時1本ずつ名四急行が走っていたものの、宇治山田/五十鈴川発着の急行のすぐ後ろを追うというなんとも微妙なダイヤ設定。「それなら途中駅の利便性向上を」ということなのか年々準急に格下げされ、3両編成としては朝の上り3938列車と夕方の下り4539列車(2020年3月で消滅)が唯一の生き残りでした。

2021年7月のダイヤ変更では、この3938列車と5339列車が準急化。純粋な名四急行としては朝の四日市発名古屋行き急行(6738列車)ただ1本となり、四日市行き急行は見納めとなってしまいました。

 

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この日は軌道検測にしょっちゅう駆り出されるためにフルカラーLED方向幕となったVC60編成がやって来ました。登場当初はどこぞの西日本みたいな更新をしてきやがったなと驚きましたが、柔軟性という点ではそこそこ便利そうですな。

ちなみに急行を駆逐し続ける準急の中にも、普通に格下げされた列車がちらほらあります。「特急4・急行3・普通(準急)3」という基本パターンこそは貫いていますが、このご時世なのでちょくちょくテコ入れが入っているのが今回のダイヤ変更における名古屋線の特徴ですね。

 

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5209系(VX09)+1430系(VW34) 〈2339 急行 津新町〉

ここからは毎度お馴染みおまけ編。今更ですが場所は近鉄富田です。

本来ならこの構図で先程のヨカ急を撮りたかったのですが、上り最終(富吉行き普通/2264列車)が発車した後に到着するのでホームが消灯されてしまいました。撮影難易度の高さも、ヨカ急の醍醐味な気がします(まあ撮ったの初めてでしたけど)。

話を戻してこの「ツシ急」は、名古屋を6両で出発し、四日市で後ろ2両を切り離して4両で津新町へ向かう運用でした。しかしこれまた今回のダイヤ変更で切り離しを取りやめ、終点まで6両で向かうことに。減車というより増車という結果ですが、鈴鹿線(若松で平田町行き普通に接続)や名古屋線南部(白子で津新町行き普通に接続)への最終電車なので利用率は悪くないようです。自分も何度かお世話になってます。

 

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22000系(AL09) 〈9313 特急 津〉

日本一短い県庁所在地に向かうので、必然的に日本一短い行先となるわけです。ちなみに三重県民が「津」と読むと「つっ」ではなく「つぅ」になります。じゃあ「津駅」なら「つぅえき」なのかと聞かれれば、こちらは「つえき」なんですよね。日本語って難しいね。

話をまた戻して、この列車は四日市で先程のツシ急と接続するため、名古屋から津方面への真の最終はこの特急になります。切り離し作業を行うと同時に緩急接続もしてしまう、まさに近鉄お家芸を見ることができます。

 

今まで何とも思ってなかった種別&行先ですが、いざ消えると知ると撮りたくなるものですね。これだから日々の記録は大事だってツッコまれそうですけど、まあ何が起こるか分からんもんだから…

ということでヨカ急撮り納めのお話でした。ありがとうございました。