あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

6/28 さよならヨカ急

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こんばんは。

当分は雨or曇り予報のはずが、アホほど晴れた鈴鹿市でございます。こんだけ天気が良いんならどこかにお出かけしたいところですが、こういう時に限ってバイトなんだよな畜生…

 

さて本題へ。近鉄では2021年7月3日にダイヤ変更を行うのですが、まあ内容が減便だの臨時化だのあまり嬉しくはないことばかりで。名古屋線も例外ではないのですが、その中でも細々と走っていたとある列車を見てきました。

 

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1253系(VC60)+1259系(VC67) 〈5339 急行 近鉄四日市

深夜に1本だけ運転される四日市行き急行は、名古屋から弥富以南(各駅には弥富で普通に乗り換え)への最終電車となっています。と同時に現在まで残るただ1本の「ヨカ急」でしたが、今回のダイヤ変更でその歴史に幕を閉じることになりました。

思い返してみれば過去には日中に毎時1本ずつ名四急行が走っていたものの、宇治山田/五十鈴川発着の急行のすぐ後ろを追うというなんとも微妙なダイヤ設定。「それなら途中駅の利便性向上を」ということなのか年々準急に格下げされ、3両編成としては朝の上り3938列車と夕方の下り4539列車(2020年3月で消滅)が唯一の生き残りでした。

2021年7月のダイヤ変更では、この3938列車と5339列車が準急化。純粋な名四急行としては朝の四日市発名古屋行き急行(6738列車)ただ1本となり、四日市行き急行は見納めとなってしまいました。

 

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この日は軌道検測にしょっちゅう駆り出されるためにフルカラーLED方向幕となったVC60編成がやって来ました。登場当初はどこぞの西日本みたいな更新をしてきやがったなと驚きましたが、柔軟性という点ではそこそこ便利そうですな。

ちなみに急行を駆逐し続ける準急の中にも、普通に格下げされた列車がちらほらあります。「特急4・急行3・普通(準急)3」という基本パターンこそは貫いていますが、このご時世なのでちょくちょくテコ入れが入っているのが今回のダイヤ変更における名古屋線の特徴ですね。

 

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5209系(VX09)+1430系(VW34) 〈2339 急行 津新町〉

ここからは毎度お馴染みおまけ編。今更ですが場所は近鉄富田です。

本来ならこの構図で先程のヨカ急を撮りたかったのですが、上り最終(富吉行き普通/2264列車)が発車した後に到着するのでホームが消灯されてしまいました。撮影難易度の高さも、ヨカ急の醍醐味な気がします(まあ撮ったの初めてでしたけど)。

話を戻してこの「ツシ急」は、名古屋を6両で出発し、四日市で後ろ2両を切り離して4両で津新町へ向かう運用でした。しかしこれまた今回のダイヤ変更で切り離しを取りやめ、終点まで6両で向かうことに。減車というより増車という結果ですが、鈴鹿線(若松で平田町行き普通に接続)や名古屋線南部(白子で津新町行き普通に接続)への最終電車なので利用率は悪くないようです。自分も何度かお世話になってます。

 

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22000系(AL09) 〈9313 特急 津〉

日本一短い県庁所在地に向かうので、必然的に日本一短い行先となるわけです。ちなみに三重県民が「津」と読むと「つっ」ではなく「つぅ」になります。じゃあ「津駅」なら「つぅえき」なのかと聞かれれば、こちらは「つえき」なんですよね。日本語って難しいね。

話をまた戻して、この列車は四日市で先程のツシ急と接続するため、名古屋から津方面への真の最終はこの特急になります。切り離し作業を行うと同時に緩急接続もしてしまう、まさに近鉄お家芸を見ることができます。

 

今まで何とも思ってなかった種別&行先ですが、いざ消えると知ると撮りたくなるものですね。これだから日々の記録は大事だってツッコまれそうですけど、まあ何が起こるか分からんもんだから…

ということでヨカ急撮り納めのお話でした。ありがとうございました。

鈴鹿市駅の硬券入場券を買う

こんばんは。

早いことに大学の定期試験のご案内が舞い込んできました。昨年はオールオンラインだっただけに、対面でのテストというのは初めてでございます。うーんやっぱ緊張感が違いそうですよね、ますます単位が不安になってきました。

 

さて本題へ。今回は原点に立ち返って超地元に関するプチ話題をお届けしようと思います。鈴鹿どころか三重自体を蔑ろにしてましたからね中の人は…

 

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こちらは近鉄鈴鹿線鈴鹿市駅でございます。鈴鹿市としての代表駅は近鉄名古屋線の白子駅(特急停車)にあたるわけですが、こちらのほうがより市街地に位置しており、市役所の最寄駅にもなっています。

乗車人員は1935人(2019年)と、終点の平田町駅(3248人/2019年)の3分の2程度。立派な駅ビルを有しているように見えますが、1階のファミリーマート以外は全て空きテナントという悲惨な状態になっています。昭和チックな雰囲気なのがより一層哀愁を漂わせますな。

 

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駅周辺をぐるりと見渡してみます。ちょうど朝ラッシュ時間帯なので通勤・通学客とその送迎と思わしき自家用車でそこそこ賑わっています(写真からは想像がつきませんけどね…)。下の写真の、奥にちらっと見えるガラス張り&茶色の建物が鈴鹿市役所です。

この2枚を見て頂くと、駅前から道路があらゆる方向に向かっていることにお気づき頂けるでしょうか。上下の写真ともに4方向に進むことができ、とくに下の写真は小学生が歩いていく道路、緑色のフェンスを分岐点として市役所方面へ向かう2本の道路、そして右手前からの道路が不自然に交差しております。

 

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字面だとあれなのでGoogleマップの力を借りました。赤矢印の「上」「下」は先程の写真を、黄矢印は交わる道路の方向を、青点線が線路で、中央の薄赤が鈴鹿市駅ということですね。いや余計に分かりにくくなってねえか…?

何となく「車だと通りにくそうだな」といった印象を感じて頂ければ幸いです。動線は「神戸八丁目」交差点と「神戸九丁目」交差点の往来が圧倒的多数なのですが、踏切待ちで滞留する車がごっちゃになると、そこそこ危なかったりします。加えて横断歩道も掛かっている、付近には小学校と高校があることも考えると、まあ朝夕は苦労します。

 

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元々は伊勢鉄道(後の伊勢電気鉄道→参宮急行電鉄→…→近鉄)神戸支線の終着駅「伊勢神戸(いせかんべ)駅」として1925(大正14年)に開業。ローカル線として細々と走っていましたが、後に太平洋戦争が勃発。鈴鹿市はその工廠誘致に成功したことで市街地が格段に広がりました。

その結果、既に名古屋線に合わせた標準軌、社名も現在の近鉄とほぼ変わりない状態になっていた1963(昭和38)年に市西部の平田地区まで延伸することになりました。

延伸と同時に路線名を「鈴鹿線」に、伊勢神戸駅を「鈴鹿市駅」に変更。南北を貫くように建っていた木造平屋立ての瓦葺き駅舎を、東西向きのコンクリート駅舎に替えることで現在の形が出来上がったわけです。

確かにあえて南北を貫かせてみると、道路が横方向に伸びておりしっくりくる気がします。とくに南側の宝石店・電器店とんかつ屋あたりのフィット感が良い感じですな。

 

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長々と歴史の話をしてきましたが、現代に戻ってきましてコンコースを確認。時刻表と運賃表、自動券売機に自動改札機が設置された特段変わりない駅構造です。

肝心の駅員さんはというと、常駐しているわけではなく平日の朝夕ラッシュ時の一部時間帯(それぞれ1時間程度)のみ配置されます。しかも先述の通り通勤・通学客利用が多いため、構内踏切や乗降時の安全確認を主な業務としており、窓口業務はお客さんからの申し出程度に抑えられています。時刻は8時前、改札機横の引き戸が開かれているのが確認できるかと思います。

 

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じゃあその時間帯以外は完全な無人駅なのかと聞かれれば、そうでもないんですね。冒頭でお話した駅ビル唯一のテナントである「ファミリーマート近鉄鈴鹿市駅店」の店員が窓口業務を委託していまして、カウンター横の窓越しに精算や案内を行うという一風変わったスタイルを取っています。

近鉄リテーリングへの簡易委託という扱いなようで、JRではあちこちでやっているものの私鉄ではあまり見ないような気がします。微かに記憶に残っているのが埼玉のニューシャトルくらい?

ただファミマの営業時間が6:00~22:30なので早朝・深夜は無人駅になるものの、必要最低限のサービスを提供してくれるという点では非常に画期的なシステムだなと思いました。名古屋線でも伏屋駅で同じような形式が取られています。

参考までに、当時の記事が残っていました。

trafficnews.jp

 

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出典:「硬券入場券」発売駅の変更について

https://www.kintetsu.co.jp/all_info/news_info/ticket_info0614.pdf

 

でですね、非常に申し上げにくいのですがここからが本題です。地元オブ地元の面白い話なので気合いを入れすぎた結果、慣れないパワポで図示するにまで至ったんだからこれ如何に…

知られていないようでそうでもない事実なんですが、近鉄ではほぼ全ての有人窓口で通常の「硬券入場券」を発売しています。珍しい扱いをされることもあるものの、他の大手私鉄でも結構売られているようで、その筋には有名だそうな。

自分は別にきっぷ集めを趣味としていないので、そこまで欲しいとも思っていませんでした。しかし6月14日に名古屋地区での発売駅を変更するという発表があり、中でも鈴鹿市駅は先述の通り駅員配置時間が平日のたった2時間だけという収集鉄泣かせ仕様。

あとは「自駅の入場券を他駅で買う」という謎行動が何とも受け入れ難かった(いやまあ今となっては普通ですけどね)ので、記念に買うことにした次第です。

 

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こちらがその硬券入場券。良くも悪くもそのまんまですが、磁気きっぷですらICカードに淘汰されかけているこの世の中に残っていること自体が奇跡なのかも。

駅員さんによるとぼちぼち買いに来る方がいるそうで、ホーム監視業務に専念するため販売に対応できないことも多いそうです。「これ押しときゃプレミアつく…かもよ」と、ご厚意で普段は使わない改札印まで押して頂きました。本当にありがとうございます!

 

鈴鹿市駅硬券入場券そのものは伊勢若松駅で販売されるものの、「特別企画乗車券」扱いということで少し名目が違います。改札印も含めて、純粋な入場券を買うことができたので良い記念になったかなと思います。

以上、鈴鹿市駅硬券入場券を買って、ついでに紹介してみたお話でした。ありがとうございました。

6/12 湖西&湖南を狙う Part2

こんばんは。

ついに近鉄のダイヤ変更の全貌が明らかになったそうで、色々見てみると「利用実態に即した」ということが実によく分かります。ただどうしても許せないのが夕ラッシュ時の鈴鹿線の減便(4本/h→3本/h)、いや急行との有効本数が…仕方ないですかね。

 

さて本題へ。湖西線の北小松俯瞰を後にし、湖西道路より琵琶湖寄りの県道を通りつつ、東岸にあたる琵琶湖線沿線までやって来ました。目星を付けていた野洲~篠原の新(しん)踏切にて、少々ロケハンしておきます。

前回の記事はこちらからどうぞ。

naroaru.hateblo.jp

 

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223系(2000番台/V33)+223系(1000番台/W07) 〈3484M 新快速 長浜〉

写真奥が野洲方面、手前が米原方面です。説明不要だとは思いますが、野洲駅北側に上下線に挟まれる形で網干総合車両所宮原支所野洲派出所があり、この踏切はちょうど合流するあたりに位置しています。ただのストレートよりかは面白い構図で撮れるものの、野洲止まりの列車が多いので本数は少なめです(それでも毎時4本ですけどね)。

個人的には東海の313系のような圧倒的安心感と信頼感がある223系ですけど、リニューアルと体質改善の波が押し寄せているようで。とは言え運番表示の撤去やら車内LCDの設置やらフルカラーLEDの採用やら、その整備状況はまちまちなようです。まさに過渡期の光景、いつしかの近鉄特急を思い出させてくれます。

 

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223系(2000番台/V6)+225系(0番台/I5) 〈3488M 新快速 敦賀

何やら絵面が酷似しているものの、こちらは1次車の223系と225系の混結ですし、夕方から増殖する琵琶湖線経由の敦賀行き。しかも種別幕には路線記号無しというおまけ付き。

どうせなら225系100番台あたりが来てほしかったですが、今や普通運用にも侵食するほどには勢力を拡大しています。そこまで焦らずとも嫌でも撮れそうですし、何なら阪和線に行けば(番台違いとは言え)修行できそうなので、次のお楽しみということにしておきましょう。

 

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223系(2000番台/J4)+223系(2000番台/V44) 〈811T 普通 姫路〉

ちなみに12両新快速で感覚が麻痺してしまったのか、普通列車は全て惨敗。お遊びで撮った下り電車が1枚残っていたのでここで消化しておきます。6号車あたりの樹木が無ければ…といった感じですが、まあ緊急用としては及第点でしょうな。

ところで221系を見かけることはありませんでしたが、あれって網干車が奈良に転属される予定なんですよね。ということは吹田車はまだまだ湖岸を飛ばすのか…と思ったら、あくまでも湖西線主体で米原には来なくなるんですね。とんだ勘違いをしておりましたお恥ずかしい…

 

日も暮れ始めたので撮影はここまで。今更ながら、湖南というよりは湖東だった気もしますが、やっぱり長編成の近郊型電車は撮り甲斐があるので今度はAシート連結車とか狙ってみたいですな。

 

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余談ですが、Part1でさらっと触れた「申し訳程度の観光」とは滋賀県立琵琶湖博物館の訪問でした。大学でちょうど分子生物学的な分野を扱っているので、まあ観光というか研究というか、お勉強的な意味合いで来てみた次第です。

個人的には鉄活と観光の両立を目指してますから、どこか遠い場所に行った際もこんな感じで巡れたらなと思います、いやそれ再開できるのいつになるのやら。

気になる方はこちらから~

www.biwahaku.jp

 

ということで湖西線琵琶湖線のちょろっと日帰り撮影記でした。ありがとうございました。