あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

6時間の伊勢志摩ドライブに行ってきた

こんばんは。

寒くなったかと思えば台風がやってきて、やってきたかと思えばまた気温が上がるとか聞きました。これこそが日本の天気って感じですよね。え、違う?

 

はい本題へ。大学生の長い長い夏休みの終わりかけ、タイムズカーシェアの6時間パックにお世話になりまして伊勢志摩を周ってきました。日記感覚で綴っていきたいと思いますので、よろしければご覧下さい。あ、文章・写真ともに多めなのでご容赦を。

 

前哨戦(?)はこちらから↓

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伊勢市駅と外宮を繋ぐ参道沿いにあります

スタートの伊勢市駅、実はこの辺りにはかつて市電「三重交通神都線」が通っていました。1903年に宮川電気が山田(本町/現在の伊勢市駅一帯)と二見を結ぶ目的で三重県発の鉄道として開通。今でも珍しい「右側通行」を採用しつつも年々延伸を繰り返し、伊勢市駅伊勢神宮ー二見の移動手段として確立させるほどにまで成長したそうです。

しかし1959年の伊勢湾台風によって壊滅的な被害を受け、復旧後はモータリゼーションの波に押され1961年に廃止されてしまいました。現在はバス会社となった三重交通が「神都バス」として、その当時の姿を再現していますね。

 

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夫婦岩と蛙の2ショット

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奥のほうには石碑も(分かりにくくて申し訳ない…)

まずは二見興玉(ふたみおきたま)神社に向かいました。古くから二見浦の海水で心身を清める「浜参宮」を経てから神宮へ向かう習わしがあり、厳密には外宮よりも前に来るべき場所なようです。

何と言っても夫婦岩が有名ですが、こちらは沖合の猿田彦大神ゆかりの「興玉神石」と日の大神を拝む鳥居の役目を持っています。またお使いとされる二見蛙には「無事にかえる」ためのご利益があるとかないとか。

ちなみに「奥の細道」で知られる俳人松尾芭蕉もこの地を訪れていまして、「うたがふな潮の花も浦の春(大意:夫婦岩に砕け散る花波も、めでたい新春を寿いている)」と詠んでいます。夫婦岩のさらに奥のほうに石碑があるので、興味がある方はぜひ。

 

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数多くのライダーが集う鳥羽展望台

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眼下に広がる絶景 鳥羽一郎山川豊「兄弟酒」が刻まれた石碑もあるよ

ここからがドライブの本領。国道42・167号で鳥羽駅前を通りつつ県道750号・麻生の浦大橋付近から「パールロード」に突入です。鳥羽と志摩(鵜方)を結ぶ県道で、リアス海岸沿いにくねくね走る元有料道路(2006年に無料化)です。

写真は道中の鳥羽展望台の様子。こんな感じのしっかりしたものから小規模なものまで休憩スペースが点在しているのもいいところ。皆さんは鳥羽~磯部の「シーサイドライン」と磯部~鵜方の「奥志摩ライン」、どちらがお好き?

 

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フンボルトかケープか見分けがつかん

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海女さんが食われそうな瞬間(おい)

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最近やっと名伊乙運用が誕生したが、もしや未来予知してた…?

無事に全線完走して、特急「しまかぜ」が停車していた賢島駅を横目に志摩マリンランドに到着しました。ペンギンとマンボウが有名だと思いますが、一番楽しかったのは海女さんの餌付け実演でした。「じぇじぇじぇ」のせい(おかげ?)で三陸に引っ張られがちですが、もちろん三重県にもいます。

ところで出口付近には、いつから設置されているのか分からないアーバンライナーnextのミニ電車が。明らかに100系の流用品ですが、そもそもこの施設は1970年に大阪万博からの誘致かつ創業60周年記念を目的として作られたため、いずれ乗り入れさせることを目論んでいたんでしょうか…

 

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こんなん沖縄やん、ってくらいの絶景

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波切城跡(八幡さん神社)より 結構有名な構図らしい

続いて1時間弱で大王埼灯台へ志摩半島の東南端に来たわけですね。この辺りは遠州灘熊野灘の荒波をもろに直撃する場所で、船乗りには恐れられた海の難所だったそうです。

真横にはちょっとした博物館もある他、この灯台自体上まで登ることができます。分かりやすいほどの海岸段丘のパノラマが広がっていまして、1人でもソロでもぼっちでも素直に感動できます。誰もいなければの話ですが。

余談として、地名は大王“崎”ですが灯台は大王”埼”です。前者は漢字の通り「山が突出して険しい」様子を、後者は「陸地が水部へ突出している」様子を示すため、その部分の使い分けがなされているそうです。なるほどわからん

 

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入り組んだ英虞湾の様子がよく分かる、雰囲気はなかなか良かった

せっかくなので国道260号→御座白浜→ゆうやけパール街道と走り、返却時間も近づきながらも横山展望台へ。時間帯的に夕陽を期待したものの生憎のどんより空模様、そもそも南を向いているので微妙なところですかね。

この後は国道167号と伊勢道路にて伊勢方面へと戻ります。この伊勢道路、パールロードとは対象的に森の中をぐねぐね走っていく県道ですが、視界には木しかない上に直線が皆無なため、ワインディング厨にはおすすめかもしれません。

 

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お世話になったヴィッツ(ブルーメタリック) そういやカーシェアの話もしたいところ

18時半、無事に伊勢市駅前に戻ってきまして伊勢志摩ドライブは終了です。二見浦はJR参宮線が必要ですし、賢島以遠に至ってはバスに頼らざるを得ない、そう考えるとレンタカーやカーシェアは観光の幅を広げてくれる頼もしい手段なのかもしれないなと思いました。

実践的な運転練習のつもりでしたが、三重県民なのに知らなかった三重県の美しさに感動できたので非常に満足です。自分でも綺麗事ばっか並べてんなと思いますけど、マジでそうだったんで許してください。

興味があればぜひ伊勢志摩で調べてみてくださいな。ついでに今回の記事に関して参考にしたサイトを載せておきます。

www.iseshima-kanko.jp

www.kankomie.or.jp

 

ということで次回(↓)に続きます。ありがとうございました。

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9/28 名松線とお魚に寄り道

こんばんは。

エアアジア・ジャパンが全路線を廃止するとのニュースに、正直驚きを隠せません。このご時世で踏ん張るも力尽きたといったところでしょうが、今年8月に中部ー福岡を新設させた矢先の出来事なので…ええマジか。

 

さて本題へ。この日はカーシェアを使った伊勢志摩ドライブを敢行…とその前に、松阪駅で別のカーシェアを利用して寄り道をすることにしました。ほんっとに手軽に使えるのが有難いところです。

 

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キハ11形(305)〈411C 普通 伊勢奥津〉 @一志~井関

秋らしい写真を求めて彼岸花(ひがんばな)との2ショットを期待したものの、なんだか微妙な咲き具合なことで。その場に居合わせた方々によれば、一昨年あたりに一斉に伐採されたらしく、今年になってようやく持ち直してきたそうです。

「葉見ず花見ず」と呼ばれるだけあって不吉なイメージが拭えず、日常生活においては駆逐対象になってしまうんでしょうね。しかし花言葉を調べるとなかなか感動しますよ、何より名松線の生い立ちと絶妙にマッチしているので尚更でした笑

 

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後追いも1枚。同じJR東海飯田線は今もなお秘境駅ブームが押し寄せているものの、こちらの賑わいといえば2016年3月の全線運転再開時くらいでしょうか。票券閉塞やスタフ閉塞に代表される貴重な鉄道風景も残っているので、皆さんもぜひ名松線に乗りに来てくださいな。

…まあ自分も乗ったことがないんですが。前々から乗りに来たいとは思っているんですけど、往復するには時間が掛かりすぎるんだよなあ…

 

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2410系(W23)+5200系(VX06)〈8823 快速急行 松阪〉 @伊勢中原~松ヶ崎

伊勢道を1区間だけ使いまして通過5分前に現地へ到着。何とか伊勢志摩お魚図鑑に間に合いました。名松線とこいつが際どい時間だったので片方を捨てることも考えましたが、前者の超逆光を妥協することで両立させることができました。

やはり鮮魚の代替列車だけに就くのは暇すぎたのか、たまに大阪口で準急に成りすましているようで。突発的なので思い立って撮れるもんじゃありませんが、機会があればといった感じでしょう。

 

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ついでに本来想定していたカットも。というのもカーブにのせて狙うはずが200mmレンズでは届かず、カーブ構図はトリミングで誤魔化した上で面縦も押さえた次第でございます。穴場な撮影スポット感があっただけに、なんだか残念。

これにて鉄道パートは一旦終了。ちゃっかり給油割引を適用させつつステーションに返却し、近鉄急行で伊勢市駅へ直行。伊勢うどんを食した後に駅前のステーションから志摩半島ドライブの始まりです。

次回はその様子をレポするのか、はたまた返却後のとある列車の”乗車記”になるのか、その時の気分次第ですねえ…

無事書きました↓

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ということで今回はここまで。ありがとうございました。

9/17 東急みたいな伊賀鉄道

こんばんは。

11月から特急「南紀」のグリーン車が廃止され、需要によっては2両で運転する列車も誕生するとの案内がなされました。確かに混み合うのは熊野の花火とF1の日くらいなので、妥当っちゃ妥当だな、と思うのが一地元民の意見であります。

 

さて本題へ。この日は運転の練習がてら伊賀方面へ。免許取得後1か月ちょいにして名阪国道に突っ込む暴挙に出たのはともかく、無事に目標点の上野市駅に到着。このままとんぼ返りするのも寂しいので伊賀鉄道を撮ることにしました。

 

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200系(SE03) 〈1080 普通 伊賀上野

西大手~新居の服部川橋梁にて。なんだか想像していたド派手な忍者車両ではなく、明らか東急感満載な200系がやって来ました。種車である東急1000系長津田工場で改造した上でモ200形とク100形の2両編成となった、伊賀鉄の主力かつ唯一の車両ですね。

元は東急東横線で走っていただけに居住性、操作性、経済性などが良好で、車両の多さも相まって1500番台として池上線・東急多摩川線に転用するだけでなく各地方私鉄にも譲渡されました。そんな万能だったとは…

 

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200系(SE02) 〈1081 普通 上野市〉

伊賀上野で折り返してきた上野市行き。こちらの顔は先頭車化改造を受けたため食パンみたいな面影ですが、そんな車両は西を中心にわんさか走ってますから特段驚きもしません。にしても緑が多い多い、良い意味で東急赤帯が際立ちます。

ちなみに内面は東急時代のオレンジ色のつり革などが残る一方、座席は京阪9000系や8000系のお古を使っていまして、関東と関西のハイブリット仕様となっています。逆に近鉄要素といえば尾灯や保安装置など一部分にとどまり、それもそれで悲しい気がしたりしなかったり。

 

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200系(SE04) 〈1272 普通 上野市〉

続いて比土~上林の踏切から。伊賀鉄道線はほぼ国道422号(青山街道)と並走しているので車を走らせながら「どこかで出会うかな」と期待したものの、本数が本数なだけあってか列車を見ることはありませんでした。この区間は毎時2本なんだけどなあ…

デカデカとラッピングされているのは2010年7月に誕生したマスコットキャラクター「ふくにん」です。今年で10周年ということで記念ヘッドマークやらグッズやらきっぷやら登場していたそうな。ちなみに左隣にいるのは「こふくにん」とのこと。

 

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200系(SE03) 〈1273 普通 伊賀神戸

服部川橋梁で撮ったTHE・東急車が再び登場。伊賀上野でJR関西本線伊賀神戸近鉄大阪線に接続する関係で上野市で系統分離されているものの、車両の使い分けはとくになされていないようです。

上野と神戸…まあ後者は兵庫の某大都市名とは違い“かんべ”ですけど、大都会の駅名が存在するにふさわしいほど綺麗な車両が走る、なかなか魅力的な路線でした。高校生のときに一度だけ乗ったっきりなので、また乗りに来たいところです。

 

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新居駅を出て坂を駆け上がる画

帰りはそのまま南下し、国道165号・国道23号経由で大回りしながら鈴鹿に帰還しました。青山峠を越えるためアップダウン&急カーブが多かったものの、走る分には非常に楽しいコースでした。道中にはいつしか訪問した西青山駅もあり、改めてその秘境さも実感しましたとさ。

↓いつしかの訪問記

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ということで伊賀鉄道撮影レポでした。ありがとうございました。